犬の里親になる・犬の里親を探す方法について。
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犬の里親になる・犬の里親を探す方法について。

近頃、「里親」となり、犬を迎え入れる人が増えています。また、何らかの事情で愛犬を里親に出すことになってしまう場合もあるかもしれません。実際に里親になる時、里親を探す時の方法や注意点を紹介します。

  • サムネイル: PECO編集部
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里親とは

里親になるということ

里親の本来の意味をご存知でしょうか?
里親とは「他人の子どもを預かり、養育する人のこと」を意味します。
それは、犬も同じです。
元々の飼い主が何らかの事情により飼えなくなってしまった犬は、保健所や動物愛護団体などで保護されています。それらから犬を引き取り、家族として迎え、責任を持って飼うことが、犬の里親になるということです。

里親を待っている犬について

現在、保健所に収容されている犬は数多く、期間内に里親が見つからなければ、殺処分されてしまいます。その数は年間数十万匹とも言われています。

保健所にいる犬の大部分は成犬や雑種であり、繁殖犬だった純血種、野良犬が産んだ仔犬などその境遇は様々です。
つまり、保健所にいる犬には、様々な過去があるのです。
そのため、人に恐怖や不信感を抱いていたり、威嚇行動をとってしまったりする犬もいます。

里親になるには

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里親になるための条件

保健所や動物愛護団体、里親を募集している個人やボランティアなどから犬を譲り受けるには、いくつかの条件があります。それは、犬を守るための条件でもあります。

条件の一例がこちら(条件は団体によって異なります)
・年齢制限( 65歳未満など。ただし、65歳以上でも、犬の世話ができる家族が同居している場合可という場合も)
・転勤や引っ越しがない
・経済状況の確認
・家族全員が同意
・ワンルーム不可
・一人暮らし不可
・多頭飼育不可
・犬を飼うことが許可されている住居であること
・譲渡会に参加
・犬の登録、ワクチンや予防接種の義務
・不妊、去勢手術の義務

かかる費用

里親になるにはお金がかからないと思う人もいるようですが、行政機関への登録費用や避妊手術代、予防接種代を支払うケースが多いようです。

里親になるための心得

里親になるということは、しつけやなつくまでに時間がかかったりなど、大変なことが多々あります。それでも、引き取った犬のすべてを受け入れ、忍耐力と精神力を持って、その犬の第二の人生が幸せになるように一緒に暮らしてあげることに意義があるのです。

犬の里親を探すには

里親を探す方法

愛犬をどうしても手放さなくてはいけなくなった時は、できる限り自分で里親を探すことです。知り合いや動物病院などに声をかけたり、愛犬の写真と一緒に、年齢、性別、性格、特徴などを記したチラシを、近隣のお店や動物病院などに頼んで置かせてもらうのもいいでしょう。
里親を募集するホームページなどを活用する方法もあります。

どうしても里親が見つからない場合は、保護団体を頼ることもできます。ただし、保護団体は、収容できる頭数が限られているため、すぐに引き取ってもらえない場合もあります。まずは、近隣の保護団体に相談してみるといいでしょう。

里親に出す時に確認すること

里親希望の人が見つかったら、愛犬が悲しい思いをしないためにも、必ず、相手の素性や飼育環境などを確認しましょう。

確認事項(一例)
・名前、住所
・電話番号、メールアドレス
・ペットを飼える住居に住んでいるか
・家族全員が同意しているか
・引き渡しが相手の自宅で行えるか
・引き渡した後も近況報告をしてくれるか
・ワクチンやフィラリア予防などの費用を負担できるか
・犬アレルギーの人が家族にいないか
・ペットを飼育した経験があるか
・新婚家庭かどうか(新婚家庭の場合は、子どもが生まれた場合も犬のお世話ができるのか)
・犬に散歩などの運動をさせてあげることができるか

引き渡す時に準備するもの(一例)

・鑑札(里親が役所に犬の登録をする時に必須)
・混合ワクチン、狂犬病ワクチンの注射済証
・血統書
・マイクロチップ関係の書類
・愛犬が食べていたフード
・愛犬が使っていたもの(フードボウル、ケージ、キャリーバッグ、クッションなど)
・投薬期間であればフィラリア予防の薬

なお、ワクチン接種の日が近い時は、できるだけ接種してから里親に引き渡しましょう。

注意すること

最近は、里親になるふりをして、譲り受けた犬を転売する人もいます。愛犬を引き渡す時は、できる限り里親になる人の自宅で行い、確認事項を再度確かめるようにしましょう。

犬の里親になる時も、愛犬を里親に出す時も、犬の幸せを第一に考えることが大切です。しっかり考えた上で、ベストな方法を選択してくださいね。

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