ハリネズミには臆病な性格の個体が多い?

ハリネズミはペットとしての歴史が浅く、生態系など知られていないことも多いエキゾチックペットです。性格は臆病で警戒心が強いなどと言われることもありますが、本当のところはどうなのでしょうか? ハリネズミの性格について調べてみました。

  • サムネイル: 下田ウニ子
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ハリネズミの性格

ハリネズミの性格を一言で表すならば、「マイペース」という言葉が当てはまるかもしれません。警戒心が強く、臆病な子もいますが、中には人を怖がらず、おとなしい性格の子もいます。また、環境によって性格が変わることもあり、ペットショップではおとなしかったのに自宅に連れてきた途端、警戒心を強めることもあるようです。

それでも、徐々にですが人や環境に慣れ、かわいらしい姿を見せてくれるようになります。性格的な特徴によって以下のようなタイプに分けられます。

甘えん坊

人に慣れやすいタイプで、名前を呼ぶと反応したり、飼い主の前では仰向けになり、お腹を見せたりすることもあります。ハリネズミの中では比較的珍しい性格のようです。

怒りん坊

甘えん坊タイプとは反対に、警戒心がとても強いタイプです。手を近づけて触ろうとすると、「フシュー!」と声を荒げることもしばしばあります。一見すると怒りん坊に見えますが、実は怖がりなのかもしれません。

探検家

好奇心旺盛で、カラダを動かすのがとにかく大好きなタイプ。すきを見て、すぐに脱走しようとする傾向があるので、よく注意しておきましょう。

孤高

ハリネズミは群れをなさずに単体で生活することを好む動物ですが、その中でも特に孤独を好むタイプです。飼い主とのふれあいは無視して、ひたすら回し車を回すことも多く、かわいさはあるものの少しさみしく感じられるかもしれません。

オスとメスで違いはあるの?

ハリネズミのオスとメスとに性格的な違いはありません。ただし、オスの場合は発情期になると攻撃的になる傾向があります。ハリネズミは生後6ヶ月~8ヶ月で成熟し、大人になります。生後半年を過ぎたオスのハリネズミが突然暴れるようになったり、物に体当たりするようになったりするのは発情期を迎えたと考えてよいでしょう。

ハリネズミは一年中繁殖が可能ですが、とくに春や秋のように穏やかな気候の時期になると、発情期を迎えます。発情期を迎えると、メスが近くにいなくても求愛行動をとるようになり、生殖器が大きくなって疑似交尾を行う姿が見られます。

その時に気を付けてほしいのが、疑似交尾をするからといって、一人でさみしいわけではないということです。発情は自然な行動であり、飼い主が心配するほど、ハリネズミにとって深刻な事態ではありません。かわいそうだからといって、安易に繁殖できる状態にしてしまわないようにしましょう。

ハリネズミを飼う上での注意点

ハリネズミを飼っていると、口から出した泡状のものをカラダに塗りつけている姿を目にすることがあるでしょう。初めて見たときには「病気!?」と慌ててしまうことがあるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。これは「アンティング(唾液塗り)」と呼ばれるハリネズミ特有の行動で、泡状にした自分の唾液を背中や脇腹あたりの針に長い舌で塗り付けているのです。アンティングをする理由ははっきりとは分かっていませんが、以下のようなときに行うことが多いといわれています。

自分の身を守るとき

ハリネズミにはヘビやカエルなどの毒に耐性があり、野生のハリネズミはそれを利用して自分の身を守るため、毒性物質と唾液を混ぜてカラダに塗っています。ペットとして飼われていても、その行動が見られるのではないかという説があります。

新しいニオイや知らないニオイに出会ったとき

ハリネズミは嗅覚が鋭く、ニオイから多くの情報を得ているため、飼い主のこともニオイで認識していることが多いのです。そのため、新しいニオイや知らないニオイに出会うと「危険な物がある」というサインとして、アンティングを行うことがあるといわれています。

自分のニオイを消したいとき

飼っているハリネズミがアンティングをしていたら、そっと見守っておいて問題ありませんが、一つ気を付けたほうがよいことがあります。それはアンティングの唾液に人間が触れると、アレルギー症状を引き起こすということ。肌が赤くなったり、かゆみが出たりする人もいるため、もしも手に付いた場合は必ず洗い流すようにしてください。

ハリネズミの性格には個体差があり、警戒心の強い個体もいれば、人に慣れやすい性格の個体もいます。わが家に迎え入れた子はどんな性格なのか、しっかりチェックして、適切な接し方をしていきましょう。

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