【チワワ】かわいすぎる世界最小の犬種! 飼い方・性格・特徴は?

お顔、体格やカラーに個性があるのが魅力的! 街で見かける様々なチワワ達、その性格や飼いやすさは!? どのような特徴があるのでしょうか。小さくて可愛いらしいのはもちろんですが、人気の犬種チワワ、その魅力について覗いてみましょう!

  • サムネイル: PECO編集部
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1.チワワ【概要】

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世界最小の純血種と言われている犬種"チワワ"。小さい体と丸い頭、つぶらな瞳が特徴的で、安定して人気のある犬種です。現在は愛玩チームに分けられ、超小型犬と分類されることもあるチワワですが、その性格は体格に見合わず、積極的で強気な一面もあります。飼い主さんには忠実で、愛情深く、甘えん坊と言われていますが、吠え癖がついてしまったり、攻撃的になるケースもあるので、しっかりとしたしつけが必要です。

ボディタイプや被毛の長さ、カラーも多く、模様も様々です。一口でチワワと言っても、見た目のバリエーションが幅広く、好みのタイプを探すことが出来る楽しみがあります。チワワ特有の丸いあたまはアップルドームと呼ばれ、ペコという、頭の骨がくっついていない部分をもつ子がいます。多くの場合は成長と共に塞がりますが、そのまま先天性水頭症を発症する場合もあります。飼育の際には体が小さいゆえの突然のケガや寒暖の変化に注意が必要です。

2.チワワ【歴史】

チワワという名前は原産地のメキシコの『チワワ州』に由来しています。1850年にメキシコからアメリカへ輸出され、より可愛らしい現在の姿に改良されました。

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起源   19世紀
原産国  メキシコ
グループ 愛玩犬

チワワがメキシコで確立されるまでの歴史は諸説あり、ハッキリとしたことは未だ分っていません。一般的に以下の3つの説が有力だといわれています。

・メキシコで古くから飼われていた「テチチ」という小型犬がルーツ
・地中海などヨーロッパに生息していた小型犬が、植民者と共にメキシコに渡ったという説
・中国などアジアで飼われていた小型犬が先住民と共に大陸を渡り、メキシコにたどり着いたという説

それぞれに裏付け、疑問、矛盾があり真相は謎に包まれています。とても興味深いので興味のある方は是非、調べてみて下さい。

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3.チワワ【身体的特徴】

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■体高:15~23cm程
■体長:20cm前後
■体重:1~3kg
■毛色:ホワイト、クリーム、フォーン、レッド、ブラック、トライカラー、チョコレート、ブルー、セーブル、、シルバー…など。マールカラー以外、全ての色、組み合わせがスタンダードとして認められています。

チワワの最大の特徴は、なんといってもその小さな身体。そして丸くて、可愛いお顔です。顔の大きさに対して大きな目と、短いマズルが顔の下部にまとまっていて、人が可愛いいと感じる比率をしっかりと抑えています。頭部についているしずく型の大きな立耳は、顔の小ささを引き立て、成犬になってもその顔のバランスと、子犬のような体格が変わらないチワワは、いくつであっても非常に可愛らしい容姿をしています。

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被毛のタイプは短毛の"スムース"と長毛の"ロングコート"の2種類があります。どちらのタイプも、お手入れがしやすくトリミングの必要はありません。柔らかな手触りの毛が密に体を覆っています。ロングコートは直毛、もしくは少しカールがかかった毛が生えています。特に耳や、首、胸元、太腿から尻尾にかけての飾り毛は華やかな印象を与えます。スムースの方が原種に近いといわれていて、ロングコートはパピヨンやポメラニアンと掛け合わされた歴史から、体格や性格もその影響が反映されているといわれます。

ロングコートの子はスラリと足が長く、華奢で、線が細い印象の"ハイオンタイプ"の子が多く、性格も愛玩犬の性質を色濃く受け継ぎ、穏やかで甘えん坊な傾向。スムースタイプの子はムッチリとした体つきで、短い足が可愛い"ドワーフタイプ"の子が多く、性格も野生的な子が多いといいます。

