【獣医師監修】ミニチュア・シュナウザーと仲良くなるために、性格や飼い方、しつけの基本を知っておこう
おじいさんのような口ひげと眉毛が特徴的なミニチュア・シュナウザー。小柄で元気いっぱいなミニチュア・シュナウザーには「よく吠える犬」というイメージもあるようですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回はミニチュア・シュナウザーの性格や飼い方、しつけのポイントなどについて紹介します。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
ミニチュア・シュナウザーの性格
ミニチュア・シュナウザーは、19世紀頃から害獣駆除犬として活躍してきた歴史があります。ネズミを追いかけて捕まえることがおもな仕事で、農場内を駆け回りながら、その役割を果たしてきました。
勇敢で活発な性格
ネズミを追うために作出されたミニチュア・シュナウザーは、非常に勇敢で活発な性格をしており、遊ぶことが大好きです。好奇心旺盛で、様々なものに興味を持ち、動き回るものに敏感に反応します。
頭脳明晰で従順
ミニチュア・シュナウザーは、大変賢い犬種です。飼い主に対して従順で、指示をよく聞くほか、飼い主や家族の状況を見て、何が必要かを判断することもできる気配り上手な犬でもあります。
また、犬の中では比較的支配欲が少ない犬種で、ほかの犬やペットとも共存しやすいといわれています。さらに、人間の子どもとの相性も良く、時には子どもを守ろうとする行動をみせるなど、愛情深い一面もあります。
頑固で警戒心が強い
一方で、ミニチュア・シュナウザーは非常に頑固な性格の犬種としても知られています。また、作業犬として活躍していたことからもわかるように、警戒心が強く、飼い主や家族以外の人間に対しては攻撃的な態度をみせる場合があります。加えて身体能力に優れ、警戒してよく吠える習性を持っているため、番犬としての適性はばっちりです。
ミニチュア・シュナウザーとの付き合い方
ミニチュア・シュナウザーを飼育するにあたって注意すべきポイントは、運動不足と愛情不足を防ぐことです。
ミニチュア・シュナウザーはもともと作業犬として活躍していた犬種なので、体型は頑丈で筋肉も発達しています。遊ぶことや運動も大好きなので、カラダを動かさない日々が続くと、ストレスをため込んでしまうことも。
運動不足によるストレスを回避するために、最低でも1日2回は散歩に連れていきましょう。また、定期的にドッグランに連れていくなどして、思いっきり運動させてあげるのもおすすめです。
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また、ミニチュア・シュナウザーは、飼い主や家族と一緒に行動することを好みます。そのため、コミュニケーションやスキンシップが不足すると、運動不足同様にストレスをため込んでしまいかねません。ミニチュア・シュナウザーの心身の健康を守るためにも、毎日必ずコミュニケーションを楽しむ時間を作りましょう。
ミニチュア・シュナウザーのしつけ・トレーニング
ミニチュア・シュナウザーは頭が良く人間に従順なので、しつけがしやすい犬種といわれています。しかし、警戒心が強く、頑固な一面もあるので、まずは犬と飼い主の信頼関係を築くことが大切になります。
しつけはもちろん、日々の散歩やお手入れなどを通じて、ミニチュア・シュナウザーとしっかりコミュケーションを取りましょう。その積み重ねが、信頼関係の構築につながっていきます。
また、ミニチュア・シュナウザーには、「よく吠える犬」というイメージがあるかもしれません。これは、ミニチュア・シュナウザーの警戒心の強さからくる行動ですが、大きな吠え声は近所の迷惑になってしまうこともあるため、仔犬の頃からしっかりとしつけをすることが大切です。
ミニチュア・シュナウザーの無駄吠えを防ぐためには、生後4週齢~3ヶ月齢頃にあたる社会化期に、他の人や動物などとたくさん触れ合ったり、外の世界に触れさせたりすることで、様々な状況に慣れさせることが大切です。
また、ストレスが無駄吠えの原因となることもあるため、毎日の運動やスキンシップを欠かさず、ミニチュア・シュナウザーが毎日を快適に過ごせるように心がけましょう。
もちろん犬の性格には個体差があり、付き合い方のポイントやトレーニングのしやすさも様々です。お迎えしたミニチュア・シュナウザーとしっかり向き合って、楽しいドッグライフを送ってください。