【チワワスタイル】【愛犬目線で部屋を整えれば安心!】ストレスの少ない部屋づくり
チワワは室内で過ごすことがほとんど。だからこそ、愛犬がストレスが少なく過ごせるような部屋づくりが大切になる。愛犬のための部屋を考えている読者宅で、そのコツを見せてもらった。(チワワスタイル Vol.27より)
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室内で暮らす犬だからこそ部屋づくりが重要になる
過ごしやすいお部屋は嬉しいよね♥
愛玩犬であるチワワは、ほぼ100%が室内で暮らしている。一生のうち、ほとんどを部屋の中で過ごしているわけだ。だからこそチワワの飼い主は、責任を持って愛犬が快適に暮らせる環境を整えなければいけない。食事、トイレ、寝床といった生きるための基本環境は当然だが、いかに愛犬が快適に過ごせるかも重要だ。そのために必要なのが、ストレスの少ない部屋づくりになる。
本企画では、チワワに配慮した部屋づくりを心がけている読者宅を取材してみた。すると、キーワードが登場。それは「愛犬を怒らないための部屋づくり」だった。具体的な例を見ていこう。
川口家の工夫
神奈川県/川口ウル(オス・10ヶ月)
来た当初は怖がりでシャイだったそうだが、川口家のトレーニングのおかげで徐々に社会性が身についたのだろう、取材陣には積極的に近づいてきてくれた。好物はキャベツ。
ウルが危険なく動けるよう、何も置かないスペースを広く取っている。
「インテリアにはこだわらず、シンプルを心がけています」と美紀さん。
小物を置かない、放り出さない いたずらしない環境づくり
ウルを飼う前はゴールデン・レトリーバーを飼っていた川口家。その頃から、犬の目線に合わせて家具を配置していたという。
「といっても、ゴールデン・レトリーバーとチワワでは、まず目線の位置が全然違いますから。チワワの低い目線でも安心な部屋づくりを心がけました」と飼い主の美紀さん。
目線を犬の近くにする
川口家にはチェアがない。なるべくウルと近い目線にいるためだ。
具体的にいえば、家の中でウルが遊び回れるように、何もないスペースを大きく取った。実はこの空間、以前はテーブルが置いてあったそう。レトリーバーはテーブルがあっても隠れることはないが、小型犬のウルは体が隠れてしまう。家族に踏まれるなどの危険を避けるためにも、テーブルを端に移動して空間を確保したのだ。広々とした空間を制限なく動き回れるのは、遊びたいさかりのウルにとって確かに大事。ストレスも少ないはず。
届かない高さのテーブル
ウルが絶妙に届かない高さのテーブルでいたずら防止。テーブルの下はウルの基地のひとつ。
遊んで安心の空間づくり
テーブルを端に片づけ、遊んでOKの広い空間に。
「オモチャは基本的には片づけてあって、遊ぶ時に家族が持ってきます。ウルは靴下で遊ぶのが好きなのですが、これも私や娘が持ってきた時だけ遊べるものです」
オモチャは遊ぶ時だけ
久しぶりの靴下に大興奮! いつもは片づけてある分、スペシャル感が増します。
この点も川口家の部屋づくりのポイント。ウルがいたずらしそうなものはそばに置かないことを徹底しているのだ。根底には“ウルに悪いことをさせない環境づくり”がある。
いたずら原因はガード
いたずらしそうなものは片づけるか、ガードをつける。今はいたずらしないので、ガードもなし。
撮影当日はカメラマンの出したオモチャが気に入ったらしく、自分の陣地である毛布に持ち込んではキャワキャワひとり遊び。
「本当は主人のお昼寝用毛布だったんですが、いつの間にかウルのお気に入りに(笑)」
お気に入りの場所を作る
ウルの大好きなふかふか毛布。お手入れもここなら落ち着いて受けられる。
人間も同じだが、お気に入りの場所があれば安心感が生まれる。これもストレスの少ない部屋づくりの大切なポイントだろう。
犬を怒らないための部屋づくり
取材をして感じたのは、“犬を怒らない環境作り”だった。ほめるしつけを実践していても、いたずらしている愛犬には反射的に「ダメッ!」と叱ってしまうことも多い。だったら、最初から叱る原因(=NG行動やいたずらの原因)を減らしておけばいい。飼い主もイライラせずにすむし、犬のストレスも減る。一石二鳥の考えだ。
さらに印象的だったのが、部屋づくりを飼い主さんが明るくさらっとこなしていること。愛犬がどうしたらストレスなく暮らせるかを、楽しく工夫しているのだ。飼い主さんのこういった明るさもチワワさんたちのストレス軽減に大きく影響しているに違いない。
Text:Eriko Itoh
Photos:Minako Okuyama