誤飲に注意! 猫にアルコールは絶対に与えてはいけません!!

晩酌をしていると、猫が近くに寄ってくることがあるかもしれません。その時に「少しくらいならいいか」と軽い気持ちで猫にアルコールを与えると、大変なことになってしまう場合があります。愛猫の命を守るため、猫とアルコールの関係をしっかり理解しておきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ヴァンケット動物病院 松原且季院長

猫にアルコールを与えてはいけない理由

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当たり前の話ですが、人間と猫のカラダの構造や機能には異なる部分がたくさんあります。人間にとって有益な食べ物・飲み物であっても、猫にとっては危険極まりないものもあります。そのひとつがアルコールです。

なぜ猫にアルコールを与えてはいけないのか…それは、猫の肝臓にはアルコールを分解する機能がないからです。人間の場合は、個人差こそありますが肝臓でアルコールを分解し体外に排出することができるのですが、猫の場合、アルコールは分解されず体内に残り続けます。そして、有毒物質であるアルコールが体内に蓄積された結果、命を落としてしまう場合もあるのです。

とはいえ、猫がアルコールにつられて近づいてくる経験をした飼い主も多いと思います。これは、猫がアルコールを欲しているわけではなく、飼い主が飲んでいるものに好奇心を持っているだけです。猫の目には、ビールもワインもジュースも同じように見えています。アルコールがカラダに有害だということを知らず、その匂いに誘惑されてペロッと舐めてしまう猫もいます。

しかし、カラダの小さい猫にとっては、人間がおいしく飲むアルコールの量でも致死量に達してしまう可能性があります。猫のいる部屋でお酒を飲む際は、誤って猫がアルコールを口にしてしまわないよう、常に気を配ってあげてください。

猫がアルコールを誤飲した時の対処法

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猫のカラダはアルコールを分解できないので、アルコールに含まれる有害成分であるアセトアルデヒドが体内に蓄積され、脳幹や心肺の機能を抑制してしまいます。そのため、猫がアルコールを摂取すると、以下のような症状が現れます。

●意識が朦朧とする
●昏睡状態におちいる
●心肺機能が鈍くなる
●嘔吐物が喉に詰まってしまい窒息する

アルコールが体内に残ることで、重度の中毒症状(いわゆる急性アルコール中毒です)を引き起こしてしまうと、そのまま命を落としてしまうことも少なくありません。飼い主がふざけて猫にアルコールを飲ませる、なんてことはもってのほかです。意図的に猫にアルコールを与えることは、絶対にやめましょう。

飼い主が目を離しているすきに、誤って猫がアルコールを摂取してしまったら…。その場合は、まず嘔吐や下痢などの症状がみられます。同時に、震えや意識障害といって神経系の症状も現れます。かなりの量を飲んでしまっていたとしたら、呼吸回数が低下し、昏睡状態におちいります。この場合、命を取りとめたとしても、肝臓を中心とした内臓器官にダメージが残ることがあります。

猫がアルコールを摂取した可能性がある時は、そのまま様子を見ることはせず、すぐに動物病院に連れていきましょう。猫の命を助けるだけでなく、その後のカラダのダメージを軽減するためにも、早期の対処が重要です。ちょっとのアルコールでも、どんな症状が出るのかわからないので、必ず獣医師の判断を仰ぐようにしましょう。

アルコールを楽しみながら猫と戯れるというのは、飼い主にとって至福の時間かもしれません。しかし、猫にとってアルコールは危険そのものです。ちょっとした気の緩みが、猫の命を奪う結果につながるかもしれません。アルコールが猫に与えるリスクをしっかりと理解して、愛猫の健康を守ってあげてくださいね。

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