エキゾチックショートヘアの気質や性格としつけについて
エキゾチックショートヘアは、顔の大きさに比べると耳が小さく目はくりっとしており、太めの足と丸い尻尾も合わさって、なんとも言えない愛嬌を持っていますよね。
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アメリカで生まれた短毛種で、ペルシャと短毛の猫の異種交配によって作出されたエキゾチックショートヘアは、味わいのある特徴的な顔立ちが魅力です。
また、ペルシャと同じ体や顔の構造をしていますが、被毛は短くもなくセミ・ロングでもないという独特なものです。
エキゾチックショートヘアの性格・気質について
もちろん一匹一匹性格は異なりますが、一般的に言われている特徴は次のようなものです。
穏やかで人懐っこい
ペルシャの血を引いているだけあって、ゆっくりとした時間を過ごすのが好きな穏やかな性格をしていることが多いです。子どもや他の猫ちゃんがいる家庭でもマイペースに過ごし、怒らない子が多いです。また、抱っこされるのも撫でられるのも大好きです。
物静か
ある程度のことであればやり過ごすほどおとなしい性格をしていて、鳴き声もあまり大きくありません。爪切りやお風呂など、他の猫ちゃんだと嫌がるようなこともあまり嫌がらずにやってくれます。鳴いて自己主張することがあまりないため、飼い主さんが注意してみてあげるといいですね。
愛情深く甘えん坊
飼い主さんや家族に対して信頼を抱いてくれて、とても愛情深く接してくれます。もちろんそれは人間だけでなく、他の猫ちゃんに対しても同様なので、多頭飼いにも向いているかもしれません。そんなエキゾチックショートヘアは、甘えん坊な一面も持っていて、人と触れ合うことが好きなので傍によっては体をすり寄せたり、後ろをついて歩いたりすることもあります。
好奇心旺盛
また温厚なだけでなく、アメリカンショートヘアなどの血も引いているため好奇心旺盛な一面もあります。物静かな性格から、いたずらや激しく動いたりすることはありませんが、飼い主さんと一緒に遊ぶことは大好きです。寂しがりなところもあるので、一緒に遊んであげる時間を作ってあげるといいですね。
エキゾチックショートヘアのしつけについて
トイレ
まずは猫ちゃんに合うトイレを選びましょう。すぐに大きくなりますので、子猫だからと小さいトイレを選ぶよりは大きめのトイレを選ぶといいですね。トイレを買ったら次は置く場所です。明るすぎるところでは猫ちゃんも落ち着けないので、部屋の隅や人があまり通らないような場所に設置しましょう。また、ご飯やお水がトイレの近くにあるとキレイ好きな猫ちゃんは嫌がります。トイレの置き場所には気を使ってあげましょう。
設置が終わったら、ついにトイレチャレンジです。床の匂いを嗅いだり、砂をかくような動き、そわそわし始めたらトイレサインです。さっとトイレまで連れて行ってあげましょう。終わるまで静かに見守り、無事おしっこなどが出たら撫でて褒めてあげます。これを何度か繰り返すことで自分からトイレに行くようになるでしょう。
ショップやブリーダーから購入する場合はすでにトイレを覚えていることもあるので、そのときは以前使っていたものと同じトイレ・猫砂を用意してあげると、教えなくても自然と使うようになります。
もし失敗してしまっても叱らないようにしましょう。「トイレの場所が気に入らないか」「トイレサインを見逃したか」など原因を探してください。臭いが残っていると同じところでしてしまう可能性があるため、素早く処理し消臭スプレーを吹きかけましょう。また、猫ちゃんは綺麗好きなのでトイレが汚れていると仕方なく違う場所でしてしまうことがあります。こまめにトイレ掃除をして、常に清潔に保ってあげるといいですね。
爪とぎ
爪とぎもトイレ同様、習性によるものです。決まった場所以外で爪をといでしまった場合は、叱ってやめさせるのではなく爪とぎ器でとぐことを覚えてもらいましょう。
爪とぎ器には「紙(段ボール)」「縄」「板」「布」などの種類があります。もし先に家具などで爪をといでいたら、似た素材の爪とぎ器を用意すると使ってくれる可能性が高まります。猫ちゃんを迎え入れるときに一緒に揃える場合は、何が気に入るかわからないため、いくつかの種類を用意できるといいですね。
用意ができたら猫ちゃんの手を爪とぎ器に擦り付けましょう。匂いをつけることでそこが猫ちゃんのテリトリーになり、爪とぎをしてくれるようになります。
買った爪とぎ器を使ってくれないときは、素材が気に入らなかったり、場所が気に入らない、不安定でとぎ辛いということが考えられます。猫ちゃんが落ち着いて安定してとげるような環境にしてあげましょう。家具でといでしまう場合は、板を取り付けたり、猫ちゃんの苦手な匂いのスプレーを吹きかけるなど工夫をすることも大切ですね。
噛む
おとなしいエキゾチックショートヘアが噛むことは滅多にないかと思いますが、早いうちに親や兄弟と離れてしまった子は痛みがわからず遊びの延長で噛んでしまう可能性があります。
遊んでいる最中に噛まれた場合は、騒がず無視するようにしましょう。部屋から出て行ってしまうのもいいですよ。少しの時間部屋を空けたらなに食わぬ顔で戻り、また遊んであげます。猫も飼い主さんが大好きなので、「噛んだら遊んでもらえない」と覚えることで噛まなくなりますよ。
また、「イタイ」と顔を歪めたり、「ダメ」と言うのもいいですね。猫ちゃんはよく表情の変化を見ているので、険しい顔をすると「ダメなんだ」とわかってくれます。
叱らなくていい環境を作る
「壊れて困るものを置かない」「物は固定しておく」「触れられたくないものは触れない場所に置く」など、叱らなくてもいい環境を整えましょう。猫ちゃんは本能のまま自分の生活に必要なことをします。全てを人間の生活スタイルに合わせられるわけではないので、飼い主さんと猫ちゃんがお互いにとってよりよい環境になるようにしましょう。