愛犬に仔犬を産ませるためには。犬を交配させる際の注意点

メスの犬の飼い主の中には、いつか赤ちゃんを産ませたいと思っている人もいるでしょう。では、犬の交配はいつ頃から、どのように進めればよいのでしょうか。今回は、犬の交配を様々な観点から解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長.

犬の交配時期~交配させるまでの流れ

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まず最初に、犬を繁殖させるには、血統や遺伝についての知識と、生まれてくる仔犬たちを幸せにするための計画が必要になります。

両親の組み合わせに遺伝疾患などのリスクはないか、出産後の母犬と仔犬のケアはしっかりできるか、すべての仔犬の貰い手を見つけることができるか、仔犬の貰い手が見つからなかった場合は自分が最後まで面倒を見きれるか、など充分考慮したうえで繁殖に臨んでください。

犬種による違いや個体差はありますが、犬は生後半年から1年くらいで最初の発情期を迎えます。一般的には初回の発情期には交配をせず、2回目以降の発情期に交配を行うのがよいとされています。その理由としては、妊娠・出産が犬のカラダに大きな負担をかけるためです。

具体的な交配時期としては、メス犬の発情が始まって11日~13日目の排卵日あたりが目安となります。

交配相手のオス犬は、友人や知人からの紹介、動物病院からの紹介のほかに、インターネットで探すという方法もあります。

しかし、犬も飼い主も、お互い見ず知らずの状態で交配を進めるのはおすすめできません。交配させる前に飼い主やブリーダー同士が直接会い、お互いが納得したうえで交配しなければ、後々のトラブルにつながってしまいます。健康診断の結果や、純血種の場合は血統書の有無についても必ず事前に確認しましょう。

犬の交配前の準備

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では、交配が決まってからのスケジュールはどのようになるのでしょうか。

まずは、メス犬の発情期に合わせて交配日を設定します。この時、以下の事項についてもしっかりと話し合っておきましょう。

交配料金

種付けが有料の「種雄」との交配をする場合は、料金などの詳細を決めておきます。交配料金に相場はないのですが、一般的に、ドッグショーなどでチャンピオンを獲得したことがある犬の交配料金は高くなります。交配料金は、現金で支払うこともあれば、生まれた仔犬を交配料金の代わりに譲る「子返し」という方法もあります。

死産・流産について

トラブルになりやすいのが、死産・流産になってしまった場合です。あまり考えたくないことですが、この場合の取り決めもしっかりしておきましょう。交配料金を「子返し」に設定していた場合は現金払いにするのか、あるいは支払いが免除されるのかなどを決めておきます。

一匹しか生まれない

犬の出産は、複数匹生まれるのが普通ではありますが、一匹しか生まれなかった場合も「子返し」ができなくなってしまいます。その時も、その一匹を「子返し」することになるのか、現金払いになるのか、支払いが免除されるのかを決めておきましょう。同様に、希望する性別が生まれなかった場合の取り決めも忘れずにしましょう。

交配証明を発行する

純血種の場合、生まれた仔犬を血統登録する際に、オス犬の飼い主から「交配証明書」を発行してもらわなければなりません。この証明書がない場合は血統書が作成できません。

ここまでの準備を整えたら、いよいよ交配です。交配予定日は、メス犬を絶食させ、排便・排尿を済ませて交配に臨みます。長毛種の場合は、マナーとしておしり周辺の余分な被毛はカットしておきましょう。また、メス犬が交尾を嫌がった場合、飼い主がメス犬を押さえつける状況になる可能性もあるので、念のため口輪なども用意しておきましょう。

通常、交配はメス犬をオス犬の家に預けて行います。その場合、予定通り交配が行われないことも考慮し、2~3日ほど余分に宿泊させます。その際の宿泊費・管理費は、通常メス犬側の飼い主が負担します。

仔犬が生まれると、飼い主の負担は大きくなります。無事、仔犬が生まれたあかつきには、しっかり育てていけるのか、引き取り手がいるのかなどをしっかりと考えたうえで、交配を進めるようにしましょう。

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