WOMEN for TOHOKU by FIAT 特別対談 「動物にも明日のスマイルを!」

WOMEN for TOHOKU by FIAT 特別対談 「動物にも明日のスマイルを!」

2011年から「Share with FIAT」を合言葉に動物愛護や災害復興支援など、様々な社会貢献活動をサポートし続けているFIAT。今回は、同じ年に日本初の動物のための寄附サイト「アニドネ」を立ち上げた西平衣里さんにFCAジャパン マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセさんがインタビューしました。

  • PRFCAジャパン株式会社

はじめに

東日本大震災から10年を迎えた東北地方のご紹介、3月8日の国際女性デー、そして「Share with FIAT」を合言葉にFIATが2011年から取り組んでいる動物愛護、災害復興支援などの社会貢献活動について、様々なコンテンツでお届けするオンラインイベント「WOMEN for TOHOKU by FIAT」が、2021年3月13日に開催。

同イベントの中で「動物にも明日のスマイルを!」というテーマのもと、「アニドネ」を立ち上げた公益社団法人「アニマル・ドネーション」代表理事の西平衣里さんに、動物愛護や取り巻く環境、そして活動への想いや今後の展望についてお話を伺いました。

10年間で約1億8千万円の寄附を動物関連団体へ

10年間で約1億8千万円の寄附を動物関連団体へ

アニマル・ドネーション代表理事 西平衣里さん(左)とFCAジャパン マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセさん(右)

ティツィアナ:
西平さん、こんにちは。
私たちが展開しているCSV活動「Share with FIAT」と同じく、アニマル・ドネーションの活動も今年で10周年ですね。
改めて、どのような活動に取り組んでいるのか教えてください。

西平:
私たちアニマル・ドネーションは、「日本の動物福祉を世界トップレベルにする」をミッションに、動物のための寄附サイト「アニドネ」を運営しています。

アニドネの役割は、動物のために寄附をしたい個人や企業と、動物のために頑張る関連団体とを繋ぐこと。

個人や企業の皆さんにオンラインで寄附をしていただき、その寄附をアニドネが選んだ動物関連団体にお届けする形で活動を続け、この10年間で計約1億8千万円を24の団体にお届けすることができました。

この10年間で計約1億8千万円を24の団体にお届けすることができました


ティツィアナ:
すばらしいですね。「動物のために寄附をしたいけれど、どこに寄附すればよいかわからない」という人たちには、とても便利な仕組みだと思います。
オンラインで思い立ったらすぐに寄附できるというのも、今の時代に合っていますよね。

私たちが「Share with FIAT」でサポートしている動物保護団体ARK(アニマルレフュージ関西)も、アニドネの寄附先の1つですが、寄附先の団体はどのような基準で選んでいるのですか?

附先の団体はどのような基準で選んでいるのですか?


西平:
選定にあたって、私たちが注目するのは主に次の5つの観点です。

・「信頼性」(広く支持されていること、業界内での評判、情報公開や情報発信に積極的であることなど)

・「持続性」(組織が不安定でないこと、組織運営、事業実施におけるリスクに関する心構え、準備があることなど)

・「成長性」(ビジョン・計画・行動力があること、課題認識力、柔軟性、前向きさをもっていることなど)

・「先駆性」(常に新しい試みにチャレンジしていること。社会課題に先駆的に取り組んでいることなど)

・「動物福祉面」(飼育環境の快適さ、医療面でのサポートの充実、頭数に対する適切な人員配置など)


これらをしっかり見極めるために、事前に何度もお会いしてヒアリングを重ね、審査をクリアした団体のみを認定させていただいています。

新型コロナによる変化を、動物福祉向上のチャンスに!

新型コロナによる変化を、動物福祉向上のチャンスに!


ティツィアナ:
これまでの活動を通じて、日本の動物を取り巻く状況についてどう感じていますか?
特に昨年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増えたこともあり、ペットを飼い始める人が増えていると聞いていますが…。

西平:
ペットを飼う人が増えていること自体は、とても喜ばしいことだと思います。
特に今のような閉塞的な生活の中では、ペットの存在は大きな癒しになりますから、「飼いたい」と思う気持ちも良く理解できます。

ただ、その一方で、ペットに関する知識や「一生飼い続ける」という覚悟がないままに衝動的に飼い始めてしまい、「思った以上に大変だった」と言って簡単に手放してしまう人がいることを強く懸念しています。

当たり前のことですが、ペットには命があります。その命を一生守る覚悟があるかどうか、しっかり考えてから飼い始めてほしいですね。

こういったペットを取り巻く環境を総合的に考えると、残念ながら日本ではまだペットが「社会の一員」として認められていないのではないかと思っています。

残念ながら日本ではまだペットが「社会の一員」として認められていないのではないか


ティツィアナ:
たしかに、東日本大震災の際にもペットの同行避難が難しいケースがあったと聞きました。

西平:
そうですね。避難するときにペットを一緒に連れていけない、置き去りにしてしまうというケースが相次ぎました。

アニドネでは、そういった理由で飼い主と離れてしまったペットをレスキューする活動を行う団体を支援し、飼い主のもとに愛犬が戻れるまでの間の費用や医療費に充ててもらうよう、寄附をお届けしました。

ティツィアナ:
そうだったのですね。ありがとうございます。
まだ日本の動物福祉にはさまざまな問題がありますが、今後については、どんな展望をもっていらっしゃいますか?

