ドーベルマンってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

引き締まった無駄のないカラダと、他の犬にはない迫力で人気のドーベルマン。警戒心の強さは、番犬としてピッタリの犬種です。ここでは、ドーベルマンが歩んできた歴史と、その特徴についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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ドーベルマンの歴史

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ドーベルマンの歴史は意外と浅く、19世紀後半のドイツ・テューリンゲン州アポルダ市で誕生しました。カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン氏という人物が作出した犬種です。ドーベルマン氏は、税金の集金業務を本業とし、また副業として犬の繁殖を行っていたそうです。各戸を回って集金するため、日常的に金銭を持ち歩くという業務上の課題を抱えていたドーベルマン氏は、自分を守るための優秀な警護犬を作ろうと考え、「見た目だけで人々に威圧感を与える犬」の作出に取り掛かります。そして生まれたのが「ドーベルマン」だったのです。

詳しい記録は残っていませんが、ドーベルマンはジャーマンシェパード、ジャーマンピンシャー、ブラックアンドタンカラーのマサチューセッツテリア、グレーハウンド、ワイマラナーなどを交配して作られた、といわれています。名前はドーベルマン氏の名前を取って「ドーベルマン」と名付けられました。

ドーベルマンの評判はたいへん良く、護衛犬としての役割をしっかりと果たしながら、家庭では愛情深き家庭犬として人間に寄り添い、訓練をすれば飼い主の指示をしっかりと聞く猟犬として人気が高まります。1899年には早くも犬種クラブが設立され、翌1900年にはドイツのケネルクラブには正式な犬種として公認されるに至りました。

話題の犬種として引き合いが増え、活躍する場を広げたドーベルマンは、ドイツだけにとどまらず、世界中で警察犬として採用され、戦時中には軍用犬として戦場へ連れていかれることも多かったといいます。日本でも1930年代に軍用犬として大量に輸入され、活躍しました。戦後はアメリカでも人気が高まったドーベルマンは、家庭犬として多くの家庭に受け入れられるようになりました。

現在は家庭犬として人気の犬種でありながら、高い訓練能力を活かして、軍用犬、警察犬、麻薬探知犬、番犬、盲導犬など、様々な場面でドーベルマンが用いられています。

ドーベルマンのカラダの特徴

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ドーベルマンはオスが体高68~72㎝、体重が40~45㎏程度、メスが体高63~68㎝、体重が32~35㎏程度に定められています。筋肉質で頑丈なカラダつきをしており、ボディラインの美しさと合わせて、堂々とした佇まいをしています。

ドーベルマンは「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカンタイプ」の2種類に分けられ、それぞれで大きさが異なります。上記の特徴は「ヨーロピアンタイプ」のものといえます。アメリカンタイプは、ヨーロピアンタイプに比べて一回りサイズが小ぶりで、家庭犬向けといわれています。細い脚やカラダは洗練されており、筋肉量も少ないので、やや女性的な印象を受けます。

被毛はカラダの表面全体に均等に生えていて、なめらかで短く硬いのが特徴です。毛色はブラックもしくはブラウンで、マズル、両頬、眉上、喉、前胸などに赤褐色の斑があります。

ドーベルマンの顔の特徴

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顔が小さめで、首が細いのですっきりとした印象があり、ドーベルマンのことを「犬のサラブレッド」と呼ぶこともあります。耳はピンと立っているイメージがありますが、これは生後間もなく断耳しているためです。近年では断耳をしていないドーベルマンも多く見受けられるようになり、ヨーロッパでは断耳を禁止している国もあります。尻尾についても、同様に断尾が行われており、飼う段階では断尾が済まされている場合がほとんどです。

ドーベルマンは賢い犬種ですので、しっかりしつけることができれば、強力なパートナーとして共に暮らしていけます。ルーツと特徴をしっかり理解して、深い絆を築けるように心がけましょう。

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