ウーパールーパーの大きさ。どのくらいに成長する?
愛くるしい表情が魅力のウーパールーパー。家に迎えたときは小さくても、やがて大きく育ちます。大人になったときの大きさを把握して、快適な飼育環境を整えましょう。
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ウーパールーパーの種類と大きさ
ウーパールーパーはペットとしての俗称で、正式な和名をメキシコサラマンダーまたはメキシコサンショウウオといいます。メキシコのソチミルコ湖とその周辺に生息し、現在は絶滅の可能性がある生物として輸出入が規制されています。日本では国内で繁殖したウーパールーパーが流通しています。
ウーパールーパーの成長速度は速く、半年ほどで全長20cm近くまで成長します。個体差はありますが、最終的には25cmくらいの大きさになり、なかには30cmくらいまで成長する個体もいます。寿命は5~8年程度ですが、飼育環境を整え、丁寧に世話をすることで10年以上生きることもあります。
ウーパールーパーには様々な体の色と目の色、模様があります。野生のウーパールーパーのほとんどは、黒っぽい迷彩柄のようなマーブル色ですが、黒い色素を持たないアルビノやゴールデンと呼ばれる体色の個体のほうが数多く流通しています。カラーバリエーションは以下の5種類に大きく分かれています。
リューシスティック(ホワイト黒目)
ウーパールーパーの代表的な色です。ピンクがかった白色の体に黒い目、そして赤かピンクのエラが特徴です。個体差や、成長過程により黒い点々がそばかすのように顔や手足に現れることがあります。
アルビノ
白色の体に赤、または白い目が特徴です。黒い色素を残すリューシスティックに比べ、アルビノは先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患のため、黒い色素を持ちません。
マーブル
野生のウーパールーパーに多く見られる色です。地の色は黄色や緑、茶色で、その上に迷彩柄のような斑点が入ります。柄には様々なバリエーションがあり、成長に伴って変化していきます。
ゴールデン
アルビノの中で黄色が強く発色した個体をゴールデンと呼びます。薄い黄色からオレンジに近い色まで、体色に幅があります。体表に美しいラメと呼ばれる白いまだら模様を持つ個体もいます。
ブラック
全身が黒色の、サンショウウオらしい精悍な色です。漆黒のような黒さを持つ個体や、黒地の中にうすくマーブルの模様が入る個体もいます。
以上が代表的な5種類のバリエーションですが、発色や柄によってさらにいくつもの種類があります。青みがある黒色のブルーブラックやブチ模様のダルメシアンなど、レアカラーとされる種類もあります。
ウーパールーパーの水槽の大きさ
ウーパールーパーは幼生の姿のまま大人に成熟する珍しい生態を持ちます。ごくまれに条件が整うと成体になることもあります。その場合はエラのない大きなイモリのような姿になり、肺呼吸が可能となって陸に上がります。そのため、ウーパールーパーは両生類に分類されます。
一般的には幼生の姿のまま生涯を水中で暮らします。ペットのウーパールーパーにとって水槽は終の住まいになるといえるでしょう。
ウーパールーパーの飼育道具は、水槽のほかに水質を浄化するろ過器や水中に酸素を供給するエアレーション、適温をチェックするための水温計が必要です。ウーパールーパーの寝床となる土管や水草も用意したい備品です。
ウーパールーパーは5~10cm程度のまだ小さい状態で迎える場合が多いですが、水槽は25cm~30cmの成体に成長したときのことをイメージして選びます。最低でも幅30cm、できれば幅45~60cmの水槽を選びます。
広めの水槽にすることで水質も安定し、大食漢のため排泄物で水が汚れやすいですが、その汚れも緩和されやすくなるでしょう。
最初は小さめの水槽を使って後で買い替えようと思っても、ウーパールーパーは成長速度が速くすぐに大きくなってしまうので、最初から大きめの水槽を選んだほうが得策です。
ウーパールーパーは目の前で動くものをなんでも捕食する習性があり、1つの水槽で複数飼いをすると共喰いの危険があるため1つの水槽で1匹飼いが基本です。手足やエラが欠損しても再生する丈夫な生き物ですが、共喰いは避けなければいけません。色違いで2匹飼いたい、という場合は広めの水槽を選んで真ん中を仕切る方法もあり、水槽の大きさに合わせた「セパレータ」などの仕切り版も販売されています。
ウーパールーパーは慣れると飼い主に餌をねだる仕草を見せたり、飼い主の手から餌を食べたりするかわいいペットです。ショップなどで実物の健康状態をよく観察して、成長して大きくなった姿もイメージしながら、お気に入りの子を選んでください。