【獣医師監修】ラガマフィンの特徴や性格、飼い方について
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【獣医師監修】ラガマフィンの特徴や性格、飼い方について

ラガマフィンは、直系の祖先にラグドールを持つ猫です。「猫界のテディベア」と呼ばれるラガマフィンが誕生した背景には、毛の色や遺伝といった猫そのものの理由よりもブリーダーと愛好家の確執があったようです。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

ラガマフィンの歴史

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ラガマフィンという猫種の誕生には、ラグドールの存在が大きく関わっています。ラガマフィンの特徴を持つ猫は昔から存在していたのですが、正式に猫の品種として登録されたのは比較的新しいという、異質な歴史を持つ猫です。

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もともと、ラグドールはペルシャ猫の繁殖家であるアン・ベイカーが、自分の飼い猫だった白いペルシャ猫とバーマン(といわれている)を交配させた結果、誕生しました。この際、ベイカーはラグドールの繁殖について「仔猫が産まれた時には手数料を納めるように」という制限をかけたため、これに反発したブリーダーたちがいろいろな掛け合わせを行なったことで、新しく誕生したのがラガマフィン(「いたずらっこ」「ぼろぼろの服をまとった人」の意味)であるといわれています。

ラガマフィンの特徴

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ラガマフィンは、ラグドールと同じようにミディアムロングの被毛を持つ猫です。また、顔・手足などに特徴的な斑が入り、頭が大きく、青い目はやや吊り上がり、頬は丸まっています。ラグドールは毛色が限定されますが、ラガマフィンは遺伝学的に発生可能な毛色はすべて認められています。とはいえ、公認登録団体によって認定基準に幅があるので、ポイントが不完全だったり、遺伝疾患につながりやすい白い毛色の面積が多かったりした場合には認定を受けられない場合もあります。

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体格は、筋肉質でがっちりとしたロング&サブスタンシャルタイプです。オスの標準体重は6.5~9kg程度で、メスは4.5~7kg程度です。

ラガマフィンの性格と上手な付き合い方

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ラガマフィンの性格は、一般的に温和です。また、甘えん坊で、人のそばにいることや抱っこされることが大好きです。

猫はもともとカテゴリー意識が強い動物なので、ラガマフィンも「一番に愛されたい」という願望を持っていますが、ほかのペットや子どもとも仲良く付き合えるという性質を持っています。愛情を巡って対立するというよりも、自分よりも地位が上のペットや子どもと自ら仲良くしていくタイプです。

ラガマフィンと長く快適に暮らすためのヒント

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ラガマフィンは遊びが大好きです。どちらかというと、ダイナミックにカラダを動かす運動量の多い遊びよりも、小さなおもちゃで遊ぶことが好きです。高いところに上ることも好きではないので、背の高いキャットタワーを用意する必要はありません。

ラガマフィンは頭が良く、気性も穏やかなので、しつけで困ることは少ないでしょう。もともとの性格やしつけの仕方にもよりますが、リードをつけて散歩させることもできるそうです。ただし、人見知りが少ないことから、仲良くなった人の家に勝手に上がり込んで生活を始めてしまう可能性があるので、その点に関しては注意が必要です。また、ラガマフィンはカラダが大きいこともあり、完全な成猫になるまでに3~4年程度かかります。成猫になった後は、性格が非常に落ち着くのでより飼いやすくなります。

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ミディアムロングの被毛は、少なくとも週に2~3回以上のブラッシングで整えてあげる必要があります。とはいえ、比較的もつれにくい毛質なので、手入れはそんなに難しくありません。

ラガマフィンはラグドールと同様、祖先にペルシャを持つことから、かかりやすい病気・遺伝的な疾患もペルシャから引き継いでいます。ペルシャの代表的な遺伝的な疾患である「多のう胞腎症」や「肥大型心筋症」は、ラガマフィンも患いやすい病気です。また、一般的に猫がかかりやすいとされている「膀胱炎」や「尿結石」にも注意しましょう。

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