「うちの子に限って…」がいちばん危険!? ペットの迷子予防と、迷子になってしまった時の対応とは?
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「うちの子に限って…」がいちばん危険!? ペットの迷子予防と、迷子になってしまった時の対応とは?

「室内で飼っているからうちの子は迷子の心配はない」と思っていませんか? でも、うっかり扉や窓を閉め忘れたり、散歩の途中でリードが手から離れたり…。迷子になる原因はいろいろなところに潜んでいます。もしものときに大事なペットにつらい思いをさせないためにも、早めに対応策を整えましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
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1 どんなときにペットは迷子になる?

普段は落ち着いていて迷子になることが考えられないような子であっても、雷、工事の音など、普段は聞こえてこない大きな振動や音に敏感に反応し、恐怖心からいつもは考えられない行動をすることがあります。
また、室内にいてもたまたま家の扉が空いていて外に飛び出してしまったり、散歩中、急に走り出すことで飼い主が思わずリードを手から離してしまったり、首輪が緩くするっと抜けたりしてしまうこともあります。
あらゆる場面で、ペットが迷子になるおそれがあるということを、心に留めておく必要があります。

◆迷子になるシチュエーション
【犬の場合】

・散歩中にリードが手から離れる。
・首輪が抜ける。
・買い物のときお店の外につないでいたのに、戻ったらいなくなっている。
・家のドアの開閉時。
・車の乗降時。

【猫の場合】
・家のドアの開閉時。
・窓の隙間に手を入れて、窓や網戸を開けて外へ。
・普段からベランダに出している場合は、ベランダを伝って外へ。

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2 迷子にさせないためには?

自宅の環境を整える

玄関のドアを閉めることは鉄則です。また、犬や猫がリビングにいる場合は、玄関のドアを閉めてからリビングの扉を開けるようにしたり、ペット用ゲートを玄関の前にとりつけたりすることで、二重扉にするよう心がけましょう。

「うちの子は賢いからドアノブをおろしてドアを開けるのよ」などと感心している場合ではありません。そういう犬や猫こそ要注意。 ドアノブロックやスライドロックなどを使用することで、不注意で外に飛び出てしまう可能性を減らすことができます。

特に猫の場合、体が細いうえにジャンプ力もあるので、ベランダから外に出られるような隙間があったら埋める、ネットを張るなどの対策が必要です。

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外出時の注意点

首が苦しそうだからと首輪をゆるくしている飼い主さんもいますが、飼い主さんがリードを前に引っ張った時に首輪がすぽっと抜ける可能性もあります。散歩中は首輪を首が抜けない適切なきつさでつけてあげるか、ハーネスを装着するようにしましょう。

また、リードは輪の部分を手首に通してからひもの部分を持つようにすると、手が離れてしまう心配が減ります。大きな音が発生しやすい大通りや工事中の場所を通ることはできる限り避けるか、小型犬なら抱きかかえて通るなどの工夫をすると良いでしょう。

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車でお出かけをする際も注意が必要です。抱いていた犬や猫が窓から飛び出してしまうことも考えられます。

また、乗り降りの際に脱走してしまうこともあるため、リードを外したり付け替えたりするのは、車のドアが閉まっている時だけにしましょう。怪我や思わぬ事故などを避けるためにも、車内では基本的にクレートで過ごさせることをおすすめします。

3 迷子に備えての対策は?

首輪の裏に住所や連絡先を書いておいたり、迷子札をつけたりすることは必須です。また、ペットの写真を正面、横、上から撮影しておくと、いざというとき迷子のチラシに使用できます。日頃から愛犬に「マテ」「オイデ」などの訓練をしておくことで、万が一手元からペットが離れても迷子になることを未然に防ぐこともできます。

他にも、小さな子ども一人だけでお散歩には行かせないようにしましょう。お子さんが一人で散歩に行けるようになったとしても、リードを放してしまう可能性があるため、最初のうちはリードを2本つけ、どちらも持つようにするといいでしょう。2本同時に持つのが難しければ、片方は手首を通しておくだけでもいいでしょう。万一、握っているリードを1本放してしまったとしても、もう1本が手首に通っていれば逃走を防ぐことができます。

迷子対策グッズ

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鑑札をつけておくと、書かれている番号から犬の飼い主が特定でき、発見につながります。

◆鑑札
迷子札の基本アイテム。犬の場合、居住している市区町村に飼い犬の登録をすることが義務付けられており、登録をすると鑑札を交付してもらえます。鑑札番号から飼い主が分かるようになっているので必ず首輪に装着しておきましょう。

◆IDカプセル
小さなカプセルの中に、住所や連絡先などを書き込んだメモを入れるタイプの迷子札。カプセルに入っているので、雨に濡れても字がにじむ心配はありません。

◆GPS首輪
GPSがついた首輪をしていると、電波の送受信によりペットがいる位置を把握できます。ただし充電が必要で、何日も放っておくと電池が切れてしまうというデメリットがあります。こまめに充電するようにしましょう。

◆マイクロチップ
注射器でペットの皮下に電子情報の入ったICチップを挿入するもので、直径2mm〜11mmぐらいの小さなチップを動物病院で装着してもらいます。体から離れず、落としたり紛失したりする心配がなく、動物保護センターなどにある専用読み取り機を使って、書き込まれた情報を見ることができます。

◆留守番用カメラ
外出先から家にいるペットの様子を、携帯電話などで確認できます。万が一家から脱出した場合、その状況や脱出時間をチェックすることで、捜索範囲を絞ることができます。

4 もし、迷子になってしまったら…

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日頃から気をつけていても、万が一ということもあります。もしペットが迷子になってしまったら、以下の場所へ速やかに連絡しましょう。
◆警察に連絡
◆管轄の保健所・愛護センターに連絡
◆清掃局に連絡(飼い主としては考えたくないことですが、万が一交通事故で亡くなってしまった場合、身元不明の犬猫は清掃局で処理されます)
◆SNSなどを使用して情報収集

5 PECO迷子ゼロに加入していると

万が一迷子になってしまったとしたら、まずPECOへご連絡ください。迷子探偵があなたの大切なうちの子を捜索いたします。

迷子になってしまった時

入会時に登録したメールアドレスとお電話番号をご記載の上、下記のアドレスまでご連絡ください。
lost_pet@peco-japan.com

(お問い合わせメールの例)
件名『迷子捜索依頼』
本文
会員登録時のメールアドレス:sample@peco-japan.com
電話番号:XXXXXXXXXX
逃げた際の状況:今日のお昼ごろ、玄関を開けた際に隙間をすり抜けて外に出ていってしまいました。そのまま現在まで戻っていません。

ご連絡いただいた後の対応

ペット捜索の専門家より、メールにご記入いただきましたお電話番号にご連絡を差し上げます。
ペットの外見的特徴や性格、失踪時の状況など、およそ40項目を詳しくヒアリングいたします。

捜査の開始

・メールにてペットの画像データなどをご送信いただき、ポスターやチラシを作成いたします。
・失踪場所周辺の地形などを調査し、初動の捜査方針を判定します。
・専従スタッフが失踪場所を訪問し、迷子ペットの捜索を開始します。
・毎日の捜索終了後、御依頼主さまへ進捗状況など当日の結果をご報告いたします。

ペットの迷子捜索のプロに依頼すると発見率は80%以上ですが、全てのケースで必ず見つかることを保証するものではありません。もしもの時に備えペットも飼い主も悲しい思いをしないよう日頃から対策は万全にしておきましょう。

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