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4.チワワ【性格・気質】

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自立心がある

その可愛らしい見た目から穏やかな性格だと思われがちですが、チワワは自立心が強く、自分の意思をしっかりと思っています。その為、気にくわない指示には従わなかったり、、自分の要求を通そうと吠えたり、噛みつくなど、頑固でワガママな一面も持っています。頭の良さも手伝ってしつけに失敗すると手に負えない程、生意気になってしまうこともありますので、子犬の時期からしっかりとしつけましょう。

勇敢

チワワは小さい身体に、とても勇敢なハートを備えています。大きな犬にもひるまず吠えていく姿を見ることも少なくありません。しかし、その勇敢な姿勢、内心怖くて必死になって吠えているという可能性も否定はできません。良くみると細かく震えていたり、尻尾が下がっていたり、身体や顔がこわばっていたり、それでも隠れずに立ち向かっていってしまうのがチワワなのです。細かな心情の変化やサインを見逃さず愛情をもってフォローしてあげましょう。

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甘えん坊

気が強かったり、怖がりだったり、扱いにくい一面も持ち合わせますが、ちゃんと信頼関係が築ければとっても可愛いワンちゃんになってくれます。性格には個体差がありますが、チワワには社交的で明るい活発なタイプの子と、穏やかで甘えん坊なタイプの子がいるように感じます。その子が本来持っている素直な性格でいられる環境づくりを心がけましょう。

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5.チワワ【しつけ】

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しつけのスタンスについて

■ワンちゃんと信頼関係を築く。
愛犬にしつけを覚えてもらう為に、何よりも大切になるのが、ワンちゃんとの信頼関係です。「大好きな飼い主さんに、褒めてもらいたいから頑張る! 」ワンちゃんがそんな風に思ってくれるような関係を築きましょう。

■体罰をしない。
トレーニング中のワンちゃんは、まだ善悪が分からずイタズラをしてしまったり、失敗をしてしまいます。そんなとき感情的に怒鳴ったり、叩いたり蹴ったりしまうとワンちゃんは飼い主さんの事を「こわい人だ! 」と思ってしまい、良い関係は築けなくなります。いきなり完璧を求めないようにしてあげてください。

■上手くできたら褒める、失敗したらたら褒めない。
トレーニングが上手くできた時にはご褒美をあげたり、沢山褒めてあげましょう! 逆に間違った行動をした時は、反応をしない、無視をする、その場から離れる(ハウスさせる)、などの対応が効果的です。飼い主さんが怒って怒鳴っていても、言葉が分からないワンちゃんが「かまってくれている♪ 」と勘違いした場合。また反応してほしくて、同じ失敗を繰り返します。

■指示語(コマンド)の統一
特に家族で飼っている場合、同じ行動の指示でも「オスワリ」「スワッテ」「シット」など人によって指示語が違うとワンちゃんが混乱します。また褒める時、叱る時の言葉も統一するとワンちゃんが覚えやすくなります。特に失敗した時に、その子の名前で叱らない様にしましょう。名前を呼ばれる度に「怒られている」という勘違いを生むことになります。

チワワのしつけ

■可愛いからと甘やかさずに早めのしつけが大切です。
チワワは小型犬ながら、しっかり自分の意思を持った犬種です。ワガママに育ってしまうと、飼い主さんに対しても噛んだり、吠えたり、手が付けられなくなる可能性があります。子犬のうちからしっかりと躾けを行いましょう。

■チワワは飼い主さんの事をよく見ています。
頭が良く、飲み込みも早いため、問題なくしつけは行えると思いますが、飼い主さんがしっかりとした態度でいないと「怒られないから大丈夫」と、本当は出来るのにズルをすることもあります。その子によっては、飼い主さんの怒った反応がみたくて、わざと失敗することも…。逆に気の弱い子に、オーバーなリアクションで怒ってしまうと、身体の小さなチワワからはすごく怖く見え、信頼関係に影響することもあります。「イイコ」「イケナイ」などのコマンドを覚えさせ、間違えを伝えるようにしましょう。

6.チワワ【お手入れ】

チワワは他の犬種よりもお手入れが楽なのが特徴です。それではチワワに必要なお手入れを紹介します。

ブラッシング

室内飼いの長いチワワは、換毛期がはっきりしない場合が多く、日ごろからのブラッシングがメインのお手入れになります。特にロングコートの飾り毛の部分は毛玉になりやすいのでこまめに梳かしてあげるとよいでしょう。毛量が多い場合は根元から毛を持ち上げるようにして分け、地肌から毛先に向かって梳かします。スキンシップやマッサージ効果もあります。

