【ドーベルマン】散歩の役割や必要な運動量は?お散歩時の注意点も
スマートで賢く、凛々しく、とにかくカッコいいイメージのドーベルマンですが、実は、甘えん坊な一面も持っています。また、大型犬で多くの運動量が必要なため、知識がないまま飼うのは大変危険です。愛犬も飼い主さんも快適に過ごせるよう、ドーベルマンのお散歩ノウハウ、「回数」「時間」「距離」などについて、解説します。
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目次
【ドーベルマン】の散歩はいつからしていいの?
ドーベルマンに限らず、どの犬種でもお散歩デビューは《ワクチンプログラムが終了してから》が基本です。
ワクチン接種が終わっていないのにお散歩に出かけてしまうと、病原菌や細菌に感染してしまうリスクがあります。
犬には、特効薬がない病気や感染力が強い病気、また後遺症が残りやすい病気があるため、ワクチン接種は必須です。
しかし、ドーベルマンはワクチンプログラムが終わる前の生後3ヵ月程度で非常に活発になることもあるため、家の中だけでは満足できなくなる場合があります。
そのため、他の犬と触れ合うことがないような場所や時間帯を選んで、少し外に出してあげるのもいいかもしれません。
堂々とお散歩を開始するのは、ワクチンプログラムが終了する4ヵ月頃からにしましょう。
初めてお散歩する時の注意点は?
友好的な犬種ではありますが、警戒心が強く攻撃的な一面も持っているため、早めに外の世界に慣れさせることが大切です。
またお散歩に慣れていない時は、落ちている物を食べてしまうおそれがあります。
拾い食いをしないようにリードを短めに持ち、常に観察しながらお散歩を楽しみましょう。
成犬になると、周囲にとっては脅威的なイメージを持たれがちな犬種でもあることを、飼い主さんが自覚しましょう。
ノーリードでお散歩をするのは、愛犬にとっても周りの人や犬にとっても危険。
リードに慣れるためにも、子犬の頃からリードを付けてお散歩してください。
【ドーベルマン】の散歩は毎日必要?しなくていい?
丈夫な骨格、そして筋肉質な体を持つドーベルマンは、その体を維持するためにも多くの運動量を必要とする犬種です。そのため、ドーベルマンにとってお散歩はとても大切なものです。
しかし、ただ歩くだけでは物足りなく感じてしまうおそれがあるため、飼い主さんのジョギングにあわせてお散歩をするのもおすすめです。
運動不足になるとストレスを溜めてしまうため、できるだけ毎日お散歩をしてあげましょう。
とはいえ、過度な運動は歩行障害を起こしてしまう「股関節形成不全」にかかる危険性もあります。
愛犬の様子を見ながら、必要以上の運動は避けてください。
雨の日、忙しい時、難しい時。お散歩が難しい日はどうする?
毎日お散歩をしてあげたいところですが、雨の日や飼い主さんの都合によっては、お散歩に行けない日もありますよね。
飼い主さんにも愛犬にも危険がない”小降りな雨”である場合、愛犬が嫌がらないのであれば、運動不足を解消するためにもお散歩に出かけてあげるのが良いでしょう。
また、車で室内のドッグランに連れて行き、遊ばせるのも手です。
どうしても時間が作れない場合は、家で遊ばせます。
大型犬のドーベルマンが家の中を自由に動き回れるよう、家具を端に寄せるなどの対応をとってください。
【ドーベルマン】の散歩の「回数」「時間」「距離」の目安は?
大型犬であるドーベルマンは、多くの運動量を必要としています。
そのため、1日2回のお散歩が必要です。1回1時間程度、距離にして20kmほどのお散歩が適しています。
ただ、1時間程度で20kmものお散歩となると、ジョギングのようなスピードが必要。
この距離を毎日お散歩するとなると飼い主さんも大変なので、週末などはドッグランで遊ばせる時間を作ることをおすすめします。
【ドーベルマン】の散歩に適切な「時間帯」「季節」
他の犬種と同様、ドーベルマンも「夏」と「冬」のお散歩には注意が必要です。
快適なお散歩が楽しめるよう「夏」と「冬」のお散歩時間を確認しておきましょう。
夏は「熱中症」や「脱水症状」に注意が必要!
