【金魚の病気】死の危険もある怖い感染症、金魚の白雲病とは?
金魚が体を壁にすりつける動きをする、金魚の体に白い斑点のようなものがある、金魚が水底からじっとしたまま動かない。そういった症状はありませんか? それはもしかしたら金魚の病気である「白雲病」かもしれません。
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-目次-
1.白雲病の症状
2.白雲病の治療
3.白雲病の予防
1.白雲病の症状
金魚の病気「白雲病」は、春先や梅雨などの水温の変化が激しい時期に発症しやすい病気です。その主たる症状は、
■体表が雲に似た白い粘液で包まれる
■体を壁にこすりつける
初期症状は「白雲状の粘液」です。同時に体を水槽の内側にこすりつける動きを始めます。そこから症状が進行していくと「白いモヤモヤ」のような粘液が金魚の全身を包むようになります。
この白いモヤは金魚が分泌する粘液です。「コスティア」「キロドネラ」という鞭毛虫の寄生が原因です。「水質の悪化」「水温の不安定化」という条件が重なり前述した寄生虫が増殖することによって症状が現れます。
発生したモヤが金魚のエラにかかると窒息してしまう可能性が高くなります。また窒息しなかったとしても、末期症状まで進行してしまうと食欲不振に陥り、極度に元気を失くしてしまい、水面や水底で動かなくなってしまうような状態になります。さらに体表にも変化が起き、粘液が切れてザラザラになり、場合によっては充血・出血が伴ってしまうことも。
2.白雲病の治療
■塩水浴
■薬浴
症状が軽い場合は濃度0.5%ほどで塩水浴を。塩水浴もしくは症状が重い場合は薬浴を。薬浴させる際は、説明書きにしたがって用意しましょう。
3.白雲病の予防
「水質の悪化」「水温の不安定化」が発症の原因です。
水質悪化を引き起こしてしまう大きな原因は、エサの与えすぎです。食べきれなかったエサが水槽の底に沈んている場合や、油分が多く含まれているエサを上げる場合はその量に気をつけましょう。また、水温変化については、温度変化が激しい季節の変わり目は水温管理によりいっそう気を使うこと。これが最大の予防になります。
定期的な水替えも大切です。その際は水温に気をつけてくださいね。
さいごに
白雲病は死に直結する可能性もある、大変怖い病気のひとつです。治療は時間との勝負になりますので、手遅れにならないよう、まずは毎日金魚の様子をチェックすることを怠らないようにしましょう。