ペットのためにできる“動物福祉”とは? シンポジウムを通して考えるペットとの未来

ペットのためにできる“動物福祉”とは? シンポジウムを通して考えるペットとの未来

私たちに幸せをもたらしてくれるペットのために、何ができるでしょうか。まず、飼い主さんがペットの立場に立ち、ペットを取り巻く環境を知ることが大切です。「第6回 ペットとの共生推進シンポジウム」は、英国と日本における動物福祉の在り方の違いや「ペットとの共生」について学ぶ絶好の機会となるでしょう。

  • サムネイル: 秋月 落葉
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かけがえのない家族のために、私たちができること

ワンちゃん・猫ちゃんをはじめとしたペットは、飼い主さんやその家族に毎日癒しや楽しみを与えてくれます。
かけがえのない家族であるワンちゃんや猫ちゃんのために、私たちには何ができるでしょうか。

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Monkey Business Images/Shutterstock.com

近年はペットに関する医療や研究が進んだこともあり、ペットの食生活や環境を気にかけ、ペットの幸せを真剣に考える飼い主さんが増えています。

人がペットや動物の立場に寄り添い、共生することを目指す「動物福祉」の考えを学ぶことで、ペットのために「何をしてあげられるのか」を学んでみてはいかがでしょうか。

ペットと共に幸せに過ごすための「動物福祉」

「動物福祉」とは「動物へのストレスを減らして幸せな生活を送ってもらいたい」という考えで、日本では “アニマルウェルフェア” という名称で呼ばれることもあります。

飼い主さんがペットのために、できるだけ良い住環境を整えたり、ストレスを減らしてあげることも「動物福祉」の一環となります。「動物福祉」ではペット以外にも、動物園や水族館で飼育されている動物、家畜動物などに対する環境の改善、ストレスへの配慮なども考えられています。そんな「動物福祉」の考えをより深く理解し、ペットとの “真の共生” を考えるためのシンポジウムが開かれます。

参加者の90%が「また参加したい!」と答えるシンポジウム

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2017年11月19日に東京大学 弥生講堂 一条ホールにて開催される「第6回 ペットとの共生推進シンポジウム」。

各分野の研究者や業界で活躍する講師の講演を聞くことができます。

イギリスにおけるペット福祉

日本でも動物福祉の考えは浸透し発展してきましたが、ヨーロッパをはじめとする海外では、より動物福祉の考えが進んでいる国が数多くあります。

今回のシンポジウムには、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)ポール・リトルフェアー国際部長が特別講師として登壇。「イギリスにおけるペット(家庭動物)福祉の歴史、現状、課題、今後の展望」についての講演が行われます。

英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は世界最古の動物福祉団体で、動物虐待事件の調査や保護活動などを行うだけでなく、世界中の動物福祉団体に大きな影響を与える、動物福祉の最先端を担う団体の一つです。また、ポール・リトルフェアー国際部長はアジアを中心に動物福祉の普及を推進しており、動物に関するあらゆる分野における知識を分かち合う機会を奨励するなど、様々な活動をしています。

普段はなかなか学ぶことができない英国の動物福祉について、詳しく知ることができる貴重な機会になりそうですね。

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英国王立動物虐待防止協会(RSPCA) ポール・リトルフェアー国際部長

講演からパネルディスカッションまで、充実したプログラム

基調講演には、東京大学の農学生命科学研究科 西村 亮平教授が「ペットとの共生社会を実現するために私たちができること」をテーマに講演を行う予定です。麻酔・鎮痛学、再生医療学などを研究領域として、日々ペットと向き合っている西村亮平教授のお話にも注目です。

パネルディスカッションには環境省の動物愛護管理室 則久雅司室長をはじめペットフード協会 石山恒会長など、ペット業界の第一線で活躍する方々が参加。様々な分野における専門家たちが、ペットとの “真の共生” について真剣に意見を交換する場となり、多数の視点から学ぶことができそうです。

このシンポジウムには、ペットに関わる企業関係者から、ペットを飼う一般の飼い主さんまで幅広く参加しています。前回開催されたシンポジウムでは、参加者の90%が「また参加したい」とアンケートに答えており、非常に満足度が高いシンポジウムとなりました。

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ペットとの未来を考えるきっかけに

前回のシンポジウム参加者からは、今後のペットとの関わり方について考えることができた、という意見が多く寄せられました。

ー前回のシンポジウム参加者の声ー

パネルディスカッションではわかりやすい説明でとても面白かった。これから法整備がどんどん進んでいくと良いのになと感じた。(20代女性)

ペットを飼うことの大切さがとても伝わり、もっと世の中にも発信して広まって欲しいと思った。(20代男性)

もっと多くの人に聞いて欲しい内容でした。マンションのペットクラブの役員をしていますが、みんなと共有したいと思います。(50代女性)

高齢者とペットの関係のいいところも問題点も見えて参考になった。この問題としっかり向き合いたい。(70代男性)

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Kangaru/Shutterstock.com

「動物福祉」とだけ聞くと、難しいことをしなければいけない気持ちになるかもしれません。しかし「愛猫・愛犬を大切にしたい」という心があれば、身近なことから始めていくことができるのですね。

開催概要

開催日時:2017年11月19日(日) 10:00~16:30
開催場所:東京大学 弥生講堂 一条ホール
参加費:無料(定員:300名)

定員になり次第募集は締め切りますので、参加希望の方はお早めにお申し込みください。

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