【獣医師監修】猫が鼻血を出した! 原因や考えられる病気、止め方について
猫の鼻血というのは、なかなか珍しい光景なので見たことのない飼い主がほとんどではないでしょうか。鼻血が出る際は、深刻な疾患があることも少なくないので注意が必要です。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
猫の鼻血の原因
猫は人と違い、鼻血を出すことはあまりありません。そのため、鼻血が出た際は、なにか深刻な病気かもしれないと考える必要があります。鼻血が出る原因としては、血液凝固異常、鼻腔内病変が考えられます。
血液凝固異常
血液中には血小板という血を固める役割をもつ細胞がありますが、なんらかの原因により血小板が正常に働かなくなったり、血小板の数が少なくなってしまうことで、正常に血が固まらず、出血してしまいます。
鼻腔内病変
感染症(アスペルギルス、クリプトコッカスなどの真菌、ウイルス、細菌)により、出血まじりの鼻水が出ることがあります。また、異物混入により出血することもあるほか、腫瘍ができることにより、その病変部から出血することもあります。
その他
なんらかの基礎疾患による、高血圧や血管炎により出血が起こることもあります。
猫が鼻血を出したら
それでは、猫が鼻血を出してしまった時はどうすればよいでしょうか。
猫が嫌がらないようであればそっと拭きとってあげた方がよいですが、嫌がって暴れたりすると余計に出血するおそれがあるので、できるだけ安静にすることを心がけ、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。
日頃から猫の鼻の様子をチェックして、小さな異常にもしっかり気づいてあげられるようにしましょう。
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