【獣医師監修】ポメラニアンの抜け毛対策や掃除のポイント

ふんわりやわらかな被毛が特徴のポメラニアン。あれだけフワフワしていると抜け毛も多そうですが、実際のところはどうなのでしょうか。そこで今回は、ポメラニアンの抜け毛について解説していきます。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

ポメラニアンの抜け毛について

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ポメラニアンの被毛は、フワフワで触り心地も抜群です。その反面、抜け毛も非常に多いのが特徴です。

ポメラニアンはダブルコートの犬種です。ダブルコートとは、アンダーコート(下毛)とトップコート(上毛)の二重構造の被毛を持っている犬種のことです。ダブルコートには寒冷地で生まれた犬種が多く、防寒対策のためにこのような二重構造の被毛を持っています。

ダブルコートの犬種は被毛の量が多いため、抜け毛も多くなりがちですが、とくに春と秋の換毛期にはアンダーコートが大量に抜け落ちます。この換毛期は犬にとっての衣替えにあたり、体温調節には必要な時期なのです。

このように、ポメラニアンは抜け毛が多い犬種なのですが、家中に被毛が散らばってしまうと掃除が大変です。掃除の手間を省くためには、毎日の抜け毛対策が重要になります。

ポメラニアンの抜け毛の予防

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ポメラニアンの抜け毛対策として効果的なのが、ブラッシングとシャンプーです。

ブラッシング

ポメラニアンに限った話ではありませんが、ブラッシングは抜け毛対策としてだけでなく、毛玉防止や皮膚への刺激による血行の促進、日々のコミュニケーションの一環として効果的です。とくに抜け毛の多いポメラニアンのブラッシングは、毎日してあげるのが理想的です。

ポメラニアンの被毛は長いのでブラッシングには時間がかかりますが、被毛をフワフワに保つためにはこのブラッシングが不可欠です。とくに、耳の後ろ、足の付け根、お尻は毛玉が発生しやすい場所なので、念入りにブラッシングしましょう。

シャンプー

ポメラニアンのシャンプーは、月に1~2回が目安となります。犬は基本的に熱湯が苦手なので、人肌程度のぬるま湯で洗ってあげましょう。シャンプーの前には必ずブラッシングをし、毛玉やほこりを取っておきます。

洗う順番は、後ろ足、お尻、カラダ、顔というように、下から上へ洗っていきます。しっかりシャンプーを洗い流した後は、自然乾燥ではなくドライヤーで完全に乾かしてあげましょう。水分が残っていると、細菌が繁殖しやすくなるため、皮膚病のリスクが高まります。

ポメラニアンの抜け毛掃除のポイント

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ブラッシングやシャンプーをしっかりしていても、生き物である以上、多少の抜け毛は発生します。そこで、部屋を掃除する際のポイントを紹介します。

まず、ポメラニアンが生活するスペースは、掃除がしやすいレイアウトにしておきましょう。部屋のレイアウトが複雑だと、家具の隙間などに抜け毛が入り込んでしまい、掃除をするのが大変になります。小物や雑貨などはなるべく戸棚などに片付け、家具はキャスターで移動できるようにするなどの工夫が必要です。

また、じゅうたんやカーペットなどの布製品についた抜け毛を取るのは非常に大変です。掃除機ではなかなか取りきることができないので、ガムテープや粘着ローラーを使用してきれいにします。

そのほか、水で濡らしたたわしで撫でるようにこすることで、布の表面に絡まった毛やほこりを浮かすことができます。同様に、飼い主の衣服についた抜け毛も、濡れた手で払うようにすると取りやすくなります。

ポメラニアンは抜け毛が多い犬種ですが、日頃からしっかりと対策をしておけば、飼い主の負担も少なくなります。ポメラニアンの被毛の特徴を理解して、日々の抜け毛対策に努めましょう。

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