クレディセゾン×神奈川県『永久不滅動物愛護アンバサダー』・武田梨奈さんに聞く。〜ペットに教わったこと
セゾンカードのテレビCMでの瓦割りのビジュアルが記憶に新しい、女優の武田梨奈さん。近年、海外にも活躍の場を広げ、愛犬家であり愛猫家としての一面も持ちます。2016年9月には『永久不滅動物愛護アンバサダー』にも選ばれた武田さんに、ペットとの暮らしを聞きます。その日々は、けっこうドラマチックでした。
- 更新日:
永久不滅動物愛護アンバサダーって?
犬は4年、猫は3年連続殺処分ゼロを継続して、「人と動物とが幸せに暮らせる社会の実現」を目指す神奈川県。そのビジョンに賛同した(株)クレディセゾンは、同社のポイントプログラム「永久不滅ポイント」を通じて、新たな動物保護センター建設基金への寄附呼びかけに取り組んでいます。そして2016年9月、より多くの会員に寄付を呼びかけるため、同社テレビ CM に出演する武田梨奈さんが『永久不滅動物愛護アンバサダー』に任命されました。
武田家には、実の親子のような犬と猫がいます
PECO (以下――)
武田さんは、SNSでもよくご自身のペットの話題に触れていますね。
武田梨奈さん (以下略)
「いまは、二匹のペットを飼っています。犬はメスのミニチュアダックスフント、名前は『ラブ』です。8歳になります。猫はオスで、『ウィル』と言います。ウィルは、1歳になったばかりですね」
ふたりの仲はいいですか?
「ウィルの“構って”アピールがすごくて。ラブが寝ていても、ぐいぐい起こしていますね。もともとラブは警戒心が強くて、ウチの家族以外には心を許さない犬だったんです。最初はウィルにもそんな感じだったのですが、気がついたら体を寄り添わせて眠るようになっていました。いまは、その姿を見ることが癒やしになっています」
そうなるまで、どのくらいの期間がかかりました?
「3〜4ヶ月くらいでしょうか。ラブが、ウィルがうんちした後とかにお尻を舐めていたんです。それを目撃して、『えっ?』って。母性がはたらいたのか、わからないのですが。あんなに他の動物に懐かなかったラブが、自分から近づいていった。すごいなと思いましたね」
仔猫たちを引き取って、お尻を拭いて、里親をさがした
ラブは、どんな経緯で飼うことに?
「私が小学3年のころから家にいた犬が、中学3年で亡くなったんです。『もう犬は飼えないね』って、家族みんなで話していました。それからしばらくして、近所にペットショップができて。母と散歩ついでにそこのショーウィンドウを見ていたら、他の犬はみんなご飯を食べていたんですけど、ラブだけがじーっとこっちを見ていたんです。母と、『“連れて帰って”って言ってるよね?』と意見が一致しまして。よくあるパターンなのですが(笑)」
ウィルのほうは?
「ある日、家で晩ご飯を食べていたら、窓の外からすごく甲高い声で“みゃーみゃー”聞こえてきて。『なんだろう?』って探してみたら、いつも閉めている倉庫の扉がちょっとだけ開いていたんです。中をのぞいたら、まだ目もあいてない仔猫が6匹いました」
保護したのでしょうか。
「そうしたかったのですが、下手に触ったりすると、母猫が警戒して食べちゃったりすると聞いたことがあったので…。結局そのままにしておいたのですが、おそらく母猫が、私たちが見つけたことに気付いたのでしょう。すぐにお隣りの家に連れて行ってしまいました。それでお隣さんが保健所に連絡を入れて、6匹とも保護されそうになったんです。これは、ウチが責任を取って引き取ろうと」
六つ子全員、ですか!
「はい。それから毎日、数時間おきに6匹にミルクをあげていたんです。スポイトで。おしっこやうんちもできないので、濡れたタオルで刺激してあげました。それでツイッターに猫の写真を載せたら、知り合いの方が次々と『新しい飼い主になりたい』と手をあげてくださって。最後に残った1匹がウィルなんです」
仔猫を育てるのって、大変だったでしょう。
「寝不足にもなりましたし、悲鳴のように泣く時もあるんですよ。お腹が空いているのか、なんで泣いているのかも分からなくて。育てること、生きていくことは簡単でないと思いました。人間も動物も同じなんだな、って。私は母親になったことはないのですが、母の偉大さを改めて知りましたね。あんなに小さくて、まともに歩けなかったウィルが、1年経って冷蔵庫の上まで飛んでいけるようになったことに感動しています」
動物保護センターは、元気な子たちと触れ合える場所でした
そんなふうに動物好きな武田さんですが、今回『永久不滅アンバサダー』に選ばれたご感想は?
「『動物に関わることをしたい』と、ずっと思っていたので、本当にうれしかったです。クレディセゾンさんが、私のツイッターを見てくださっていて。ウィルの兄弟の里親さがしのこともご存じだったそうです。そうしたこともあって『武田さんにぴったりだ』と言っていただけました。私は生まれも育ちも神奈川なので、そのご縁もあったと思います」
どういった活動に取り組んでいるのでしょうか。
「イベントに参加させていただいたり、寄附・募金などもやっているのでお声をかけさせていただいたり。インスタやツイッターで呼びかけたりしています。同世代の方と近い距離で接しながら、活動していきたいと思っています。だけど、私もまだ学んでいる最中なので、『こうしてください』ではなく、一緒になにかをやっていきたいです」
一人ひとりの協力こそが、大切なんですね。
「神奈川県が犬は4年、猫は3年連続殺処分ゼロを継続しているのも、一人ひとりの協力がないとできないことだと思います。実際に、県の動物保護センターにも伺ったのですが、自分が想像していた以上に、多くの方が懸命に動物を助けようと思ってくれています。この現状を知らない方も、自分を含めてたくさんいることに気付かされました」
動物保護センターは、どういう場所なのでしょうか。
「訪問する前は、『そこにいる動物たち、きっと寂しがっているんだろうな』と思っていたんです。家族と離れ離れになったり、そもそも飼い主がいなかったりしているわけですから。でも、みんなとても元気で。尻尾を振って集まってきて、“来てくれてありがとう”と言ってくれているみたいでした。あんなに小さな体で一生懸命生きていると思うと、胸がぐっと締め付けられました」
それは実際に行ってみないとわかりませんね。
「ふれあい動物ひろばで、いっしょに遊ぶこともできるんです。動物保護センターって、じつは動物と触れ合える場でもあるんですね。そんなに気軽に行ってはいけないような施設だとイメージしていたので、意外でした。本気で飼う、飼わないは問わず、みんながもっと行きやすく、そして動物たちがもっと元気に暮らせる場所をつくれたら、と個人的には思っています。より近い距離で人と動物たちが触れ合える環境をつくるためにも、ぜひ協力していきたいです」
最後に、PECOをご覧のみなさんへメッセージをお願いします。
「永久不滅動物愛護アンバサダーは、私だけではなく、みなさんも一緒になっていただけるものだと思っています。特にいまの時代、SNSで<動物愛護>とつぶやくだけでも、なにか影響を与えられる気がします。そうしたことが、一人ひとりが協力をしていけるきっかけになっていけたらうれしいです」