【花梅トライ! トライ!!】犬の社交場「ドッグラン」。思いっきり遊ぶためのマナーやルールとは?

【花梅トライ! トライ!!】犬の社交場「ドッグラン」。思いっきり遊ぶためのマナーやルールとは?

「愛犬との暮らしをもっと楽しくするために、みんなはどんなことをしているの…?」。そんな飼い主さんに代わって、気になるスポットや注目のイベントを、パグの花&梅やお友だちが実際に体験してみるこの企画。第4回は、ドッグランの魅力やマナーについてドッグトレーナーの堀内さんに教えていただきました!(写真は左から梅、花)

  • サムネイル: 山本 はな
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ドッグランデビューの前に、これだけは押さえておこう

外出先では必ずリードを付けている愛犬が、唯一リードを外して自由に走ったり遊んだりできる施設、それが「ドッグラン」です。

「自然光を浴び、緑の香りを嗅ぐことは、嗅覚の優れた犬にとっていい刺激となり、活性化された脳の状態で開放的な空間で走るととても気持ちがいいものです。また、アスファルトではなく草や土を踏みしめて走ると、人はもちろん犬にとっても足や腰などの関節に良く、筋肉が鍛えられ、心身ともに健やかに。
屋外だけでなく、屋内ドッグランでも天候に関係なく思いっきり走れるので、梅雨や暑い時期など天候にあわせて使い分ければ運動不足の解消にもなります!」(ドッグトレーナー 堀内さん)

また、遊びに来ている他の犬とコミュニケーションを取ることは、犬にとって社会性を身につけることにもなり、飼い主さん同士にも会話が生まれ、犬友だちを作るきっかけになることも。まさにドッグランは、犬にとっても飼い主さんにとっても社交場といえます。

ドッグランの種類について

◆料金(有料、無料)
◆施設(屋内、屋外)※屋内の施設の場合、雨天時も利用できるメリットも
◆地面(土、天然芝、人工芝、ウッドチップなど)※屋外の場合
このほか、貸切の有無、犬の大きさによるエリア分けの有無など、施設によって特徴が違います。
たとえば「他の犬があまり得意でないけど、広い場所で思いっきり走らせてあげたい」という場合は、貸切できるドッグランや、平日の空いている時間を狙って行くことをおすすめします。

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ドッグランに行く前にしておいた方が良いことは?

◆最低限のしつけをしてから行きましょう
ドッグランは飼い主と愛犬だけの場所ではなく、他の飼い主さんやワンちゃんも利用する施設です。そのような公共の施設で遊ばせるためには、周りに迷惑をかけてしまうことのないよう最低限のしつけをしてから連れて行くようにしましょう。

興奮したワンちゃんを「フセ」や「マテ」で落ち着かせたり、飼い主さんの「オイデ」の指示できちんと戻ってくることができたりするようにしなくてはなりません。

◆他の犬と同じ空間にいる状況に慣れておきましょう
ドッグランには多くのワンちゃんがいるので、友好的に接することができないと楽しい時間が過ごせません。あまり他の犬と触れ合った経験がない状態で連れて行くと、戸惑ったり、怯えたり、緊張のあまり固まったり、また逆に凶暴になってしまうことも。

できれば日々のお散歩などで、他のワンちゃんと接する機会をなるべく作っておくと良いでしょう。

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ドッグランに持って行く物とは?

ドッグランに遊びに行く時は、基本的に普段のお散歩と同じ持ち物で大丈夫。なかでも、とくに持って行った方がいい物を紹介します。

◆犬用の水&水飲み容器
多くのドッグランには水の用意がありますが、いつもの慣れた容器で飲みたいという場合のために準備しておきましょう。
◆マナーポーチ
排泄用のゴミ箱の設置があるドッグランもありますが、ない場所もあるので必ず用意しておきましょう。
◆犬鑑札+狂犬病予防注射の注射済票+ワクチン接種証明書
狂犬病予防接種、ワクチン接種を必ず受けてから訪れましょう。犬鑑札、狂犬病の注射済表は装着が義務づけられているので、前もって首輪やハーネスにつけておきましょう。

また、ドッグランによって利用規約が異なるので、行きたい場所の詳細に目を通しておきましょう。なかには、ワクチン接種の有無だけでなく、大きさの制限、一人が連れて入れる頭数の制限、入場するための書類記入や携帯証の発行など諸手続きなど、様々なルールが記載されています。「せっかく来たのに利用できない!」ということのないように、事前に確認しておくことをおすすめします。

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準備が整ったら、さあ、ドッグランへ行ってみよう!

