「がん」は犬の死因1位|まずは愛犬の「尿」で、がんのリスクを知ろう
愛犬には、定期的な健康診断を受けさせているので大丈夫!と思っていませんか。健康診断で行う一般的な血液検査では、がんを見つけることは難しいのです。精密検査を行うためには、愛犬への負担と高額な検査費用が掛かりますが、愛犬の「尿」でがんのリスクを調べる方法をご紹介します。
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目次
「がん」という病気について
がんは遺伝子の突然変異で生まれる細胞で、がん細胞は正常な細胞とは異なり、死なずに増え続けます。
がんは悪性腫瘍とも呼ばれ、悪性腫瘍のほとんどは治療せずに放置していると全身に転移し、死に至ることがある恐ろしい病気です。
犬の死因1位* が 「がん」であることは、あまり知られていない
がんは決してめずらしい病気ではありません。「まさか、うちの子が」と思うかもしれませんが、近年ではがんが犬の死因ランキング1位*という事実があります。
がんは全ての犬種に起こりうる病気で、予防をすることはできても、完全に防ぐことはできません。
*アニコム家庭どうぶつ白書2021 犬の死因10歳
一般的な健康診断や血液検査で、がんが見つかりにくいのはなぜか
定期的に健康診断を行っていても、犬の場合はがんの発症に気づくことが難しいのです。それには2つの理由があります。
一般的な血液検査に、がんの項目がない
血液検査は体のどこかに異常がないかを調べるスクリーニング検査です。健康診断で行われる血液検査で、異常がなく安心をする飼い主さんも多いのですが、一般的な血液検査に、がんの項目はありません。
がん細胞が血中に放出されている場合、一般的な血液検査でもがんを発見することがあります。これは、がんが進行し血液を造る骨髄が、がんにおかされることで血管中にがん細胞が出現するためです。
つまり一般的な血液検査でがん細胞が見つかるということは、犬がかなり危険な状態であると言えます。
精密検査は愛犬の心身への負担が大きい
体調がすぐれない愛犬の体の状態を調べるために、精密検査を必要とする場合があります。
しかし、精密検査は犬の心身に大きな負担となります。それは精密検査を行う際に、犬に全身麻酔をかける場合や、MRI検査、CTスキャン、内視鏡検査、組織の一部を採取する病理組織検査など、検査にまる1日かかることもあるからです。
また、検査にかかる費用はとても高額です。このような検査を定期的に行うことは難しいですよね。
「N-NOSE® わんちゃん」なら、尿1滴で、がんのリスクが検査できる
がんの早期発見につながる検査が、愛犬の心身に負担をかけずに、自宅で行えるがんリスクの検査キット「N-NOSE® わんちゃん」をご存知ですか。
この検査キットなら、愛犬はいつも通り排尿し、飼い主さんはその尿を採取するだけなので、とても手軽に行えます。
「N-NOSE® わんちゃん」は、どうしてがんのリスクが分かるの?
嗅覚に優れた線虫という生物が、人の尿に含まれるがん特有の匂いを検知することを世界で初めて発見。その性質を利用して開発された人用のがんリスク検査「N-NOSE」の技術を犬用に応用したものが「N-NOSE® わんちゃん」です。
次の画像は、線虫による尿の検査の様子です。
がんのリスクがある犬の尿の場合、線虫は尿に近づく
健康な犬の尿の場合、線虫は尿から離れる
このように、線虫の「好きな匂いに近づき、嫌いな匂いから遠ざかる」という走性行動を利用した検査です。
早期がんにも反応する線虫がん検査
飼い主さんが愛犬の体や行動に異変を感じてから、動物病院に連れて行くという場合が多いため、すでにがんが進行しているということがあります。
しかし、線虫は早期がんにも反応をします。がんを早期発見できれば、治療の選択肢が増えたり、治療期間が短くなったり、治療の費用も抑えることが可能かもしれません。
※がん種の特定はできません。リスク高判定が出た場合は、動物病院へご相談することをお勧めします。
※がんを判別する精度について、解析データの性能評価指標AUC(area under the curve)は0.81で高い性能を示しています。
出典:Sugimoto et al., (2022) Biochemistry and Biophysics Reports, Vol.32, 101332.