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シャンプー

シャンプーは月に1、2回程度行います。チワワはトリミングの必要がないため、自宅でシャンプーできるようにしておくと楽です。全身をブラッシングしたあとに、体を濡らし、身体~頭の順で洗っていきます。顔を洗う際には目に水やシャンプー液が入らない様に注意しましょう。シャワーヘッドを直接皮膚に押し付けるようにすると、水が飛び散らず安心です。

肛門腺絞り

チワワのような小型犬は定期的に"肛門腺絞り"を行う必要があります。この肛門腺絞りとは、肛門の両斜め下にある袋(肛門嚢)の中に溜まった分泌液を飼い主さんの指で体外に押し出してあげるお手入れのことです。これを行わないと、細菌が繁殖し、肛門腺や肛門嚢が炎症をおこし、腫れたり、痛みを伴いますので必ず行いましょう。臭いがキツい液が出ますので、すぐ洗い流せるよう、シャンプーの時に一緒に行うのがいいでしょう。

爪切り

犬の爪の指に近いところには、神経や血管が通っているため、爪切りは爪の先端部分のみを切ります。神経や血管は、長く爪を切らずにいると爪と共に伸びてしまい、どんどん切れる部分が少なくなってきてしまいますので、爪切りは月に1回から2回程度をめあすに、こまめに行いましょう。(神経と血管が伸び過ぎてしまった場合は爪と一緒に切ることになりますが、ワンちゃんに痛い思いをさせてしまいます。)チワワのような小型犬は、伸びすぎた爪がカーペットなどに引っかった時ケガをしやすいので特に注意が必要です。

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歯磨き

顎の小さいチワワですが、チワワにも歯磨きが必要です。始めは飼い主さんの指で、歯と歯茎を触れるようになるのが第一歩です。指に巻くタイプの歯磨きグッズを使い、慣れてきたら歯ブラシを使って磨けるようにしましょう。

目の周り

ウルウルとした瞳が可愛いチワワは涙やけをおこしやすい犬種です。専用のローションなども販売されています、こまめに確認し顔が濡れていた場合は優しく拭いてあげましょう。

耳掃除

立耳のチワワは比較的お耳のトラブルは少ない犬種です。イヤークリーナをコットン等に染み込ませ、手の届く範囲を拭いてあげます。細かい部分は綿棒を使いお手入れします。汚れを奥に押し込んでしまったり、こすり過ぎて傷つけてしまわない様に注意しながら行います。

7.チワワ【かかりやすい病気】

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水頭症

脳脊髄液という、脳や脊髄のクッションの役割を果たしている脳内の液体成分が過剰に発生し、脳室を拡張し脳組織を圧迫する病気。歩行障害やしつけの覚えが悪いなど症状が目に見えるようになる。遺伝や先天性の脳障害によって発症するケースと、頭部の外傷や脳腫瘍が原因になる場合がある。頭をぶつけない様に注意が必要です。また、水頭症を発症するチワワは、頭蓋骨が完全に閉じていない場合(ペコがある個体)に発症することが多い。

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

大きな目が印象的なチワワは、目の病気にも注意が必要です。眼瞼内反症とは、目の周りの被毛が目に入り目を傷つけてしまう病気で、人間でいうところの"逆さまつげ"の状態です。違和感や痛みがあるだけでなく、結膜炎や角膜炎を招くため、目に入ってしまう毛が生えている場合は、早めに診察を受け適切な処置を行いましょう。

骨折・脱臼

骨が華奢なチワワに起こりやすく、落下や、打撲によって、骨が折れたり外れたりします。(特に股関節や膝の皿)痛みによって歩き方がおかしくなったり、患部の腫れ、触れると怒る、足を引きずる等の症状が出た際は病院に連れていきましょう。また膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼(膝)の場合は足をさわるとポキッと音が鳴ります。

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8.チワワ【まとめ】

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サイズの小さいチワワはキャリーやスリングで、旅行に連れていくことも簡単です。しっかり躾けて一緒にお出掛けを楽しめるといいですね。

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