西平:
この1年、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活にはとても大きな変化がありましたが、これは大きなチャンスでもあると思っています。
というのも、コロナによって、これまで隠れていた様々な問題が浮き彫りになったからです。

例えば、衝動的にペットを飼う人が増えたことで、ペットに関する正しい知識や情報を周知する必要性がますます強く問われるようになりましたし、コロナによる収入減で多頭飼育が崩壊した結果、不適切な環境で飼育されている動物がまだまだ多く存在していることが改めて明らかになりました。

多くの人がペットの存在の大切さを実感している今こそ、ペット業界も飼い主も何らかのアクションを起こして、状況を変えていくべき時なのではないでしょうか。

ペット業界も飼い主も何らかのアクションを起こして、状況を変えていくべき時


ティツィアナ:
これまでの活動の中で、忘れられないエピソードがあれば教えてください。

西平:
近年日本では多頭飼育の崩壊が相次いでいて、2018年現在、多頭飼育による苦情が2,000件以上も寄せられています。

アニドネでは崩壊の現場から1頭でも多くの犬や猫を救うため、10頭以上の多頭レスキュー専用の「アニドネ緊急支援基金」を設立し、崩壊現場でレスキューにあたる団体へ迅速に寄附を届けられる仕組みを整えました。

これまでに、基金から約214万円の寄附を団体にお届けすることができたのですが、支援先団体の方とコミュニケーションした時に「以前は崩壊現場にレスキューにいくと、頭数がすごく多かったり、病気の動物がたくさんいたりして心が折れてしまいそうになることがありました。

でも、今はアニドネの支援があるので自信をもってレスキューしてあげることができる。1頭でも多くの犬や猫を助けてあげられるよう頑張ろうって気持ちになれます」と言ってくださったんです。

私たちは寄附したい人と団体とをつなぐ中間支援組織なので直接レスキューには行けませんが、支援の現場にいる方の力になれていることが実感できて、とても嬉しかったです。

SNSへの投稿が寄附になる!FIAT×アニドネのフォトコンテスト開催中

ティツィアナ:
とても嬉しい言葉ですね!すばらしいです。
今回のインタビューを読んで、きっと多くの方がアニドネに興味を持つと思うのですが、具体的にはどんな形でアニドネに寄附を寄せることができるのでしょうか?

SNSへの投稿が寄附になる!FIAT×アニドネのフォトコンテスト開催中


西平:
アニドネのサイトにアクセスして、寄附したい金額と寄附先をご自身でお選びいただき、クレジットカードでのオンライン決済や口座振り込みで寄附をすることができます。

あるいは1口3千円からの賛助会員になって支援いただく方法や、寄附付きの商品をご購入いただく方法、またふるさと納税制度を利用する方法もあります。

お店を経営されている方ならば、募金箱や寄附付き商品が買える自動販売機を設置していただくことも支援に繋がります。

支援には、いろいろな方法があるのでアニドネのサイトでご確認いただき、ご自身に合った方法を選んでいただければと思います。

※アニマル・ドネーション公式サイトはこちら

Happy Share投稿キャンペーン


ティツィアナ:
この度、FIATとアニドネがコラボして実施している「Happy Share投稿キャンペーン」でも、アニドネへ支援することができます。

ハッピーカラーである「黄色」をテーマにペットの写真を撮影してインスタグラムに投稿すると、投稿数×100円がFIATからアニドネに寄附されるという、とてもハッピーな企画です。

こういったシンプルで手軽な寄附のスタイルが、今後日本でももっと定着すると良いですね。
この投稿キャンペーンがきっかけで、アニドネの活動、そして動物福祉への関心がより高まることを願っています。

西平:
ありがとうございます。とても心強いです。
FIATは愛犬家や愛猫家にも人気のカーブランドなので、とても注目を集めると思います。

動物への寄附というと、どうしても一部の限られた人の話だと思われがちですが、FIATのようなグローバルな企業が賛同・ご支援してくださることで活動の認知度が上がりますし、アニドネへの信頼も高まるので、結果としてより多くの動物の命を救うことに繋がるのではないかと期待しています。

