今さら聞けないSEMINAR vol.1 『ストレスなしの抱っこ & 触り方 & ケア』その2
「わかっているつもり」のその行動、実は愛犬にとってストレスになっているのかも!?(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)
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愛犬を抱っこしたり、体に触れたり、健康状態のチェックをしたり。普段何気なく行っているコミュニケーションも、正しい方法にすることで、愛犬をしっかりコントロールできるようになり、急病や災害時など、もしものときに、不幸な事故を防ぎ、安全を守れます。愛犬との暮らしをより幸せなものにするために、正しい「抱っこ」「触り方」「ケア」を学びましょう!
※犬に負担のかかる可能性のある抱っこや触り方、ケアの例は、生体ではなくアミグルミで行っております。
※シニア犬に配慮して、ストロボを使用せずに撮影を行っております。
※モデル犬の年齢は雑誌掲載当時のものです。
今回の講師 三浦裕子先生
東京都江戸川区の「ペットケアサービスLet’s」の代表。食事や行動学など、広い知識に基づいたケアで、愛犬と飼い主さんの豊かな生活のサポートに尽力しています
ペットケアサービスLet’s
東京都江戸川区中葛西2-19-13
☎ 03・3675・0250
お手伝いしてくれるモデルたち
もにちゃん(メス・1才/24kg/ダルメシアン)
きなこちゃん(メス・4才/10kg/オーストラリアン・ラブラドゥードル)
スウィールちゃん(メス・8才/12kg/オーストラリアン・ラブラドゥードル)
楽ちゃん(メス・15才/24kg/ラブラドール・レトリーバー)
犬の大きさによって、抱っこの仕方は違う!
大型犬の場合
犬に対して横向きになって脇の下と腰で支え、抱きかかえる方法が有効です。このとき、犬の背骨が曲がっていると負担がかかるので、腰を少し上げるなどして左右の高さを調整しましょう。また、飼い主さん自身も腰を痛めないように注意しましょう。
犬に対して横向きにしゃがみ、腰の部分を支えます。おなかを圧迫しないよう、足に近い場所に腕を置きましょう
逆の腕で、犬の脇の下を支えます。腰の方を少し持ち上げ、背骨を真っすぐにすることを意識しましょう
愛犬の体を自分の体に寄せ、真っすぐ抱え上げます。背骨が地面に対して水平になっていないと愛犬に負担がかかるので注意!
持ち上げたあとも、愛犬の背中が曲がってしまわないように注意して、体を支えましょう
少し判断に迷う中型犬の「抱っこ」は
大きさや重さの幅が広い中型犬。「飼い主さんは犬だけでなく、自身の体格や力の強さなども考慮し、それに合わせた『抱っこ』を選ぶとよいでしょう」と、三浦先生。愛犬と飼い主さん両者とも体に負担がかかる可能性があるので、無理なく抱え上げられる方法を見つけ出しましょう。
小型犬や子犬は、女性でも「片手抱っこ」で無理なく抱え上げられる場合が多いですが、10kg 前後になると、少々つらくなってくるかも……
中型犬でも、大型犬に匹敵するほど大きく、体重がある犬種もいます。安定感のある「両手抱っこ」や、大型犬のように抱え上げるのも有効な方法です
寝たきりのシニア犬を抱え上げる場合
大型犬と同様の「抱え上げ」が有効です。ただし、犬の力が弱く、全体重がかかってくるので、注意しないと飼い主さんの体にも負担をかける可能性があります。また、いきなり抱き上げてビックリさせるのもNG。しっかり声かけをして、体に触れてから「抱っこ」しましょう。
「抱っこ」をする前に、声をかけたり、体に触れたりして、飼い主さんの存在を認知させたら、愛犬の腰の下に腕を滑り込ませます
逆の腕も体の下に通し、脇腹をつかみます。この時点で、飼い主さんの体も愛犬に寄せます
愛犬の体を胸に寄せたまま、背骨を真上に向けることを意識してゆっくりと起き上がらせます
背骨が真っすぐで、真上に向いていることを意識しながら、ゆっくりと抱え上げます。また、下ろすときは、足から地面につけ、ゆっくりと寝かせていきます
企画&構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
取材&文/高橋健太
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