犬のボランティアに参加するために、準備することは?
犬が好きで、なにか犬のためにお手伝いしたいと考える人にぴったりなのが、犬のボランティア。活動内容や心構えを紹介します。
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犬のボランティアの活動内容
盲導犬などの介助犬、災害救助犬などの育成を行っている協会、捨て犬などを引き取っている動物愛護団体では、ボランティアを募集していることが多いです。犬のボランティアとひとくちにいっても、活動内容はとても幅広くあります。自分の経験や特技、体力、割ける時間などに応じて、できることを探してみてはいかがでしょう。
1.犬のお世話
毎日の散歩、食事や水の用意、シャンプーやブラッシングなどのお世話はもちろん、犬舎の掃除も大切な仕事です。抜け毛予防のお洋服の作成なども。
2.運営のお手伝い
会報などの発送作業、街頭募金などイベントのお手伝いなども、ボランティアの仕事のひとつです。海外の資料の翻訳をボランティアに依頼することもあります。
3.資金や物資の寄付
運営に必要な資金を寄付するという協力の形もあります。また動物愛護団体では、ペットフードやトイレ用品などの支援を募っていることもあります。ただし、物資の寄付はかえって負担になることもあるので、必ず事前に必要かどうかを確認してから行ってください。
4.自宅で犬を育てる
また、犬を自宅で預かる、育てるというボランティアもあります。
盲導犬や介助犬の仔犬を期間限定で育てるパピーウォーカー、お仕事を引退した犬や、性格などによってキャリアチェンジした犬を家族に迎え、最後まで一緒に暮らすのも大切なボランティアの仕事です。
動物愛護団体でも、収容しきれない犬の一時預かりをしてくれるボランティアを募集していることがあります。
実際に参加するには
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自宅近くの協会・団体を探す
まずは自宅から通える距離に介助犬などの育成を行っている協会や、ボランティアを募集している動物愛護団体がないかチェックしてみましょう。
ちなみに、日本盲導犬協会の施設は神奈川県横浜市・宮城県仙台市・静岡県富士宮市、島根県浜田市にあります。日本介助犬協会では、本部のある神奈川県横浜市の他に、訓練センターのある愛知県でもボランティアを募集しています。災害救助犬を育てる日本レスキュー協会は兵庫県伊丹市にあります。※2017年6月現在の情報です
募集内容・条件を確認
もし見つかったら、詳しいボランティアの募集内容について確認を。事前に書類を提出し、登録が必要なこともあります。
また、自宅で犬を預かる際は、1人暮らしではない、室内飼いができる、家族全員の同意があるなどの条件があることも。仔犬を育てるパピーウォーカーの場合はさらに、トレーニングに定期的に通う必要もあります。希望する方は家族ともよく相談をしておきましょう。
参加する際の心構え
ボランティアは基本的に無償
「ボランティア」という言葉には、自ら進んで労力や時間を提供し、対価を求めずに活動するという意味があります。無償ということは承知している人が多いと思いますが、ボランティアに参加する際の交通費や活動中の食費などは基本的に自己負担です。その点を心得て、無理のないペースで参加するようにしてください。
また、犬を預かるボランティアでは、犬の食費や雑費、医療費なども負担することがあるので、引き受ける前にきちんと確認しておくと安心です。
できることには限りがある
たとえば、パピーウォーカーになってどんなに一生懸命仔犬を育てたとしても、もともとの性格から介助犬に向かず、キャリアチェンジすることもあります。動物愛護団体のお手伝いでは、助けを求める犬を救えないことがあるかもしれません。自分の力の及ばないこともあると知ったうえでボランティアに参加することも、大切なことです。
また、自分の時間や労力を提供することが家族に影響することもあるので、家族の同意や協力も欠かせません。
やりがいをもって続けられるボランティアに出会えるといいですね。