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愛犬が元気になる♥ Winter Tripに出かけてみませんか?その1

愛犬が元気になる♥ Winter Tripに出かけてみませんか?その1

気温が下がり、犬が外で遊ぶにはうってつけの季節である冬。犬と一緒に“Winter Trip”を楽しみたい! と、いう方も多いのでは? そこでまず知っておきたいのは、冬のお出かけの「基本のき」。(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)

  • サムネイル: MY♡DOG編集部
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今回は、犬専門のフィットネスジムでインストラクターをしている深澤優希先生に、冬のお出かけのメリットや注意点などを聞いてきました!

深澤優希先生

深澤優希先生

冬は、犬をどんどん外で遊ばせてあげましょう!

犬専門のフィットネスクラブ「わんわんフィットネスNAS 若葉台」のインストラクター。プールやバランスボールなどによる筋トレから、トリミングまで、犬の健康ケア全般を行っています。

わんわんフィットネスNAS 若葉台

稲城市若葉台2-1-1 フレスポ若葉台EAST3F 
スポーツクラブNAS 若葉台内
042-350-5401
http://www.wanwan-fitness.com/

暑いよりも寒いほうがお好き? 冬にお出かけすべき理由とは

犬が外で遊びたがっていることに気づいて

「気温が高く、熱中症になってしまう可能性が高い夏と比べて、冬は犬を安全に外で遊ばせることができる季節。特に、15℃前後の気温は理想的です」と、深澤先生。「過ごしやすい気候の中で遊ぶことで、運動不足の防止やダイエットにつながります」と、続けます。逆に、「寒いから」と飼い主さんが外へ出る機会が減り、結果的に犬が運動不足になってしまうケースも多いそう。「よほど天候が悪かったり、犬の調子がよくなかったりするとき以外は、冬でも外へ出かけるのが望ましいですね」と、深澤先生は語ります。

メリット1 熱中症になる危険性が低い

犬にとって、暑さは大敵。そのため、夏よりも気温が低く、日差しが弱い冬は、犬が熱中症になったり、脱水症状を起こしにくい、いい季節。体への負担を減らして遊ばせるという意味で、冬の気候は犬に適しています

熱中症になる危険性が低い


メリット2 筋力トレーニングにつながる

もし雪が積もる日があったら、犬の筋力トレーニングを行うチャンス。「積もった雪を踏み、その抵抗を感じながら歩いたり、走ったりすることで、足腰の筋力を強くする効果が期待できます」と、深澤先生。ダイエットの助けにもなりそうです

筋力トレーニングにつながる


メリット3 知育に効果あり!?

例えばいつもの散歩道も、雪が積もっていればそこは別世界。普段と違う環境に身を置くことにより、犬の探求心がくすぐられ、五感で色々感じとろうとします。子犬の知育や、シニア犬の頭の活性化を促すなどのメリットが期待できます

知育に効果あり!?


外に出ないときは……

外に出ないときは……

悪天候だったり、気温が低すぎたりするときは、無理に外へ出る必要はありませんが、その場合は、室内で体を使った遊びをしましょう。深澤先生のおすすめはバランスボールですが、ない場合はおもちゃやおやつを取りに室内を歩かせるなどでもOK。「“意識的に”体や頭を使わせることが重要です」と、深澤先生は語ります

注意点をしっかり押さえて冬のお出かけ・遊びのイロハ

いざ外に出ても、どう遊べばいいのかわからない……そんな飼い主さんも多いのでは? 引き続き、筋トレや知育につながる遊びや押さえておくべき注意点を深澤先生に伺いました。

遊ぶ前には15分のウォーミングアップを

遊ぶ前には15分のウォーミングアップを


積もった雪を見て、犬が家や車から飛び出してはしゃぎまわる。冬の外遊びと聞くと、こういった光景を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、これは危険です。「暖かい室内から急に冷たい雪に飛び込むことで、犬の筋肉と血管が収縮し、体に負担がかかってしまいます」と、深澤先生。

まず、外に出たら15分ほど一緒に歩いたり、ジョギングをしたりして、犬の体温を上げ、寒暖差に慣れさせましょう。また、「短い時間でもハッハッと息を荒くしたり、動きが活発になったりすることがありますが、それは体が温まったのではなく気分が高揚している可能性があります」とも。

「遊びたい!」という本能に気がはやる犬の姿に惑わされず、しっかりとウォーミングアップをしましょう。

深澤先生おすすめの冬遊びはコレ!

