猫が甘える理由と、その心理について

当たり前のことですが、猫は人間の言葉を話せません。そして、感情を見せることは少なく、常に澄ましているように見えるかもしれません。しかし、猫は仕草・行動で今の感情を伝えようとします。では、猫が甘えたい時にはどのような行動をするのでしょうか?

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

猫が甘える理由

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猫は孤独を好む動物といわれていますが、信頼している飼い主に対しては甘えてくることがあります。ここでは、猫が飼い主に甘えたい時に出る行動・心理から、その理由を探っていきます。

飼い主をふみふみする

飼い主が寝ている時、猫は近寄って来て前足でふみふみするような行動をすることがあります。これは、仔猫の時に母猫に母乳をせがむ時・飲む時の動作の名残で、毛布やクッションに吸い付く猫もいるほど。この行動をする猫はリラックス状態にあるので、やさしく撫でてあげましょう。飼い主のことを、母猫のように信頼している証拠でもあります。

ものを持って来る

猫が、タオルやおもちゃなどを咥えて飼い主のところに持って来ることがあります。これは、猫から飼い主にプレゼントをしようとしている行動です。猫が、やさしく接してくれる飼い主に対して感謝を示そうとしています。飼い主にとって嬉しくないものでも、猫にとっては感謝の印ですので、ありがとうと声をかけて片づけましょう。

喉を鳴らす

猫が喉をゴロゴロと鳴らすのには様々な理由がありますが、そのひとつに甘えたいという気持ちを示していることがあります。これは、飼い主との共同生活に満足しているという意味です。飼い主が帰宅した際に喉を鳴らす時は「おかえりなさい」の代わりと考えてよいでしょう。

飼い主にスリスリしてくる

猫が、つま先を立てて飼い主の足にカラダをスリスリしてくる時は、機嫌が良くて甘えていると考えられます。飼い主への信頼感・安心感が、カラダを擦り付けるという行為につながっているのです。また、帰宅した飼い主にスリスリし続ける時は、外のにおいを消そうとしているのかもしれません。

お腹を出して横になる

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動物の仰向けになりお腹を出すという行動は、本当に安心感がある時にしかしないものです。飼い主に対する絶対的な安心感がある時、猫はお腹を出して信頼の証を見せようとします。とはいえ、猫はお腹を撫でられるのは得意ではないので、首筋や背骨をやさしく撫でてあげましょう。

甘噛みをする

猫が飼い主へ甘噛みする時も、甘えの気持ちからです。飼い主への好意で興奮しすぎて、噛んでしまうのです。明らかに本気ではない噛み方の時は、そのまま見守ってあげましょう。

しっぽを上に立てる

猫がしっぽをピンと上に立てて飼い主に擦り寄ってくる時には、猫が「甘えさせてください」といっているのと同様の意味があるため、やさしく撫でてあげましょう。お腹を見せるのと同様、しっぽを立てるのも絶対的な信頼感の証ですので、しっかりとスキンシップをとってあげるタイミングです。

猫が飼い主に甘えるのは、とくに仔猫から一緒にいるケースで顕著に表れます。実の母親とは離れて飼い主と生活をしている場合は、飼い主が母親代わりですので、なかなか親離れできずに甘えてくるのです。

逆に、信頼しきった飼い主に対してはまったく無関心になってしまうことがあります。猫は警戒心の強い動物なので、寝ているように見えても、何かあった時にはすぐに逃げられるようにしています。飼い主が近づいても素知らぬふりをしているのは、「この人は危害を加えない」と知っているからです。「なかなか甘えてくれない」と思うことがあるかもしれませんが、近づいた時に逃げなければ、それは信頼している証拠なのでご安心を。

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