家でやっているお手入れにも、意外な落とし穴があるんです
ふだんおうちで飼い主さんが何気なくやってあげているお手入れ。でもやり方によっては、犬が痛みを感じていたり、怖い思いをしていることも。今回はついやりがち&見落としがちなお手入れのポイントを徹底的に紹介しよう。(チワワスタイル Vol.25より)
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愛犬がお手入れを嫌がるのには何か理由があるのかも
散歩から帰った時の足や体拭き、涙やけのお手入れ、ブラッシング、耳掃除、歯磨き、シャンプーなど、家で飼い主が行うケアにもいろいろある。
上手にやってくれなきゃ泣いちゃうよ
お手入れ中に嫌がらずおとなしくしていてくれる犬もいるが、「涙を拭こうとすると、豹変して唸ります」とか「歯磨きに挑戦しましたが、犬が怒るので断念しました」といった声を聞くことも多い。こんな場合、「うちの子は怒りっぽいから」とあきらめがち。
汚れやすい所、どーこだ?
でも、もしかすると、例えば乾いてパリパリになった目やにを取る際、ふやかさないで一気に剥がしてまつげも一緒に抜いてしまったり、歯磨きを初めてするのに、いきなり歯ブラシを口の中に入れていたりなど、犬に「嫌だな、怖いな、痛いな」という印象をもたせている可能性があるのだ。
綿棒は危ないって知ってた?
また、自己流のシャンプーでは洗い漏らしたり、すすぎが甘くなることもあり、軽い皮膚炎を起こしたり、毛玉ができやすくなることもあるそう。
今回はノヤ動物病院のスタッフの方々に、チワワの飼い主さんがやりがちなNGなお手入れと、正しいケア方法を徹底的に教わった。
ドライヤーの当て方にもコツがあるんだよ!
目
目やにはふやかして取る! のがコツ
涙やけに悩むチワワの飼い主さんは多いもの。こまめに涙や目やにを取る以外にも、意外なコツがあるんです。
正しいやり方
①目やには乾いたまま取らない
水や涙やけクリーナーなどで、コットンを湿らせておく。
②犬の後ろから手を回して拭く
拭く前に犬に「これから拭くよ~」と声をかけたり、顔を触りながら、犬の後ろから手を回す。湿らせたコットンで目やにをふやかし、あごを抑えながら優しく拭き取る。
これはNG!
いきなり前から拭かない
声かけもせず、いきなり正面から拭こうとすると嫌がられる可能性大。犬にも心の準備は必要なのだ。
足
細い足だからこそ気をつけたい
小さいチワワの足はとてもデリケート。足を無理に伸ばしたまま拭いたり洗ったりすると、関節が外れてしまうことも!
拭く時 正しいやり方
足は自然に曲げた形で
拭く前に「拭くよ~」と言って、後ろ足を触りながら始めると、犬がびっくりしない。足はぎゅっと押さえず自然に曲げた形で拭く。
これはNG!
足を握る時は優しく!
犬が嫌がるからといって、飼い主が手に力を入れて犬の足をギュッと握るのはNG。関節を痛める可能性がある。
洗う時 正しいやり方
砂や小石が詰まったら
外出後は足の裏もチェック。砂や小石が指の間に詰まっていたら、ぬるま湯の中で指の間を開き砂や小石を取り除こう。
しっかり水気を拭く
砂や小石が取れたら、足の水気をしっかり絞り、その後はタオルで拭いてしっかり乾かすこと。生乾きは皮膚炎の元に。
お尻回り
お尻やそけい部など大事な部分は優しく
デリケートなお尻の周辺やそけい部。毎日の排泄のたびにお手入れしてあげる大切な場所なので、愛犬に不快な思いをさせないよう気をつけたい。
お尻 正しいやり方
ウェットティッシュなどで優しく拭く
シッポを軽く持ち、ウェットティッシュなどで優しく拭こう。シッポの裏側の毛にも汚れが付いていることもあるのでこまめにチェックを。
これはNG!
尻尾を引っ張らない!
排泄物が付いているから、と力を入れて拭かないこと。また、シッポを引っ張って拭くのもNG。シッポの神経が損傷することも。
そけい部 正しいやり方
下から上に向かって
オスは二本足立ちした場合、下から上に向かって拭いてあげよう。メスは陰部を軽く抑えるような感じで優しく拭く。いずれもウェットティッシュなどを使おう。
爪
やすりをかけると、犬も人も心地いい
ハードルが高い爪切りだけど、爪切りを見せる→爪切りを近づける→爪切りを指に当てる→爪を1本だけ切ってみる、など段階を経て慣らしていこう。
正しいやり方
一度に全部切らなくてOK
爪を切る場合は写真のように肉球から爪切りを離すのがコツ。慣れないうちは1回で全部切ろうとせず、1日1本切るくらいの心の余裕を持とう。1人でできない場合は、無理せず家族に手伝ってもらおう。
これはNG!
