日本犬アーカイブ 犬にかけるお金編 まる子の母とジュウザの飼い主の勝手気ままな犬マニアコーナー♥
昭和の記憶を辿ると言いながら、まる子を撮影したい一心で続けたこのコーナーもこれで最終回。実家で飼っていた昭和の犬と、我が家がまる子にかけてきたお金を比べてみてビックリ! 飼い主がいつまでも貧乏な理由がよ~くわかったよ(泣)。(Shi-Ba 2017年11月号 Vol.97より)
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10年前5万円(税込)で買った犬に…現時点で総額4000万円かけてまっす!(鼻息)
ケチくさいこと言ってんじゃないよっ!
血統書も付いてて、なぜかパパ犬の写真をもらったっけ。まる子そっくりだったけど細かった。
なぜかセットで2つ付いていた食器。今でも愛用。ってゆーか、こーゆーの長持ちするよね。
ヤングな時代に買ったもの
「トイレセット」=日本犬の家に必ずある不用品といえばこれ。今も使っている犬、マジで尊敬するよ。
「しつけ本」=写真は編集部制作の入魂の1冊だが、まる子が子犬の頃は、本の種類もまだ少なかったよ。
「室内用のハウス」=2種類買ったが、気づけば“ハウス大嫌い柴”に成長したので、押し入れ行き決定。
「クレート」=子犬期はこれに入れて電車に乗ったけど、もう重くて持てない。飼い主も歳をとったし。
「オモチャ」=新しもの好きなので、10歳になっても初めてのオモチャは喜ぶ。100個は買ったぜ。
「デジカメ」=若い頃は毎日写真撮ってたな。一眼レフ購入も真剣に検討していたあの頃が懐かしいぜ。
「ベッドやマット」=今も室内で爆走するので、滑り止めマットは大活躍。ベッドはオモチャ置き場に。
「キャリーバッグ」=警戒して一度も入らなかったバッグは2万円也。しかもバッグだけで結構重いんだよ。
「お手入れグッズ」=ブラシ、爪切り、歯磨きセット、いろいろ買ったが、使っているのはブラシだけ。
「早食い防止器」=早く食べてもゆっくり食べても、たくさん食べればデブはデブ。名句だな。
シャレにならない光熱費
「猛暑、許さん!」=飼い主が外出する時も、エアコンはつけっぱなしで、家は冷え冷えと快適。お犬様様。
「冬は夏の1.5倍」=経済的な床暖房にしているのに、真冬の暖房費は1万5千円。なんとかせねば!
毎日使うもの
「うんこ回収袋」=基本うんこは1日1回だが、小出しにして1日2回されると、「なんか不経済だぜ」と思うケチくさい飼い主。
「赤ちゃん用ウェットティッシュ」=散歩や庭遊びの後に、お顔、お尻、お手手などを優しく拭いてあげるのは、飼い主の義務♥
毎日食べるもの
「手作りオヤツ」=マグロの刺身を茹でたり焼いたり、肉を調理したり、犬用のおにぎりを作ったり。過保護全開&馬鹿丸出し。
「プレミアムドッグフード」=年をとってアレルギーが出やすくなったので、若い頃に比べて3倍以上高いフードにここ1年で変更。
「市販のオヤツ」=万が一、手作りオヤツのストックがなくなった時のために常備。もちろん無添加で体に良さげなものを吟味してチョイス。
散歩グッズ
「唯一のオシャレ?」=首輪&ハーネス、リード、レインコートは日本犬の唯一のオシャレアイテム。まる子はレインコート7着持ってるよ。
老犬対策
「スロープ」=玄関の三和土に降りる際に、ためらう様子が見え始めたので、高さが調整できるスロープを購入。1日でも長生きしてほしいし。
「まる子のために家買ったしね。これ、マジな話」
「話、盛りすぎじゃね?」
お金をあまりかけなかった昔も飼い主といれば犬は幸せだった
犬にかかる経費 (まる子の場合)
<1日にかかるお金>
●ウンコ袋1~2枚=1枚約50~100円×2
●おしり拭き2枚=1枚約3円×2
●ドライフード1日分=約100円(ラム&玄米で、アレルギー&エイジングケア用なのでやや高め)
●オヤツ1日分=約100円(100g=150円位の赤身の肉を茹でたものを3日で食べきり、その他に市販の「乾き物」のオヤツを少々)
<1ヶ月にかかるお金>
●ノミダニ駆虫薬=1600円
●動物病院でのシャンプー=4500円
<年間でかかるお金>
●ペット保険=4万円
●狂犬病の予防注射(動物病院で接種の場合)=4500円
●混合ワクチン=1万円
●健康診断=2万円
<季節によってかかるお金>
(夏)
●フィラリアの薬(5~12月、検査も含む)=1万円
●冷房費(6~9月)=月1万円
●真空パックのうなぎの白焼き=2000円
●庭の手入れ(夏の草むしり依頼)=1万4000円
(冬)
●暖房費(12~3月)=月1万5000円(床暖房とエアコン)
<イレギュラーでかかるお金>※2016年の我が家の場合
●治療費1(結膜炎)=5000円
●治療費2(皮膚疾患。薬代も含む)=7000円