ドッグランに入る前の注意ポイント

ワクワクしながらゲートに近づくと、ドッグランの中にいる他の犬が一斉に注目して近寄ってくることがあります。柵越しだとお互いに興奮して吠えることがあり、内気な性格の犬の場合は怖がってしまうことも。そんな場合は、飼い主さんが素早く抱っこして入りましょう。

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「早く入って遊ぼうよ!」

入ったら、最初にすること

リードを付けたまま、愛犬と一緒にドッグランを一周してみましょう。場所の雰囲気や、他の犬のニオイなど、いつもとは違う場所に来たんだということを理解させ慣れさせてください。ワンちゃんが、「ここは安心できる場所」と納得するまでニオイなどを嗅がせることが大切です。

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「クンクン。いろんなニオイがする…」

犬同士でのご挨拶

他の犬に挨拶をする場合には、まず相手の飼い主さんが近くにいるかを確認しましょう。そして、常に愛犬の様子をチェックしておくことがトラブル防止につながります。うまく挨拶できれば、飼い主さん同士の交流のきっかけ作りになることも。

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「アタシ、梅。今日、初めてこのドッグランに来たの。よろしくね♪」

排泄をしてしまった場合は

ドッグランを利用する際は、事前に排泄を済ませてからにしましょう。もし排泄をしてしまったら、他の犬が食糞をしないためにも素早く片付ける必要があります。排泄物の後始末は飼い主さんの責任であり、放置することはマナー違反です。

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「いっぱい走ったら、思わず出ちゃった…」

愛犬から目を離さないで!

ちょっと目を離した隙に、犬同士で追いかけっこしながら、興奮して相手の犬に怪我を負わせてしまうという事故も。飼い主さん同士でのおしゃべりが盛り上がってしまうこともありますが、愛犬が視界から途切れることのないよう注意しましょう。

マナーやルールを守って過ごせば、こんなに楽しい!

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「花:追いつけるかな? 梅:負けないもん!」

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「わーい♪ 今日は誰もいないから貸切で遊べる〜」

ドッグランで楽しく遊ぶための、トラブル防止ポイント

いろんな犬や飼い主さんが集まるドッグラン。「このくらいなら大丈夫…」と思う気持ちからトラブルが発生することも。どんなことに気をつければ、犬も飼い主さんも安心して過ごせるかを紹介します。

ゲートを開けっ放しにしない

ドッグランでは、犬の脱走防止のため2重扉になっています。開けっ放しにすることなく、1つの扉を閉めてから次を開けるという順序を守りましょう。実際に犬が脱走してしまったという事故も起きています。

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「ここは全犬種エリアだから、いろんなお友だちが来るかな?」

おもちゃ遊びは要注意

おもちゃの持ち込みは、ドッグランによってルールが異なるので確認しましょう。認めているところでも、他の犬と取り合いになりケンカに発展してしまうことも。そのため、混んでいる時はおもちゃ遊びを避けた方がいいでしょう。

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「おもちゃ大好き♥ 誰にもあげない」

指定された以外のエリアに入らない

小型犬だけれど大型犬エリアの方が空いているから入る、その逆もNGです。実際に大型犬に小型犬が噛まれ、死亡したという事故も起きています。小型犬は抱っこしていれば大丈夫と思う飼い主さんもいますが、嬉しさから飛びついてくる犬もいるので、必ず指定されたエリアに入りましょう。

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「同じ小型犬でも、体の大きさでエリア分けがあるんだね」

他の犬におやつを与えない

おやつを禁止していないドッグランでも、他の犬に食べ物をあげることはやめましょう。アレルギーや、カロリー制限している犬もいます。また、健康上の理由で口にできない犬も。気づかないうちに食べかすが落ち、それを食べてしまうことも考えられます。おやつが入った鞄を放置しないように気をつけましょう。

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「ボクは花梅のお友だちのアップイ。おやつは大好物♪」

ヒート中のメスは利用NG

ドッグランだけではなく、ドッグカフェや宿泊施設なども同様ですが、ヒート(発情)中のメスは連れて行けません。オス犬が発情してケンカをしたり、望まない妊娠に発展したりする可能性もあります。出血してから4週間はドッグランの利用は避けてください。

このようにトラブルを回避するためのマナーやルールなどはありますが、しっかり守ればワクワク楽しいドッグラン。愛犬も飼い主さんも、自然の中で思いっきりリフレッシュしましょう。次回は、飼い主とワンちゃんが音楽に合わせて一緒に踊るドッグスポーツ「ドッグダンス」をレポートします!

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