爪切りを肉球に当てない
写真のように肉球の上から爪切りで爪を切ろうとすると、誤って肉球を切ることも。一度嫌な経験をすると、爪切りが大嫌いになってしまう。爪切りを当てる角度にはくれぐれも注意して。
やすりを使う
人用のやすりでOK
写真は海外旅行のお土産でもらったやすり。家にあるもので試してみよう。
切りたては爪が痛い
爪を切った後に愛犬に足でカリカリされると、人の手や足に傷がつくことがある。同様に、犬もその足で自分の体を掻くと皮膚を傷つけることもあるので、爪を切った後は仕上げにやすりをかけ、爪の先を丸く整えておくと安全だ。
切りすぎたら
赤く透けて見えるのが血管
爪が白い犬の場合は、赤く透けて見える血管から2~3mm先の部分で切るのをやめる。黒い爪の場合は、真ん中に芯のような部分が見えた所で切るのをやめておこう。
万が一、血が出てしまったら
血が出てしまったら、爪ではなく指を押さえてまずは血を止めること。
その後、止血剤(粉状になっている)を患部につけて処置しよう。どうしても血が止まらない場合は、かかりつけの動物病院へ。
NGバージョンマジ痛そう……
耳
鼓膜のそばの汚れを取るのが大事
耳掃除は耳の奥の鼓膜に近い部分の汚れを取るのが目的。イヤークリーナーを耳の中に入れて汚れを浮かせて取ろう。
正しいやり方
①イヤークリーナーの液を耳の中に入れる
「これから耳掃除するね」などと犬に優しく話しかけ、耳の中にイヤークリーナーの液を入れる。
②イヤークリーナーを染み込ませたコットンを使ってもOK
イヤークリーナーの液を耳に直接入れるのを嫌がる犬の場合は、液を染み込ませたコットンで優しく耳の中を拭いてあげてもOK。
これはNG!
綿棒は使っちゃダメ!
綿棒を使うと、犬が動いた時に耳の中を傷つけてしまうことも。基本的に耳の中の掃除をする際は綿棒など柄のあるようなものを使わないようにしよう。
耳のもみ方
あごの裏あたりをもむ感じで
イヤークリーナーの液を耳に入れた後は、あごの裏あたりをよくマッサージすると、液と共に鼓膜のそばの汚れが浮き上がってくる。
それをコットンで拭き取ったり、犬にブルブルと首を振らせても良い(首を振らせる場合は、汚れが周りに飛び散るので、風呂場などで行う)。
歯磨き
いきなり歯ブラシで磨こうとしてない?
「歯周病になったら大変だから、やらなきゃ……」と思いながら、愛犬が嫌がるのでつい先延ばしにしている飼い主さん、今日からチャレンジ!
歯垢がたまると歯石が付く。そして歯石を除去するためには全身麻酔をかけることになる。体に負担をかけないためにも、日々の歯磨きで歯石とは縁のない健康な歯を維持するようにしよう。
<STEP 1>
口の周りを触っても怒らないよ
食後や散歩の後など、犬が室内で落ち着いている時に、顔を撫でたりしながら口の周りを触ることから始めよう。
嫌がらなければ唇をちょっとめくる
口の周りを触っても嫌がらなくなってきたら、唇をちょっとめくったりして、唇を触ることに慣れさせていく。
<STEP 2>
唇をめくって歯を触ってみる
まずは指に巻いたガーゼで歯を磨くことを目標にしながら指で歯を触り、慣れてきたらガーゼを歯に当てていく。
指に巻いたガーゼを使って磨く
ガーゼや歯に触られることに慣れたら、ガーゼで歯を磨いてみる。ただし、指磨きでは奥の方は磨けないので、STEP 3へ。
<STEP 3>
歯ブラシに慣れてもらう
無理せず歯ブラシに慣れさせる。味や匂いがついた犬用の歯磨きペーストなどを上手に利用し、歯ブラシが好きになる工夫をしよう。
嫌がらなくなったら磨いてみる
いきなり磨かず、犬の様子を見ながら歯にブラシを当てたりして徐々に慣らし、嫌がらなくなったら歯ブラシで磨いてみる。
これはNG!
歯ブラシを口にいきなり入れない
歯磨きしなきゃ! と思い立って、ある日いきなり歯ブラシを犬の口に入れて磨こうとするのはNG。犬が警戒したり嫌がる原因になりがちだ。
また、歯ブラシをオモチャ感覚でガジガジ噛むのもNG。噛むだけでは歯垢は落とせない。「チワワは口の周りを触るだけでも嫌がるコは多いです」とのこと。上のような段階を経て、焦らず、嫌がらせることなくゆっくり教えていこう。
ここを磨く!
