ウサギを放し飼いにしたい! その際の注意点について

ケージの中で飼うことがほとんど多いウサギ。必ず屋内・屋外それぞれの注意点を知り、条件が整えばケージから出して飼うことも可能です。

  • サムネイル: PECO編集部
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ウサギを放し飼いする際の注意点

ウサギを放し飼いにする時、まず、大切なのは安全の確保です。室内ならウサギがぶつかってケガをしてしまわないよう、家具の置き場所などを工夫する必要があります。家の庭など、屋外に出す場合は脱走対策も必要です。
また、放し飼いにすることで、ウサギが建具をかじったり、粗相をしたり、室内が汚れてしまうリスクも発生します。ケージで飼う時以上にしつけが重要になります。
ウサギによっては、ケージの中が落ち着く子もいるでしょう。いきなり放し飼いにするのではなく、ケージ飼いを基本とし、時々は放し飼いを楽しむなど徐々に移行して、その子の性格や様子を確認しながら挑戦しましょう。

ウサギの放し飼い[室内編]

ウサギは、歯でいろいろなものをかじる習性があります。とくに気をつけたいのが電化製品のコード。かじってぼろぼろにするだけではなく、使用中で通電している場合、ウサギが感電する危険もあります。ウサギを放し飼いにする部屋では、コードは専用のカバーでしっかり覆いましょう。
また、雑誌やティッシュペーパーをかじって食べてしまうこともあるので、誤飲しそうな危険なものは出しっぱなしにしないことが大切です。観葉植物などにも注意しましょう。

ウサギは骨が弱いので、転倒したり、家具などにぶつかったりすると、骨折するおそれがあります。滑りやすいフローリングにはラグやカーペットを敷き、家具の角は緩衝材などでカバーします。その他、ウサギがぶつかると危険なものは部屋の一箇所にまとめ、サークルなどで囲ってしまいましょう。

放し飼いでは、トイレの問題も起きやすくなります。ウサギは、きちんとしつければトイレの場所を覚えますが、慣れるまでは、ウサギが動き回るスペースにビニールシートを敷くなどして対策をしましょう。

ウサギの放し飼い[屋外編]

広い庭がある家では、屋外でウサギを飼うことも考えられます。ただし、ウサギはカラスや猫などに襲われる危険があるので、周囲の環境をチェックし、フェンスなどで安全を確保してあげることが必要です。また、ウサギの脱走対策も欠かせません。低い柵はジャンプして飛び越えてしまう危険がありますが、高い柵を設置していても、地面を掘り、柵の下の隙間から逃げ出してしまう可能性があります。逃げたウサギを見つけ出すのは難しいので、逃げ道は確実に塞ぎましょう。

また、屋外での暮らしは、ウサギと飼い主との間に距離ができ、体調の変化に気づきにくくなるというデメリットも。屋外で放し飼いをする場合は、ウサギの健康を守るため、毎日意識的に様子を観察するようにしましょう。

ウサギの放し飼い[便利グッズ編]

コードカバー

ウサギが噛む心配があるコードは、プラスチック製のカバーでガードします。コードカバーは100円ショップやホームセンターなどで購入できます。

洗えるラグマット

フローリングに敷き、転倒を防止します。ウサギが粗相してもいいよう、洗えるタイプがおすすめです。

サークル

家具や物が多い部屋では、ウサギを放し飼いするスペースをサークルで仕切るのもいいでしょう。屋外でもサークルを設置すれば、脱走防止に役立ちます。

放し飼いにすることで、かえってうさぎにストレスを与える可能性も考えられます。ウサギの様子もしっかり見ること、そして何よりも放し飼いが危険と隣り合わせであることを十分に理解することが大切です。

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