【野望は空を飛ぶ！？】白馬・空の旅！？

空を飛ぶことに憧れた柴犬 気球に乗って夢を実現！？

散歩中、ふと愛犬が立ち止まり、空を飛ぶ鳥を眺めていることがある。日常的によく遭遇するシーンだ。この時、愛犬は何を思っているのだろう。もしかすると「あの鳥みたいに、空を飛べたら楽しそうだな！」と、考えているのかもしれない。

日頃からお出かけが大好きな岩瀬JOY jr.（通称JOY）も、天気のよい日に外に出ると、青い空を仰いでいる。いつもドッグランで駆け回るように、空を飛んでみたいと思っているに違いない。そんなJOYの願いを是非とも叶えてあげたい！

犬が空を飛ぶ！ そんな荒唐無稽なチャレンジは本当に実現可能なのだろうか。編集部が総力を挙げてリサーチしたところ、長野県の白馬村で犬と一緒に気球に乗れるツアーを開催していることを発見。JOYの夢がにわかに現実味を帯びてきた。 気球に乗っていざ空の旅へ！ JOYと本誌スタッフは長野へと旅立った。

岩瀬JOY jr.（オス・4歳）

オレも気球で空を飛びたい！

愛犬と一緒に空の旅を満喫♪
「空を飛びたい！」そんなJOYの夢を叶える気球は、まるで魔法の絨毯。愛犬と一緒に気球に乗れるツアーが長野県白馬村にあるという情報を入手し、JOYとスタッフ一同は白馬村へ。

【とりあえず満喫！！】犬連れ白馬旅

白馬に向かったJOY一行は、まずは犬と泊まれる宿へチェックイン。至れり尽くせりのおもてなしを受けて、JOYもすごく楽しそう。

【アメニティ】
犬連れ専用宿は、犬用アメニティが充実しているのが特徴。犬も飼い主も喜ぶアメニティをご紹介！

オモチャにオヤツも！

必要な犬グッズを用意！
宿から犬用オヤツ、オモチャをプレゼントしてもらい、大喜びのJOY。部屋には食器、マナー袋、トイレシート、粘着クリーナー、消臭剤など犬用アメニティが揃っているので、手ぶらで気軽に宿泊することができる。

【食事】
レストランも犬連れOK。人用だけでなく、犬用にもスペシャルディナーを用意してくれ、至福の時間♪

人も犬もおいしい肉料理を堪能
人間用のディナーは地元の食材を活かした創作料理をコースで堪能できる。メインディッシュは信州牛の溶岩焼き。

こんなごちそう初めてだよ！

豪華な犬用ディナープレートに大興奮のJOY。まずは肉に食らいつき、あっという間に完食してしまった。

地元の食材を贅沢に使用！
犬用の夕食「ローティールシルブイユと季節野菜のオモニエール」。長野産の鹿肉や野菜をふんだんに使っている。（犬用メニューは要予約・864円～）

溶岩焼きのプレートはさり気なく犬モチーフになっているのがかわいい。

【お部屋】
客室はメゾネットタイプのおしゃれなコテージ。広々した空間で、プライベート時間を心ゆくまで楽しめる。

ベッドの上もOKなんだよ♪

柴犬でもゆったり～

食べて遊んでリラックス♪ 犬連れ宿で極上の体験！

長野県にある白馬村は、都心からだと車で約4時間と結構遠め。気球ツアーが早朝に開催されることを考えると、前日から白馬入りしておきたい。
そこで、白馬にある犬連れで宿泊できる施設をリサーチして「フェニックスウィング白馬」に宿泊することになった。
元気があり余っていたJOYは、ホテル到着後、ドッグランで思いきり運動。たっぷり遊んだ後は、おいしい料理をたらふく食べ、広い客室でリラックスできるのがこちらのホテル。

宿の客室はすべてメゾネットタイプの離れになっており、柴犬連れでもゆったり寛ぐことができる。天井が吹き抜けになったリビングは開放感たっぷり。北欧デザインの薪ストーブがとてもおしゃれ。2Fには和洋計2室の寝室があり、愛犬と一緒に布団で寝ることも可能だった。
夕食や朝食は別棟のレストランへ。圧巻だったのは夕食のごちそう。人間用だけでなく、犬用メニューもあり、長野県産の肉や野菜を贅沢に使った料理を提供してもらえる。犬用メニューを目の前にしたJOYは大興奮。真っ先に鹿肉ローストを平らげ、あっという間に完食していた。

素敵なロッジでリラックス～♪

そんな天国のような体験ができて、すっかり満足モードになっていたが、翌日は早起きして気球に乗るという重大なミッションが控えている。そのため早めにベッドへ。さすがに遊び疲れたのか、すぐにすやすやと寝息を立て始めたJOY。夢の中ではすでに空を飛んでいるに違いない。

大自然の中、走り回れて気持ちいい

好きなだけ遊べるね！

敷地内に屋外ドッグランがあり、滞在中はいつでもたっぷり遊ぶことができる。大自然に囲まれて、気分がリフレッシュ。

いい感じの岩を発見！

大きな岩を見つけると、すかさず飛び乗ったJOY。ロッククライミングも得意な犬なのであった。

犬連れ旅行のポイント

落ち着かない時は居場所があると◎

無理をさせず、マナーを厳守！
旅行中は常に犬の様子に気を配り、こまめに休憩をとったり、トイレをさせたり、水分補給させるなどの配慮を行って。環境の変化で体調を崩しやすい犬もいるので無理をさせずに、犬の様子を見ながらスケジュールを組んでいこう。また、ウンチを持ち帰る、リードを着用するなど、基本的なマナーも厳守したい。

