パピヨンのお手入れ方法と頻度について

パピヨンは蝶が羽を広げたような大きな耳が特徴の犬種で、とくにヨーロッパの貴婦人層に愛されてきました。愛玩犬として長い歴史を持つパピヨンの性格は、友好的かつ聡明。人間の良きパートナーとして優れた資質を持つパピヨンと、穏やかで楽しいペットライフを送りましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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パピヨンのお手入れのポイント

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パピヨンといえば、そのやわらかく美しい被毛が特徴です。室内犬として長い歴史を持つパピヨンは、下毛(アンダーコート)がなく上毛(オーバーコート)のみの「シングルコート」という被毛を持つ犬がほとんどですが、スウェーデンなど寒い地方にルーツを持つ一部のパピヨンは、下毛と上毛の二重構造になった「ダブルコート」の被毛を持っている場合があります。

シングルコートのパピヨンの場合、下毛がないため、抜け毛の量もさほど多くありません。一方ダブルコートのパピヨンの場合は、春と秋の換毛期に大量の抜け毛が発生するため、よりこまめなお手入れが必要になります。

まずは愛犬の被毛がどちらのタイプかを確認した上で、適切なお手入れの頻度を見極めましょう。

パピヨンの毎日のお手入れ

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パピヨンの被毛は非常にデリケートなので、お手入れの際には注意が必要です。通常毛玉の除去に使用されるスリッカーブラシは、パピヨンの被毛や皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、使用を控えた方がよいでしょう。

パピヨンのブラッシングには、コーム(くし)とピンブラシの併用をおすすめします。具体的な手順としては、コームで全体の毛並みを整えてから、ピンブラシで仕上げます。

毛玉ができてしまった時は、無理に引っ張ることはせず、手でやさしくほぐしてからコームでといてあげてください。パピヨンはとても賢い犬種なので、一度でも痛い思いをさせてしまうと、それ以降ブラッシングを嫌がるようになってしまう可能性があります。

コームでしっかり毛の流れを整えた後、ピンブラシを使ってやさしくブラッシングすることで、皮膚の血行を促進するマッサージ効果が期待できます。

パピヨンのブラッシングでとくに注意が必要なのは、耳の飾り毛にできる毛玉です。もし毛玉ができてしまった時は、手でやさしくほぐしてからコームでといてあげてください。飼い主の手でほぐしきれない場合は、トリミングサロンに連れて行くことをおすすめします。

また、パピヨンは「涙やけ」ができやすい犬種です。涙やけとは、涙で濡れている状態が長く続くことで、目の周りの毛が茶色く変色してしまうもので、とくに、目や鼻の周りが白いパピヨンではよく目立ちます。

毛の変色自体がパピヨンの健康に悪影響を及ぼすことはありませんが、涙で濡れた毛や目やにを放置しておくと、雑菌の繁殖により皮膚トラブルを発症する可能性があるほか、目の中に雑菌が入ることで目の病気を誘発するおそれもあります。

愛犬の健康を守るためにも、こまめに目やにを取ったり、コットンやガーゼなどで目の周りを拭いたりしてあげましょう。

そのほか、毎日してあげたいお手入れの一つに歯磨きがあります。歯磨きは毎食後が理想ですが、最低でも1日1回は必ず歯を磨いてあげるようにしましょう。パピヨンは口が小さいので、歯ブラシを使用するのが難しい場合は、ガーゼなどを指に巻いて歯の汚れを拭いてあげてください。

パピヨンの定期的なお手入れ

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パピヨンの爪切りは、基本的には月1回程度のペースで行います。パピヨンは飼い主の心境を理解する能力に長けているため、飼い主が爪切りをすることに緊張していると、その緊張がそのまま伝わってしまうことがあります。もし爪切りを嫌がる場合は、トリマーや動物病院にお願いしましょう。

また、パピヨンのような小型犬は肛門腺の分泌液がたまりやすいので、定期的に肛門腺を絞ってあげる必要があります。肛門腺絞りは1ヶ月に1回ほどの頻度で行いますが、分泌物はとても臭く、犬のカラダなどにつくとなかなかニオイが取れないので、シャンプーやトリミングの際に一緒に行うとよいでしょう。

ただし、不適切な肛門腺絞りはかえって肛門嚢炎(こうもんのうえん)などの病気を引き起こす原因となるため、トリミングサロンや動物病院で正しいやり方を教えてもらいましょう。

立ち耳のパピヨンは、垂れ耳の犬種と比べて耳の汚れは少ないですが、月に1~2回は耳掃除を行いましょう。耳掃除を怠ると、雑菌の繁殖により外耳炎などの病気を引き起こすおそれがあります。耳の中からいやなニオイがしたり、黒い耳垢が出てきたりした時は、動物病院で診てもらいましょう。

毎日のお手入れは、大切な愛犬のコミュニケーションの時間でもあります。愛犬との絆を深めるためにも、たっぷり愛情を込めてお手入れをしてあげましょう。

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