夏の暑い日にお散歩してしまうと、丈夫そうなドーベルマンでも、熱中症や脱水症状になる危険性があります。
さらに、アスファルトをお散歩してしまうと、足の裏を火傷してしまうおそれも。
そのため、夏は地面が熱くない「早朝」と「夜」の時間帯を選び、お散歩に出かけるようにしましょう。
長時間お散歩に出かける場合は、途中で水を飲ませ、脱水症状にならないように注意してください。
実は寒さに弱いドーベルマン
ドーベルマンはドイツ生まれですが、実は寒さに弱い犬種です。
そのため、冬の寒い日や雪が降る日などは、防寒対策をしてお散歩に出かけるのがおすすめ。
中には、防寒具を着用することを嫌がる子もいるため、少しずつ慣らしてあげましょう。
あまりに寒さが厳しい日は、無理にお散歩に出かけなくてもOK。
室内遊びに切り替えましょう。
【ドーベルマン】を散歩する際のトイレ(排泄)はどうする?
ドーベルマンに限ったことではありませんが、お散歩時に排泄した場合、持ち帰るのが基本です。
家の中でトイレをさせるトレーニングをしていたとしても、お散歩時には必ずウンチ袋を持って出かけるようにしてください。
また、ドーベルマンは長時間のお散歩が必要なため、ウンチ袋を入れるバッグはリュックやショルダーバッグのように両手が空くものがいいでしょう。
【ドーベルマン】が散歩を嫌がる(歩かない)場合の理由と対処法は?
ドーベルマンは物静かなところがあります。あまりに反応がないことから「お散歩に行きたくないのかもしれない」と飼い主さんが勘違いしてしまうケースもあるよう。
反応がなくても、ドーベルマンからしたら「お散歩がしたい」と思っている可能性もあります。
積極的に外に連れて行き、様子を見るようにしましょう。
吠える時
カッコいい見た目が魅力のひとつであるドーベルマンですが、慣れない小さな子供や女性からみると、少し恐く感じてしまうかもしれません。
そんなドーベルマンが吠えるとなると、より恐さが増してしまいます。
しかし、ドーベルマンが吠えているのは、知らない人や他の犬から「飼い主さんを守ろうとしているから」なのかもしれません。
万が一「何かに警戒している様子はない」「いつもは吠えたりしないのに」という場合は、体の不調を訴えている場合もあり得ます。
体を触って異変がないかチェックしてあげましょう。
ちなみに、異常がないのに吠える、または噛みついてしまう場合は、口輪の利用を検討する必要があるかもしれません。
噛む力も強い大型犬ですので、飼い主さんは万一のことを考える義務があります。
しつけの一環としても、口輪が必要かどうかかかりつけの獣医やブリーダーに相談してみましょう。
【ドーベルマン】が散歩から帰った後のお手入れ方法!
大型犬のドーベルマンですが、最近では室内飼いをしている飼い主さんも多いよう。
お散歩から帰宅したら、家に入る前に足を拭いてあげましょう。
基本的には乾いた布で拭き、汚れが気になる所を濡れた布やウェットティッシュで拭くだけで問題ありません。
草むらを歩いた、水たまりに入ってしまったなど汚れが気になる場合は、足をぬるま湯で優しく洗いましょう。
濡れたまま放置すると、指の間や肉球のスキマに雑菌が繁殖することもあるため、水分がなくなるまでしっかりと拭く、ドライヤーで乾かすなどをしてあげてくださいね。
まとめ
見た目のカッコよさに反し、甘えん坊な一面も持つ意外性が魅力の”ドーベルマンのお散歩事情”をご紹介してきました。
運動量が必要な大型犬のため、ただ歩くだけでは満足してくれない場合があります。
近所のドッグランを活用し、思いっきり遊ばせる時間を作るなどして、ストレスを溜めないような生活を心がけてください。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally