チワワに起きる突然死、その原因や予防法について

犬が亡くなる…原因が何であれ、飼い主にとってそれは耐えがたい悲しみです。その辛い別れが突然やって来る“突然死”。今回は、チワワの突然死について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

チワワが突然死した場合に考えられる原因

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チワワが突然死する原因としては、主に病気が関係していることが多く、以下のような病気が考えられます。

先天性心疾患(せんてんてきしんしっかん)

先天的心疾患とは、生まれながらにして心臓やその周囲の血管に構造的な異常がある状態のことです。先天性心疾患には多くの種類が存在し、まったく症状が出ないこともあれば、生後すぐに重篤な状態に陥ってしまうケースもあります。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜん)

僧帽弁閉鎖不全は、高齢の小型犬が発症しやすい心臓の病気。心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁(血液を全身に送り出すために開閉する弁)が、何かしらの原因で変形してしまい、閉鎖不全が起きることで発症します。

重度の不整脈

不整脈とは循環器疾患のひとつ。人間でもよく耳にする病気ですが、犬にもよくみられる症状です。一般的には不整脈があったとしても、きちんと心臓が拍動できていれば症状も現れないため、治療の必要があるものは多くありません。しかし、中には心臓が血液を正常に送れなくなってしまうような重度の不整脈も存在します。

てんかん重積

てんかんとは、脳波に原因不明の乱れが生じることにより起こる発作で、通常は数十秒ほどで治まりますが、その発作が繰り返したり、長時間続いたりすることをてんかん重積といいます。

これらの病気による突然死は、とくにチワワに多くみられるというものではなく、すべての犬種で起こる可能性があります。愛犬の様子に少しでも異常がみられた時は、すぐに動物病院に連れて行ってください。

チワワの突然死を予防するには

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先天性心疾患の予防

先天性心疾患の予防は困難です。早期に発見・治療するため、生後すぐに健診を受けるようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症の予防

この病気は予防が難しく、さらに完治も難しいといわれています。定期的に健康診断を行い、良質な食事と適度な運動を心がけることが大切です。また、運動をした時に疲れやすい場合は要注意。すぐに動物病院で診てもらいましょう。

重度の不整脈の予防

不整脈の種類は様々で、基礎的な心疾患が原因となって起こるもの、受傷後に起こるもの、原因不明のものなどがあります。不整脈の原因となりうる基礎疾患があるかどうか、健康診断を受けてチェックすることが重要です。

てんかん重積の予防

てんかん発作を患っている場合は、処方された抗てんかん薬を獣医師の指示通りに内服することが一番の予防になります。

突然死とは、「予期せぬ突然の死」なので、予防することは現実的に難しいでしょう。そこで、まずは日頃の健康管理をしっかり行うことで、犬の異変にすぐ気づけるような環境を作ることをおすすめします。

たとえば、抱っこしたり撫でたりしている時に、目や耳、歯に異常がないかをチェックし、安静時にいつもと違う呼吸音がしていないか、食事を与える際には食欲不振に陥っていないか、水はちゃんと飲んでいるかなど、日常生活における些細な変化を観察することが、異常の早期発見につながります。

また、ブラッシングなどのスキンシップも、犬の健康管理には欠かせません。ブラッシングは、毛玉をほぐしたり汚れを落としたりするだけでなく、皮膚の異常を見つけたり、発熱や腫瘍の有無を確認する機会になります。

犬は、人間とは違ってあまり痛みを表現することがありません。それは、ケガや痛みを知られることで天敵に襲われるリスクが高くなるという、野生時代の本能からくるものです。
だからこそ、飼い主が真っ先に犬の異常に気づいてあげなければなりません。

日頃のコミュニケーションを大切にするとともに、犬の生態や健康について正しい知識を持つことが、犬を様々な病気から守ることにつながります。また、定期的に動物病院で健康診断を受けることで、病気の早期発見に努めましょう。

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