雪上ランニング & ウォーキング

雪上ランニング&ウォーキング


「シンプルに雪の上を走ったり、歩いたりすることが犬にとって一番の筋トレになります」と、深澤先生。またシニア犬も、普段散歩をしていて、飼い主さんのほうで体力を把握している状態なら、雪の上を歩かせるのも問題ありません

ココがポイント!

基本は裸足で大丈夫ですが、お腹など体に雪が触れる面積が広くなる小型犬などは、靴を履いて足元を守ることで、体温が低下するのを防ぐ効果が期待できます。しっかりと靴底があり、足のサイズにぴったり合うものを選びましょう

ノーズワークでお宝探し

ノーズワークでお宝探し


雪が積もっていても、犬はしっかりと周囲のにおいを感じとっています。この習性を生かし、雪の中に普段遊んでいるおもちゃや食べているお菓子を隠して犬に見つけさせる遊びがおすすめ。探求心を刺激し知能トレーニング効果も期待できます

ココがポイント!

普段から、部屋でおもちゃなどの目的物を取りに行く練習が必要です。「目的物の前で『待て』や『伏せ』をさせる練習をすると、しつけにもつながります」と、深澤先生。また、紙コップに目的物を入れて雪に埋めると、犬が見つけやすくなります

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冬のお出かけでは、ここにご用心!

気温が低い冬のお出かけで見逃しがちなのが、水分補給。冬は犬が元気だったり、寒いから飲みたがらなかったりして、夏ほど飼い主さんが気にしないことが多いそう。また、前日からの体調にも注意が必要です。下痢や嘔吐(おうと)があった場合は外に出るのを控えて。

「凍った雪や氷結したアスファルトは、滑って関節を痛めたりする可能性があるので踏ませないようにしてください」と、深澤先生。実は体に負担がかかったり、危険だったりする遊びも、「楽しい」という気持ちが勝っていると、犬はその本能に従って動きます。飼い主さんが愛犬にブレーキをかける役割を果たさなければなりません。

適度な休憩と水分補給を

適度な休憩と水分補給を


30分犬を遊ばせたら5分ほどの休憩を入れ、水分補給を。「もし飲まないようなら鶏のささみのゆで汁を水に加えると飲む場合が多いです」と、深澤先生。また、休憩中はリードを短く持ったり、抱っこしたりして、犬が勝手に走り出さないよう注意しましょう

必要以上の厚着はNG

必要以上の厚着はNG


「季節を感じにくく、換毛期の間隔がずれる可能性があります」と、深澤先生。必要以上の厚着はせず、普段の散歩と同じ格好をさせましょう。また、小型犬など、寒さに弱い犬種にはアウターよりも保温性のあるインナーで寒さ対策をさせるとよいそうです

小型犬や子犬、シニア犬の場合は

小型犬や子犬、シニア犬の場合は


「子犬や小型犬は、足やお腹など雪に触れる部分の面積が大型犬などと比べて広くなるため、血液が冷えやすく、体温が早く下がりがちです」と、深澤先生。靴を履かせて遊ばせる、様子を見て短い時間で引き上げるなど、体が冷えないような工夫をしましょう。シニア犬の場合は、足腰に衰えが始まっている可能性などがあるので、局所的に洋服の上から使い切りカイロを貼るなどすることも有効です。

また、「楽しい」と感じたらシニア犬でも若い犬と同じ気持ちで遊び始めます。飼い主さんは、犬がはしゃぎすぎるのをセーブして、体に負担がかからないよう気を配ることが重要です。

体に負担がかからないよう「ほどほど」を意識して

体に負担がかからないよう「ほどほど」を意識して

太いにんじんより、細いアスパラガスのほうが芯まで冷えやすいのと同じで、小型犬や子犬は、体が冷えやすい傾向があります

【Column】寒さ対策は、「人には優しく、犬にはほどほどに」

つい愛犬の寒さ対策に注意が行きがちですが、実は、それ以上に大事なのが飼い主さん自身の防寒対策。
「『遊びたい!』という本能で動く犬を制御する役割でいなければならないため、寒い中でもとっさに判断し、動けるようにしておかなければなりません」と、深澤先生。

常に犬に気を配れるようにするためには、まず自分自身の準備から。お出かけの際の格好、一度チェックし直してみては?

寒さ対策は、「人には優しく、犬にはほどほどに」


特に重要なのが手袋。とっさにリードを離してしまうことがないよう、5本指が使えて、厚すぎないものにしましょう。また、ヒールの高い靴は避け、雪深いときには長靴を履くようにしましょう

企画&構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
取材&文/高橋健太
イラスト/小笠原 徹
写真提供/ワンコネット那須協議会

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