【獣医師監修】野菜・果物を犬に与える際の注意点。食べてはいけない食材は?

人は毎日同じものを食べると飽きてしまうため、ついつい犬にも旬のものを与えたくなる人が多いようです。そこで今回は、犬に与えてもよい野菜・果物、与えてはいけない野菜・果物をまとめてみました。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬に野菜や果物を与える際に注意する点は…「種・茎・皮・芯」

犬に野菜や果物を与える時には、「種・皮・茎・芯」を取ることが大切です。これらをきちんと取っておかないと、喉や食道で詰まってしまい、最悪手術をして取り出さなければならなくなります。また、「種・皮・茎・芯」に中毒物質を含んでいる野菜・果物もあるので、念のため丸ごと与えるのは避けましょう。

そして、与える量にも気をつけなければなりません。いくら犬が好きだからといっても与えすぎては、犬の健康を害してしまうことがあります。

また、犬は雑食とはいえ、限りなく肉食に近い動物です。そのため、犬が直接野菜や果物を食べても、その栄養素をうまく吸収できるかというと、あまり期待できません。このことを踏まえ、食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたいと考えている時などに参考にしてください。

犬が食べてよい野菜

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出典 Tatiana Katsai/Shutterstock.com

ここでは、犬が食べてよい野菜を紹介していきます。基本的に人間が食べている食品は犬が食べても問題ありません。
ネギ類やチョコレートなどいくつかの食品だけ気をつけましょう。

日常で使用することが多く、よく見かける野菜を紹介いたします。

レタス

水分補給ができ、ビタミンKと葉酸を含んでいます。

きゅうり

ほぼ水分しかないきゅうりは、水分補給に利用できます。

トマト

リコピンという抗酸化作用がある栄養素を含んでいて、水分も豊富です。

大根

大根は食物繊維を含み、葉も栄養たっぷりです。

キャベツ

キャベツは水分と食物繊維が豊富で、食感も好まれます。

白菜

低カロリーでキャベツよりも食物繊維が少ないです。

じゃがいも

お腹が膨れるというメリットがありますが、芽を切り取ることを忘れずに。

にんじん

ベータカロチンが豊富です。

ブロッコリー

ベータカロチン・葉酸・ビタミンE・ビタミンKなど栄養を含んでいます。

かぼちゃ

栄養たっぷり、やわらかな甘みもあるかぼちゃは犬が好きな野菜です。

パセリ

パセリは、ベータカロチンや葉酸をたっぷり含みます。

犬が食べてよい果物

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ここでは、犬が食べてよい果物を紹介していきます。それぞれの果物が人に関して持っているといわれている効果について主に記載しますが、人と犬は違う動物です。犬でも人と同じ効果が期待できるとは限らないので注意してください。

バナナ

バナナは栄養価が高いですが、カロリーも多いので与えすぎには注意が必要です。

イチゴ

犬は甘みを感じることができ、甘いものを好んで食べます。

りんご

シャキシャキとした歯ごたえが喜ばれるりんごですが、小さくして与えた方が喉に詰まらせるリスクを減らせるでしょう。

柿は、抗酸化作用を持つベータカロチンが豊富です。

水分豊富な梨は、水分補給にも活用できます。

犬ができれば食べない方がよい果物

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ぶどう、レーズンなどは中毒症状を引き起こす危険性があるため与えてはいけません。
しかし、それ以外の果物は基本的に喉や消化器官に詰まるリスクのある種や外皮などの硬い部分を除けば与えても問題ありません。

さくらんぼ

アボカド・桃・梅・りんご・梨などの種子と同様に、有毒とされている物質(シアン化合物)がさくらんぼの種にも含まれています。しかし、犬は基本的に食べ物を丸呑みしてたべる上、種もセルロースにコーティングされているため問題になることはまず考えられません。
種を噛み砕いて大量に摂取することがないよう気をつける必要はあるでしょう。

ネギ類など絶対に与えてはいけない野菜もあります。このように、人にとって問題のない野菜や果物も、犬にとっては健康を害するものになりえることを充分に理解してください。

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