Doi:10.1016/j.bbrep.2022.101332
「N-NOSE® わんちゃん」の使い方は?結果はどいつごろ分かるの?
ここからは、「N-NOSE® わんちゃん」の入手方法や、入手後の流れをご紹介します。
STEP 1. 「N-NOSE® わんちゃん」を入手しよう
画像:パッケージ
※採尿キットや保冷バッグなどがセットになっています
価格:16,800円(税込)※定期コース
「N-NOSE® わんちゃん」は公式サイトからの購入、または下記の動物病院で直接検査をすることができます。
<取り扱い動物病院>
アニコム自由が丘どうぶつ病院(東京都世田谷区奥沢)
アニコム新宿御苑前どうぶつ病院(東京都新宿区富久町)
アニコム愛甲石田どうぶつ病院(神奈川県伊勢原市石田)
アニコム茗荷谷どうぶつ病院(東京都文京区小石川)
※アニコム茗荷谷どうぶつ病院は、2023年7月1日より取り扱いを開始します
STEP 2. マイページ登録、提出予約をする
「N-NOSE® わんちゃん」が届いたら、公式サイトで「マイページ登録」をし、次に「尿検体の提出予約」をします。提出方法は指定の場所へご自身で持ち込むか、自宅での回収のどちらかを選ぶことができます。
STEP 3. 採尿をする
「N-NOSE® わんちゃん」に付属されている紙コップまたは採尿シートを使用し、採尿します。同じく付属のスポイトを使い、専用の容器に必要量を入れます。指定の保管方法を守ったうえで、尿検体を提出しましょう。
STEP 4. 検査結果を確認する
尿検体を提出してから4~6週間ほどで、検査結果がマイページに届きます。
検査の受け方や尿検体の提出方法について、もっと詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
万が一、リスク高判定と出たらどうしたら良い?
マイページに届いた検査結果がリスク高判定と出た場合は、安心アフターサービス(無料)で獣医師のサポートや提携動物病院を紹介してもらえます。
N-NOSE® わんちゃんは、がんのリスクを判定する検査キットですので、どのようながんなのかという検査は、動物病院で精密検査を受けて診断してもらいましょう。
「N-NOSE® わんちゃん」が反応する9つのがん種について
線虫が反応をすることが分かっている9つのがん種について、それぞれ紹介していきます。
肝臓腫瘍
肝臓は生命を維持するために欠かせない臓器です。この肝臓にできる腫瘍には良性腫瘍、悪性腫瘍、転移性腫瘍など様々あります。転移性腫瘍を除くと肝細胞癌が最も多くみられ、特に高齢期を過ぎた犬は注意が必要です。
症状:食欲不振、元気がない、疲れやすい、水を多く飲む、腹水が溜まるなど様々な症状が見られるのですが、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、初期症状はほとんどありません。気づいた時には腫瘍が大きくなっているということがほとんどです。
肉腫
骨や筋肉・脂肪・神経・血管などに発生した悪性腫瘍が「肉腫」です。骨にできる腫瘍を骨肉腫と言い、脂肪・神経・血管にできる腫瘍を軟部組織肉腫と言います。
症状: 骨肉腫は、激しい痛みを伴うことが多く、足の腫れや歩き方に異常見られます。 脊椎に発症した場合はしびれや麻痺が出ることもあります。 骨肉腫は進行が速く、早期の段階で転移しやすい腫瘍です。軟部組織肉腫は、皮膚や皮下組織に発症することが多く、触るとしこりを感じることができます。痛みを伴わないことが多いですが、口の中にできた腫瘍が大きくなると食べにくさが出ます。
