【ベテラントリマーが教える】ノミやマダニに気づくことが難しい理由

【ベテラントリマーが教える】ノミやマダニに気づくことが難しい理由

愛犬と散歩をしたり、ドッグランで遊んだり、近年では犬連れでアウトドアを楽しむ家族も増えました。おでかけは愛犬のストレス発散にもなりますが、ノミやマダニが寄生するタイミングのひとつです。愛犬の変化に気づいても、原因がノミやマダニだと気づかない飼い主さんも少なくないようです。その理由についてトリマーの浦村さんに伺いました。

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今回、PECO編集部は犬のノミ・マダニに関してお話しを伺うため、東京都世田谷区にあるペットサロン「Radiant(レディエント)」を訪れました。

トリマーは、ペットの体を細かく見てあげることも重要な仕事

「トリマーという仕事は、シャンプーやカットをして、ペットを綺麗にするだけではなく、ケガをしている場所はないか、皮膚トラブルを起こしていないかなど、体を細かく見てあげることも重要な仕事だと思っています」と、PECO編集部に教えてくれたのはペットサロン「Radiant(レディエント)」のオーナー兼トリマーの浦村ゆかりさんです。

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小学生のころから、将来の夢がトリマーだったという浦村さんは、トリマー歴17年のベテラントリマーです。これまで、ノミやマダニが体についたままお店にやってくるワンちゃんにも数多く遭遇されたそうです。

ノミはワンちゃんの体のどこに潜んでいるのか

ー サロンを訪れるワンちゃんにも、ノミが寄生しているのですか?

浦村さん:
ノミがついている子はいますよ。基本的にシャンプーやカットなどの予約を受ける際に、ノミ・マダニの駆除剤を投薬しているか確認をしているのですが、実際は、寒い季節から3月、4月頃まではノミやマダニがいないだろうと、投薬をしていない方もいますね。そのため、3月、4月頃からノミを見つける事が多いです。

ー ワンちゃんに寄生しているノミの存在について、どのようにして気づくのですか?

浦村さん:
ノミが数匹、体についていることもあれば、被毛をかき分けたときに黒いフンが皮膚についていることもありますね。特に顔から遠い、お尻の周りや背中のあたりで見つけます。

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ー 愛犬にノミが寄生していることに飼い主さんは気づかないのでしょうか?

浦村さん:
気づいていない飼い主さんは、まず皆さんビックリされます。飼い主さん自身もノミを見たことがないので、ノミがそんな近くにいる存在だと知らないんですね。ノミが寄生していたことを伝えると「最近、体を痒がっているなと思っていた」という飼い主さんもいますね。愛犬の変化には気づいていても、その原因がノミだとは考えないようです。定期的にノミが見つかるワンちゃんもいて、そういった子の場合は、自宅内にノミの卵が落ちて、ふ化し、住み着いてしまっているんだと思います。飼い主さんはノミがどこにいるのか知らないことが多いです。それに、皮膚や被毛が黒い子は見つけにくいんですよ。

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マダニが寄生しやすい場所とは

ー マダニはノミに比べて大きく、ノミのように体中を動き回ったりしないので見つけやすいのではないでしょうか?

浦村:
実は、マダニについても飼い主さんは気づかないことがあって、ワンちゃんがマダニをつけたまま来店することもあるんですよ。マダニが寄生するのは、股の内側や脇の下、目や口の周り、耳の内側や指の間といった、被毛が少なく、皮膚が柔らかい場所が多いです。

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ー 確かに、指の間や股の内側などは見つけづらそうですが、目や口の周りは見つけやすいのではないでしょうか?

浦村さん:
マダニは血を吸って体が膨らむと、目で見てわかるほど大きくなります。飼い主さんも何かついていることに気づいて触ってみるようなのですが、動かないので「イボ」だと思うみたいです。マダニはワンちゃんの皮膚の柔らかいところへ頭を埋め込むように噛みついているので、指でつまんだくらいでは取れません。飼い主さんも「これマダニですか!」と驚かれることがほとんどですよ。

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浦村さん:
ノミやマダニは、暖かい季節に外でつくものだと思っている飼い主さんが多いですね。
でも、ノミやマダニがついたまま家に入ってしまうと、卵が部屋に落ちて、成虫がふ化しますし、冬でも家の中は暖かいので、季節は関係ないですね。ほかにも、ノミやマダニが見つかってから投薬をはじめる方や、定期的なノミ・マダニ駆除剤の投薬を忘れていたなんて飼い主さんも珍しくないです。

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ノミやマダニを見つけたあとの対処法

毎日一緒にいる飼い主さんでもノミやマダニを見つけたり、その存在に気づいたりすることは難しいようです。では、そのまま気づかずにサロンにワンちゃんを連れてきてしまうとどうなるのでしょうか。

ー ワンちゃんにノミやマダニが見つかった場合、浦村さんのサロンではどうしているのでしょうか?