特に、今はコロナでペットを飼いたい人が増えているタイミングなので、今回の投稿キャンペーンを通じてより多くの人に保護犬や保護猫の存在を知ってもらい、家族として迎えてもらえたら嬉しいですね。

野生動物ではない犬や猫には、帰れる「自然」はありません。
彼らが人と一緒に安心して暮らせるのが当たり前の社会を創るために、アニドネは様々な変化に柔軟に対応しつつ、息の長い活動を続けていきたいと考えています。

息の長い活動を続けていきたいと考えています


ティツィアナ:
ぜひ、頑張ってください。FIATも「Share with FIAT」などの活動を通じて、動物の尊厳や権利を守るためのアクションを続けていきます。

自然環境保護や女性のエンパワーメントなど、そのほかの社会的問題の解決にも積極的に取り組み、誰もが幸せに暮らせる持続可能な社会の実現に向け、企業としての社会的責任を果たしていきたいと考えています。

西平さん、今日はありがとうございました!

2021年3月13日オンライン開催!「WOMEN for TOHOKU by FIAT」

FIATでは「Share with FIAT」の活動の一環として、東日本大震災からの復興支援活動を続けています。
震災発生から10年を迎える今年は、東北の皆さんの笑顔と元気を応援するオンラインイベント「WOMEN for TOHOKU by FIAT」を3月13日(土)に開催。

女性のエンパワーメントや伝統工芸品に光を当てるプロジェクトなどFIATの活動を紹介するとともに、復興を続ける東北の現状を伝える多彩なコンテンツを発信。
今回の対談の様子も紹介されます。

詳しくはこちら

ハッピーを分かち合おう!「Happy Share投稿キャンペーン」

投稿数×100円をFIATからアニマル・ドネーションに寄附します!

ポジティブや幸せ、フレンドリーなどの意味を持つハッピーカラー「黄色」をテーマに、ペットの写真を撮影。
「#happyshare_fiat」をつけて、FIATのInstagramに投稿してください。
皆さんからの投稿1件につき100円が、FIATからアニマル・ドネーションへ寄附されます。

ペットといっしょのしあわせなシーンや、愛するペットのハッピーな笑顔をシェアして、
みんなでハッピーを分かち合おう!

実施期間:2021年3月12日(金)〜4月11日(日)

*本「Happy Share 投稿キャンペーン」の参加にはInstagramアカウントが必要になります。
*Instagramで投稿する際に「#happyshare_fiat」というハッシュタグをつけていただく必要があります。ハッシュタグがついていない場合は寄付の対象外となります。
*投稿いただいた写真は、株式会社PECOおよび、FCAジャパン株式会社が出稿する雑誌広告、その他WEB媒体やFacebookページ等のSNS投稿データ、折込チラシや店内販促などに使わせていただくことがございます。
*以下事項に該当する投稿をしないでください。該当すると判断した場合は、選考対象外とさせていただきますのであらかじめご了承願います。
・法令、公序良俗に反するまたはそのおそれのある内容を含むもの
・売買及びそれに準ずる行為、特定サイト及びアドレスの掲示や宣伝行為の意味を含んだもの
・他人の名称、メールアドレス、住所、電話番号等個人を特定しうる情報を含むもの
・当サイトの運営を妨げ、信頼を毀損するような行為を含んだもの
・特定のキャラクターやタレントの権利に抵触するおそれのあるもの
・特定の法人・団体、地域、個人に対しての誹謗中傷、苦情、差別等の不適切な表現が含まれているもの
・他人の著作権、肖像権に抵触するもの
・その他事務局が不適切と判断するもの
*また当社は、本キャンペーンの全部または一部を参加者に事前に通知することなく変更または中止することがございます。なお、必要と判断した場合には、参加者への予告無く本規約を変更したり、本キャンペーンの適正な運用を確保するために必要な措置をとることがあります。
*本キャンペーンの参加にかかるインターネット接続料および通信費は応募者負担となります。
*本キャンペーンについての投稿に関して、参加者のInstagram上での発言内容や、それに関わるトラブルに関しては、当社では責任を負いません。

ライタープロフィール

相山 華子


相山 華子 Hanako Aiyama

【経歴】
1997 年慶應義塾大学卒業。同年、株式会社山口放送(日本テレビ系列)に入社、テレビ報道部記者として各地を取材。99 年、担当したシリーズ「自然の便り」で日本民間放送連盟賞(放送活動部門)受賞。同社退社後、2002 年から拠点を東京に移し、フリーランスのライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業のための日本語コンテンツ監修、翻訳(英語→日本語)も手掛ける。

【受賞歴】
サントリー「横浜開港150周年記念エッセイコンテスト」最優秀賞受賞、
JR東日本「列車の旅エッセイコンテスト」最優秀賞受賞 など

【資格】
英検1級、ファイナンシャル・プランナー(AFP)

【暮らし】
仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー。

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