●治療費3(食欲不振により検査&診察)=4万円(レントゲン、超音波、血液検査など)
<老犬対策でかかったお金>
●スロープ=5000円
●新しいハーネスの購入=2万円
「オレは豚コマでまる子はステーキ?」
「当然じゃん!」
<その他>
●シバコレ練習用の洋服の購入(主にレインコート)=7000円
●オモチャの購入=年間で約5000円
●布団クリーニング(この間寝ている時にゲロを吐かれた)=3000円
●犬用ベッド=5000円
<今までに購入した、わりと高額な商品>
●軽自動車=100万円
●タイルカーペット(100枚)=3万円
●赤外線じゃないこたつ=1万円
●デジカメ2台=5万円
●掃除機2台=10万円
●キャリーバッグ=2万円
●ケージ=2万円
●ハウスやクレート=2万円
●築30年の中古戸建=3500万円
<買ったのに今は使わないもの>
●トイレトレー2つ、トイレシーツ
●犬用シャンプー
●毛がごっそり取れるブラシ
●歯磨きセット
●ハウス、ケージ、クレート、キャリーバッグ
●被り物
●おしゃれな首輪(5000円以上したが、ナスカンが重く、首に負担がかかりそうだったので、飼い主の判断で装着中止に)
●ストーブとストーブガード(床暖房とエアコンにより冬の暖房費が高くつくので石油ストーブにしようと思ったが、「ヤケドしちゃったら危ないよ」の夫の一言で、設置中止。すべて実家に寄付。
「犬用布団」=一緒に寝ててゲロを吐かれたので、羽毛布団が犬専用に払い下げ。
「掃除機」=Dソンの新型が出るたびにチェックするご家庭も多いはず。今のスティックタイプ、すごく欲しい~!
医療費はケチっちゃダメ!
「フィラリア予防」=検査も含めると高額だが長生きしてほしいしね。
「治療関連」=ゴハンを食べないだけで心配で動物病院に連れて行くことも。
「ノミダニ駆虫薬」=この薬のおかげでずっとノミダニ知らず。
「狂犬病予防」=これは飼い主の義務だからね。やらないとマジでダメ。
昭和写真館
昔の犬は犬用毛布なんて持ってなかった。お古の服やボロ毛布をもらって寝ていたが、家族のにおいが染み込んでるからなんだか安心。
奥に見えるのは実家の父お手製の犬小屋。手先が器用な男ではないが、昔のおとーさんは犬のためにいろいろ手作りしたんだよ。
犬用のオモチャがなくても、犬たちは虫を捕まえたり穴を掘ったり、ロープやサンダルをかじったり、日々楽しく遊んでたっけ。
愛犬のためにバンバン稼ぐのも現代飼い主の喜びだ!
それにしても、まる子にかけているお金を書き出してみて、驚いた。我が家なんか犬連れお出かけを一切しないから、その分のお金がかかっていないけど、旅行に行ったり、しつけ教室や何かのレッスンに通ったり、オシャレを楽しむご家庭は、もっと「犬経費」がかかっているはず。で、昭和の頃の実家での「犬経費」を書き出してみた。
「食べ物」=ゴハンは残飯かドッグフード。当時のドッグフードは2メーカーくらいしかなく、価格もかなりお手頃。オヤツはたまに牛皮ガムを買ってきてあげるくらい。これもお手頃価格。あとはお肉屋さんで牛のあばらをタダでもらったりした。「医療費」=うんこに素麺みたいな寄生虫がいることがわかれば、虫下しをあげるくらい。あとは1年に1回狂犬病の注射をして、よほど具合が悪くならない限りは動物病院に行くことはなかった。もちろん、避妊&去勢手術もしないことが多かった。
主な経費はこんな感じで、娯楽費っぽいものは皆無。首輪やリードもちぎれそうになれば買い替えたが、おとなしい犬なら若い頃に買ったものを一生使うことも。お手入れは、夏場に家でたらいに水を張って、その中でエメロンシャンプーで犬をガシガシ洗ってたし、ブラシもピンブラシが1つあれば事足りた。昔の犬経費、うちの実家では1匹につき年間1~2万円ってところだろう。
また、ネタが集まったら企画するからね!
さて、現代の我が家の話に戻そう。まる子が10歳になって、一番気になるのが老後の生活面と健康面だ。この原稿を書いた朝も、散歩から帰ってきた時に、玄関の外の階段で思いっきりこけていた。「お金があったら、家の出入りの際に階段を使わなくて済む、そして広いルーフバルコニーのあるマンションに住み替えたい」と心の底から思ったけど、そんなお金どこにもないからね。
とりあえず、今後まる子が病気をした時に、十分な医療を受けさせてやるためのお金を稼いで貯めておくこと。そして、犬の体の機能の低下を見極めつつ、何が起こりうるかいろいろ予想して、まる子を取り巻く環境を整えていこうと思う次第。そのためには、やはり飼い主が健康でいなくてはね。みなさん、愛犬のためにバンバン稼いで、一生大事にお守りしていきましょう!
Text:Mari Kusumoto
Photos:Minako Okuyama