乳腺がん
乳腺組織が腫瘍化し、しこりができる病気で避妊をしていないメスの犬によく見られます。
良性腫瘍と悪性腫瘍の可能性は50%ずつで、急に大きくなる場合には悪性腫瘍の可能性が高いと言われています。
症状:乳腺に腫瘍でき、悪性腫瘍の場合は皮膚から出血、自潰(じかい)することもあります。またリンパ節、肺など、他の部位にも転移する場合があります。
リンパ腫
白血球の1種であるリンパ球が腫瘍性に増殖した悪性腫瘍のことです。リンパ球は全身を巡っている細胞のため、しこりや病変部分だけではなく、腫瘍性のリンパ球が全身に回っていることがほとんどです。多中心型、消化器型(胃・小腸・大腸)・縦隔型、鼻腔内型、皮膚型、内臓型(肝臓・脾臓・腎臓など)があります。発症頻度が高く、特に高齢期を過ぎた犬は注意が必要です。
症状:発生する部位によって症状は異なります。犬でよく見られる多中心型は、全身のリンパ節が腫れるのですが、病気が進行しなければ目立った症状は見られません。その他に消化器型では、下痢や嘔吐、食欲低下が見られます。
甲状腺がん
甲状腺は喉の気管の左右にある臓器で、甲状腺ホルモンを生成・分泌している組織で、犬の甲状腺にできる腫瘍の多くは悪性と言われています。
症状:腫瘍が大きくなると喉を触った時にしこりのようなものを感じられます。咳が出る、食べ物が飲み込みづらくなる、元気がない、発声障害などが見られます。
多発性骨髄腫
骨髄内でリンパ球の中の形質細胞が腫瘍化したものです。形質細胞は血液細胞のひとつで、多発性骨髄腫は血液のがんです。
症状:貧血を起こす、水をよく飲む、尿量が増えるなどの他に、多発性骨髄腫は骨髄の腫瘍細胞が骨を溶かすため歩き方の異常や体を痛がる様子なども見られます。
骨腫瘍
骨に発生した腫瘍のことを言い、骨腫瘍には悪性と良性があります。腫瘍は原発性骨腫瘍と転移性骨腫瘍に分けられます。原発性骨腫瘍は、はじめから骨に発生した腫瘍のことで、これには悪性と良性があります。悪性の原発性骨腫瘍で代表的なものは、骨肉腫です。転移性骨腫瘍は、他の部位に発生し、骨に転移したものでその全てが悪性です。
症状:骨の痛み、怪我をしていないのに腫れる、骨がもろくなり骨折しやすくなるといった症状が見られます。
尿路上皮がん
腎臓の一部である腎盂から、尿管、膀胱、尿道へとつながる尿の通り道にできるがんで、その発生部位によって、膀胱がん、腎盂がん、尿管がんなどに分けられます。
症状:血尿、頻尿、尿の出ししぶりなどが見られます。
脳腫瘍
脳腫瘍とは脳に発生する腫瘍を総称です。脳腫瘍の早期発生は難しく、てんかん発作や異常行動が原因で発見される場合が多いです。
症状:脳腫瘍は高齢期の犬に発症しやすく、腫瘍のできた部位や大きさによって症状が異なります。元気がない、食欲が落ちる、走らなくなったなど高齢期の犬に見られがちなことが多く、見落としやすい症状と言えます。けいれん発作、視力低下・眼振などの目の異常、歩き方の変化、震えるなどのほかに、寝る時間が増える、同じ場所をうろうろするといった普段の行動の変化も見られます。
愛犬のがんは、愛犬自身も飼い主さんもつらい
愛犬が病気を発症したり、最悪の場合を迎えたりした時に「もっと早く気づいていれば」と後悔する飼い主さんは多いでしょう。手術や治療、入院や通院、抗がん剤治療など愛犬の心身の負担も大きくことに加え、飼い主さんの家族内で治療方針について意見が分かれ、家族が不仲になってしまうということもあるようです。愛犬はそんな飼い主さん家族を見ることもつらいのです。