浦村さん:
ノミやマダニがついているワンちゃんはお預かりすることができないので、シャンプー前に見つけた場合は見つかったノミやマダ二を潰さないように取り、飼い主さんにすぐお迎えに来てもらいます。
でも、被毛が密集しているワンちゃんや長毛のワンちゃんは皮膚が見えづらく、シャンプー前のブラッシングで気づかないこともあります。シャンプーをする時に体が濡れると皮膚が見えやすくなるので、その時に気づくことも多いですね。濡れた体のままお返しするのはワンちゃんが可哀そうですので 、虫の産卵やふ化を阻害するハーブパックをさせてもらい、乾かしてからお返ししています。 
ノミやダニを発見した場合はその後、店内の隅々、排水溝まで掃除をしなければならないので、とても大変です。マダニを取る際は口器を残さないように取る必要がありますし、無理やりとることで皮膚を傷つける恐れがあります。
もし、飼い主さんがご自宅で見つけた場合には、ご自身で取るのではなく、必ず動物病院で取ってもらった方がいいです。

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ー なぜ、そこまで掃除をしなければならないのですか?

浦村さん:
ノミはワンちゃんに寄生をするとすぐに卵を産むこともあって、しかも1~6日ほどでふ化します。それに、ノミやマダニも誤って潰してしまうと卵が飛んでしまうので、見つけても絶対に潰さないようにしています。
もし、ノミが残っている、卵から成虫がふ化するなんてことがあれば、サロンを利用される他のワンちゃんに寄生をしてしまう恐れもあります。だから、ノミの一匹、卵の一つも残すことはできないです。

以前の職場でダニが多くついている子のお手入れをして、私たちトリマーも足首などを刺されてしまった経験があります。

ノミやマダニの寄生を防ぐための対処法

ノミやマダニの寄生はワンちゃん自身がつらい思いをするだけではなく、飼い主さんや他のワンちゃんにも影響を及ぼすことがあります。
また、ノミやマダニが媒介する感染症も脅威です。国内でもSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスによる死亡者が出ていますので、小さな虫だと対処をしないでおくことは非常に危険です。

ー 浦村さんのサロンでは、ノミやマダニの対処法として飼い主さんにお伝えしていることはありますか?

浦村さん:
ワンちゃんにノミやマダニが見つかった場合、動物病院へ行くこととノミ・マダニ駆除剤の投薬をおすすめします。飼い主さんのなかには、ノミ・マダニ駆除剤の存在を知らないという方もいますよ。お散歩あとのブラッシング、定期的なシャンプーも大切ですが、それだけではノミやマダニを駆除することはできないので、必ずノミ・マダニ駆除剤を投薬した方がいいですね。

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愛犬の健康ケア、一緒に楽しいおでかけをするためにも、ノミ・マダニ駆除のお薬を!

ノミ・マダニ駆除のお薬は、動物病院、ホームセンター、ペット用品を取り扱う店舗、インターネットなど、購入方法は様々です。
さらに、「ノミ・マダニ駆除剤」と呼ばれるお薬の種類は多く、どのように選べばよいのか、悩まれる飼い主さんも少なくないでしょう。
そこで、PECO編集部より悩める飼い主さんへ、ノミ・マダニ駆除のお薬の選び方をご紹介します!

①動物病院で取り扱われ、獣医師の先生が信頼をしているお薬であること
 まずは、動物病院で相談をしてみるのがよいでしょう。お薬を嫌がるワンちゃんもいますので、スムーズな投与方法などもアドバイスしてくれるでしょう。
 
②「動物用医薬品」であること
お薬には「動物用医薬品」と「動物用医薬部外品」が存在します。どちらも農林水産省の審査を受けて承認を得たものですが、「動物用医薬品」は「動物用医薬部外品」よりも厳しい規定(GCP)のもと、臨床試験を実施しています。効力試験や吸収・分布・代謝・排泄に関する試験など、効果と安全性を裏付けるデータがより多く必要であり、信頼できる製品です。

③インターネットで手軽に入手できること
 投薬をしようと思ったらお薬を使い切ってしまっていた、動物病院へはすぐに行くことができないし大変なので、来月まで投薬しなくてもいいかなと言う考えは危険です。ノミ・マダニの駆除は続けることが大切ですので、忘れないうちにすぐ入手できることも重要なポイントです。

フロントライン プラス® ドッグは動物病院で取り扱われ、インターネットでも購入可能なお薬!

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お薬への信頼性、安全性、持続性

フロントラインシリーズは国内販売20余年。PECO編集部がおすすめする、お薬の選び方に当てはまっており、安全性・信頼性があります。
さらに、シャンプーやトリミングを行った後でも、被毛や皮膚が乾けばすぐに投薬することができ、シャンプーや雨などで体が濡れても有効性が維持されていることを確認されています。

ノミの卵、幼虫にも効果を発揮

ノミの成虫駆除はもちろんのこと、卵のふ化や幼虫の発育も阻害してくれます。投薬後、わずか24時間でほぼ100%ノミの成虫を駆除します。
さらに、その効果が1ヵ月以上も持続します。マダニに対しては投薬後48時間で95%以上駆除します。

投薬が簡単

投薬方法は、ワンちゃんの首筋に垂らすだけなので短時間で済み、とても簡単です。ワンちゃんは飲み薬を与えても、うまく飲み込んでくれないこともあるので、垂らすだけのピペットタイプがよいでしょう。

大切な家族であるワンちゃんのノミ・マダニ駆除対策をしてあげられるのは飼い主さんだけです。ノミやマダニをただの小さな虫だと見過ごさず、愛犬が健康な毎日を過ごすためにも、定期的なノミ・マダニ駆除のお薬を投薬しましょう。

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