猫びより
【猫びより】ジャズの音色流れる老舗カレー屋の看板猫【豊橋】(辰巳出版)

【猫びより】ジャズの音色流れる老舗カレー屋の看板猫【豊橋】(辰巳出版)

(猫びより 2020年1月号 Vol.109より)

  • サムネイル: 猫びより編集部
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豊橋駅から歩いて10分程の場所にある、老舗カレー屋「ラジャ」。カレーは辛さを選択でき、100倍の辛さに挑戦した強者もいるとか。辛さが苦手な人はパスタやハンバーグも選べる。レトロな雰囲気の店内では、グレーの長毛猫レオ君(16歳♂)がお客さんのいないテーブル席でまどろんでいた。

威厳ある風貌のレオ君

威厳ある風貌のレオ君

16年前、海辺へ家族旅行に出かけた時のこと。鳴きながら彷徨(さまよ)っている長毛の子猫に出くわし、手を差し伸べたら人懐っこくちょこんと掌(てのひら)に乗っかってきたそうだ。そんな可憐な子猫も、あっという間にメインクーンのような立派な体格に。「お手・おかわりもできる賢い猫ですよ」とオーナーの奥様の曽田妙子さん。ただし触られるのは苦手で、迂闊に触ろうものなら強力な猫パンチが飛んでくる。老猫になった今も猫パンチは健在だ。

お手を披露するレオ君

お手を披露するレオ君

先代猫のロシアンブルー風のノンちゃん(♀)は、2年前老衰で亡くなったが、20年近くお店を見守りつづけた。穏やかな優しい女の子で、レオ君は一目置いている様子だったという。2匹のグレー猫たちを目当てに来るお客様も増えたそうだ。

ありし日のノンちゃん

ありし日のノンちゃん

シェフであるご主人は、妙子さんの高校時代の先輩。東京の商社で働いていたが脱サラし故郷でカレー屋を開店。一番の思い出は、近くの百貨店で岩合光昭さんが写真展 & サイン会を行った日、仕事で行けないねとしょげていたら岩合さんがカレーを食べに来てくれて、TVと同じ声でレオ君を「いいコだね~」と褒めてくれたこと。その時の嬉しそうな写真とサインが今も飾られている。朗らかな妙子さんとの会話も楽しい、大人のカレーハウスだ。

元気の秘訣は音楽を聴くことよ、と妙子ママ

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オニオン・干し海老・パン粉のトッピング付きのカレー

オニオン・干し海老・パン粉のトッピング付きのカレー

カレーハウスラジャ

ジャズの音色流れる老舗カレー屋の看板猫


愛知県豊橋市花園町29
TEL 0532-53-1705
営業時間/11:00~15:00、17:00~20:00
定休日/木曜

取材・原田佐登美

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