フェニックスウィング白馬

長野県北安曇郡白馬村神城22305
☎03-6453-7181（しぶごえグループ総合案内センター）
http://www.pw-hakuba.jp/
料金：1泊2食付・大人1名￥13,000円＋税～（1棟4名利用時）、
犬1匹￥2,000円＋税

愛犬と楽しめるリゾートコテージ。アルプス山脈の麓に広がる2000坪の敷地に、わずか17棟の別荘型コテージが点在。薪ストーブのあるメゾネットタイプで、優雅なステイを楽しめる。本格ログハウスレストランでは地の食材を活かした創作料理を提供。犬用には低カロリー・高タンパクな鹿肉や、信州野菜を使った料理を用意。

自然豊かな白馬の地を犬連れで散策してきた！

長野県の北西部に位置する白馬村。北アルプスを臨む風光明媚な土地で、夏は登山やアウトドア、冬はスキーを楽しめるレジャースポットとして知られている。気球体験の前日に現地入りしたJOY一行は、白馬村を散策することにした。

まず訪れたのが、白馬を代表するジャンプ競技場。1998年の長野オリンピックの舞台であり、ここで数々の感動ストーリーが誕生したのだ。競技場内は犬の立ち入り不可であるが、ジャンプ台はとても大きいため、近くに行くだけでその迫力を十分に知ることができる。こんな高い場所から滑走してジャンプするなんて、スキー選手は本当にすごいと感動！ 金メダル＆葉っぱの冠を身につけたJOY選手も、ご満悦の表情。気分はすっかりオリンピック選手のはず！？

とりあえず走り回ろう！

続いて白馬の自然に触れ合える場所へ。美しい源流が流れる小川の散歩道を散策できる、大きなつり橋のある公園に出かけてみた。初めて訪れる場所に、JOYは大興奮！ キラキラと輝くJOYの表情から、心底楽しんでいることが読み取れるはず。

雄大な雲海を見られてサイコー！

天候に左右されやすい気球 空を飛ぶ夢の行方は！？

楽しみにしていた空の旅、結果は……

さて今回の白馬ツアーの目的は、JOYが気球に乗って空を飛ぶこと！ しかし、気球が飛ぶためには条件があった。それは、雨天ではなく、風速3m以上の風が吹いていないこと。当日、パイロットが天候や風速を見て判断するという。万一中止の時は、主催者から連絡が入ることになっている。

当日の天気予報は「曇りのち雨」と、なんとも微妙……。しかし、山の天気は変わりやすい。前日の夜、てるてる坊主を作り、眠りについたJOY＆スタッフ一同。そして、朝がやってきた。空を見上げると、どんよりとした曇天。しかも、ポツリと雨らしき雫まで！ 果たして気球は飛ぶのだろうか。すると、スタッフの携帯が鳴った。恐る恐る電話に出ると「本日は雨のため、気球は中止になりました」という残念なお知らせが……。

いつかきっと空を飛びたい……

あぁ、やはり中止だった（泣）。でも、とりあえず、気球が飛ぶはずだった場所へ。本来はここからJOYが空の旅に出発する予定だった。JOYの後ろ姿はなんだか切なそう。「いつかリベンジしてやる！」という思いがひしひしと伝わってきた。

白馬ライオンアドベンチャー

長野県北安曇郡白馬村北城5746-3　
☎0261-72-5061　
http://hakuba.lion-adventure.com/
熱気球開催期間：4月下旬～11月上旬
料金：大人￥2,500、愛犬￥500

4月下旬～11月上旬にかけて、日祝の早朝に約5分間の熱気球係留体験を開催。上空30mから望む360度のパノラマ光景は圧巻。北アルプスの山々が間近に感じられ、忘れられない思い出となりそう。犬は抱っこで同乗させることができる。前日までの完全予約制。他にも白馬ライオンアドベンチャーでは、夏シーズンに青木湖のエアカヌーとラフトピクニックを犬同伴可能で体験できる。

白馬・おすすめスポット

犬連れで訪れることができる白馬の名所をご紹介。自然豊かなスポットや、長野オリンピックの舞台となったジャンプ台を訪問！

【大自然】
北アルプスの雄大な山脈、美しい小川のせせらぎ、緑豊かな森…etc。都会では味わえない自然がたっぷり！

きれいな水に癒されるね♡

透明度の高い源流のキラキラした川面を眺めるJOY。澄んだ空気に気分もリフレッシュ。

楽しい公園にやって来たよ

大きなつり橋のある公園を散策。周囲には古民家があり、昔にタイムスリップしたような気分に。

【オリンピック】
白馬を代表する観光スポットであるジャンプ台。迫力満点の大きさと急勾配のカーブに圧倒されるはず！

金メダル獲ったど～！

ジャンプ台をバックに記念撮影。金メダルが嬉しそうなJOY。

ジャンプ台と記念撮影♪

ジャンプ競技場内に犬は入れないが、近くに行くだけでその迫力を楽しむことができる。オリンピック記念モニュメントも発見。

Text：Risa Shiraishi
Photos：Masayuki Satoh、Sachiko Matsuoka