このように、様々なつらいことは愛犬のために、できる限り避けたいですよね。そのために飼い主さんには、愛犬のがんの早期発見・予防が重要であり、万が一の場合には、愛犬のがんと向き合う心構えが大切です。
健康診断と同じように、定期的ながんのリスク検査をしましょう
人よりも犬の成長は早く、あっという間に成犬になり、あっという間に飼い主さんと同じ年になり、越していきます。動物の医学も発展し、犬の平均寿命は伸びたと言われていますが、病気の発見が遅れ、治療の甲斐なく亡くなってしまう犬もまだまだ多いのが現実です。しかし、これまで早期発見が難しかったがんを定期的に継続可能な費用でリスク検査が行えるというのは、とても大きな変化になるでしょう。
また、定期健康診断も年に1回行っていたものを、シニア期を迎えたら年2回に増やすなど、愛犬の年齢を人の年齢に換算し、その年齢を意識することが、愛犬の健康寿命を伸ばす秘訣になるかもしれません。
多くのわんちゃんが「N-NOSE® わんちゃん」を体験
モナちゃん/トイ・プードル 今年5歳のもなちゃんは人間の年齢で言えば30代です。もなちゃんの採尿の様子なども紹介してくれました。
あむくん/ミニチュア・ダックスフント 先代のわんちゃんをがんで亡くしたという飼い主さん。過去につらい経験から、あむくんのためにN-NOSE® わんちゃんで検査をしてくれました。
BUTCHくん/フレンチ・ブルドッグ 9歳でシニア期を迎えているBUTCHくんも検査をしてくれました。小型犬の9歳は人間でいうと50代です。何かと体の不調を感じる年齢ですので、こまめな検査や早期発見が大切です。
デニムくん/シー・ズー 7歳を迎えたばかりのデニムくんはシニアの仲間入り!がんは決してシニアのわんちゃんだけに起こる病気ではありませんが、シニア期に入ったら特に注意をしてあげたいですよね。飼い主さんはデニムくんの検査結果も紹介してくれました。
りんちゃん/トイ・プードル 1歳半とまだまだ若いりんちゃんですが、飼い主さんの過去の経験から、N-NOSE® わんちゃんで検査をしてくれました。とても体の小さなりんちゃんでも、体に負担なく受けられる検査は良いですね。
うにくん/柴犬、おからちゃん/ゴールデン・レトリバー まだ若い2匹ですが、早期発見が大切ということで検査を受けてくれました。結果を見る前はドキドキしたという飼い主さんは、うにくん、おからちゃんの検査結果も紹介してくれました。
レオくん、モカくん/ミニチュア・ダックスフント 6歳でもうすぐシニア期に突入するレオくんと、1歳でまだまだ若いモカくんの2匹も検査を受けてくれました。毎年、健康診断を受けている2匹ですが、がんのリスク検査はN-NOSE® わんちゃんで!検査結果も紹介してくれました。
文監修
高柳信子
獣医師( コンパニオン・アニマル・センター/アニマル・メディカル・センター センター長 /ヤマザキ動物看護専門職短期大学 講師 ) 麻布大学獣医学部獣医学科卒 日本獣医がん学会認定医
都内の動物病院にて20年以上小動物臨床に従事したのち、ヤマザキ動物看護専門職短期大学に併設された動物病院の院長として診療を行っている。また、同大学の動物看護学の臨床的な座学、実習を担当し、動物看護師の育成に携わる。
監修項目は以下の通り
『がんという病気について』
『犬の死因1位* が 「がん」であることは、あまり知られていない』
『一般的な健康診断や血液検査で、がんが見つかりにくいのはなぜか』
『「N-NOSE® わんちゃん」が反応をする9つのがん種について』
『愛犬のがんは、愛犬自身も飼い主さんもつらい』