【ご長寿特集】猫の寿命・長生きの秘訣は?
人間と猫では歳の取り方、時間の流れ方が違うと言われますが、実際どれくらい違うのでしょうか。ここでは見てすぐにわかる猫の年齢早見表を載せるとともに、猫の平均寿命や、長生きのために必要なことはなんなのかをまとめました。
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猫の平均寿命は?
平均寿命
■全体:15.79歳
■室内飼い:16.25歳
■放し飼い:14.18歳
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によると、2023年の猫全体の平均寿命は15.79歳で、2010年比で1.43歳伸長しています。人間も高齢化社会となっていますが、猫も長生きさんが増えて高齢化の波が押し寄せているようですね。
また上記の結果からわかるように、室内飼いの猫に比べて放し飼いの猫は平均寿命が短くなっています。室内でも病気にかかってしまうことはありますが、外に出ている猫は感染症のリスクが高まり、事故に遭う可能性もあるためこのような結果になったと考えられます。
【参照元】:令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査 結果|一般社団法人 ペットフード協会
猫の年齢を人間の年齢に換算すると?
猫の年齢を人間に換算した年数は説によって様々ですが、ここでは環境省が発表している年齢をまとめました。
猫はおおよそ人間の4倍の速度で歳をとると言われています。1歳で17歳前後、10年も生きるともう立派なおじいちゃんです。私たちにしてみれば10歳の子は元気がありあまってまだまだ子どもだと思いたくさん遊びたくなってしまいますが、猫の場合は縁側でのんびり日向ぼっこでもさせてあげるといいかもしれませんね。
【参照元】:環境省自然環境局
愛猫に長生きしてもらう秘訣
人間の食べ物を与えてはダメ
食べ物が健康を左右するのは、猫も人間も同じ。人間の食べ物には、糖分や塩分のほか、保存料や着色料などが含まれていて、猫には有害となる場合があります。また、食べさせると最悪死に至る食品もあります。ネギ類がその一つで、生でも加熱したものでも、猫が食べると貧血になり、中毒症状を引き起こしてしまいます。チョコレートなどのカカオ類も、猫の中枢神経を刺激し、過度に興奮させてしまうため、血圧や心拍が上昇し、痙攣や心不全を起こしてしまうと死に直結することもあります。
環境を整えてあげる
当然ですが、不衛生な環境では猫は長生きできません。病気やノミやダニの繁殖を予防するためにも部屋は綺麗に保ちましょう。また寿命の項目で説明した通り、放し飼いより室内飼いのほうが平均寿命が長いという結果が出ています。窓の外を眺めている姿を見ると外に出してあげたくなってしまうかもしれませんが、どうしても外に出さなければならない事情がない限りは室内で飼ってあげましょう。
一方で、室内猫は運動不足になりがちです。しかも、去勢をした場合、その後は日中寝てばかりという猫も珍しくありません。外で遊ぶ習慣がないため、カラダを動かす機会が少なく、どうしてもストレスがたまりやすくなってしまいます。ストレスは健康の大敵です。キャットタワーなど、家の中に猫が自由に遊べる場所をつくったり、おもちゃで遊んであげたりと、ストレスを発散し、適度に運動できる環境をつくりましょう。
定期的に健康チェックをする
排泄物のニオイや状態、回数などはこまめなチェックが必要です。食欲はどうか、水は飲んでいるかなど、食事面のチェックもお忘れなく。年齢や体の状態で必要な栄養は変わってきます。愛猫にあった食事を与えましょう。
猫にとっても、肥満は病気の元凶。食いしん坊の猫はとくに注意が必要です。このほか、スキンシップを兼ねて、しこりや痛いところはないか、猫のカラダを触って確認しましょう。少なくとも、年に一度は定期検診に連れて行って、しっかり調べてもらうと安心です。
家族の幸せは健康から。飼い主さんなら誰でも、家族の一員である愛猫にも長生きしてもらいたいと願っているはず。幸い動物医療も日進月歩で進歩し、猫の健康を考えたキャットフードも豊富な時代です。猫が長生きできる環境は万全。あとは、飼い主さんのちょっとした注意と配慮があれば、猫との幸せな時間が長く続くかもしれません。
最後に
猫の平均寿命は年々伸び続けており、現在は20歳を超える子も増えてきています。医療や食べ物の良質化により、人間も猫もこれからもっと長生きするようになるかもしれません。
家族の幸せは健康から。飼い主さんなら誰でも、家族の一員である愛猫にも長生きしてもらいたいと願っているはず。幸い動物医療も日進月歩で進歩し、猫の健康を考えたキャットフードも豊富な時代です。猫が長生きできる環境は万全。あとは、飼い主さんのちょっとした注意と配慮があれば、猫との幸せな時間が長く続くかもしれません。