歯周ポケットを歯ブラシで磨く!
人間と同じように、犬にも歯と歯茎の間に歯周ポケットがある。歯ブラシの先が少し入るくらいにして、力を入れずに歯周ポケットにたまった汚れをブラシでかき出すようなイメージで歯垢を落とそう。磨く際は歯磨き粉はつけず、歯ブラシを水で濡らすだけでもOK。
ボクも今日から歯を磨きた〜い!
【突然ですが】汚れを見落としたり、お手入れを忘れがちな部分について知っておこう
見落としがちなところは毛玉ができやすい!?
ブラッシング、シャンプーの際、洗い、すすぎ、乾燥といった流れの中で、忘れがちな体の部分は意外にも共通している。耳の後ろ、あご、脇、内股、シッポ、足先などだ。
特にロングコートのチワワは、耳の後ろ、脇に毛玉ができやすい。毎日ブラッシングしているつもりでも、ある日愛犬の体を触ってみると毛玉ができていてびっくり、ということも。
ロングのチワワのお尻やシッポの毛はまるでモップのよう。座った時や散歩中にホコリやゴミが毛につくことも多い。
毛玉も小さいうちはコームでとかせばほぐれやすいが、大きくなったりたくさんできたりすると、ほぐす時に愛犬が痛い思いをすることもあるし、バリカンで刈らなくてはならないことも。
水を飲んだり、ゴハンを食べた後にあごが汚れたり、フセた時に胸にゴミなどがつくことも。毛の豊かなコは特に注意。
見落としがちな部分を把握し、愛犬の体を常に清潔に保ちたいものだ。
耳の後ろの毛はとても柔らかく、毛玉がよくできやすい。毛玉を取る時に嫌がるコも多いので、こまめにチェックしよう。
ブラッシング
同じ所ばかりブラシをかけていてはダメ
背中などかけやすい所だけでなく、ブラシは全身にかけて。また、スクラッチャーなどダブルコートの犬によく使うブラシでゴリゴリ毛をとかすと、皮膚を傷つけることもあるので要注意。
正しいやり方
①自分の腕に当て力加減を知る
ブラシは犬の皮膚の状態に合わせて使おう。皮膚にダメージがある時はスリッカーよりもピンブラシやラバーブラシがオススメ。使う前に自分の手で力加減を確認。
②ブラシは犬の後ろからかける
ブラシをかける前は「今からブラッシングしようね~」などと声をかけながら、体を撫でたりした後に、顔の後ろの方から優しくブラシをかけていく。
これはNG!
ブラシの先を目の近くに持っていかない
コームやスリッカーのブラシの先は尖っているので、ブラッシング中に犬が動いて先端が目に入るととても危険。犬の正面からブラシをかけないように気をつけよう。
忘れがちな所
耳の後ろ
毛玉が小さいうちなら、コームも入りやすく、毛玉もほどけやすい。こまめなブラシがけを。
脇の下
耳の後ろと同じく毛玉ができやすい脇の下。手を優しく持って、そっとブラシをかけてあげよう。
内股の毛
散歩中にノミやダニがつきやすい内股。ブラッシングしながら、虫などがついていないかチェック。
シッポ
ゴミやほこりがつきやすいシッポは、先端までこまめにブラシをかけて清潔を保とう。
ブラシの種類
犬の毛質や用途によってブラシは使い分けよう。スムースさんは獣毛ブラシやラバーブラシがオススメ。
獣毛ブラシ
スムースチワワ御用達。静電気が起きにくい。馬毛や豚毛などがある。
スクラッチャー
被毛をすいて取るタイプ。柴やコーギーなどダブルコートの犬向き。
ピンブラシ
ブラシの先端が丸まっているので、皮膚に触れる感じが優しい。
ラバーブラシ
被毛のお手入れにも使えて、同時に皮膚のマッサージもできる。
スリッカー
毛を整えたり、シャンプー後の毛を乾かす時に主に使う。
コーム
毛玉をほぐしたり、毛並みを整える時に。ロングコートにオススメ。
肛門嚢絞り
お尻を床にこすっていたら早く絞って
溜まりやすいコとそうでないコはいるものの、1ヶ月に1回は絞ってあげた方が良い肛門嚢。放っておくと破裂したり、皮膚炎を起こすことも。
正しいやり方
①飼い主の爪は短く切っておく
飼い主の爪が長いと、絞る際に犬の肛門周辺の皮膚を傷つけてしまうことも。爪は短く切りそろえておこう。
②時計の4時と8時の所を目安に
シッポを優しく持ち上げたら、肛門を時計に例え、4時と8時の所に指を当て、下から上に押し上げる感じで絞る。
③シャンプー前に洗い流す
においがきつい肛門嚢液が部屋や衣服に飛び散ると大変。シャンプーの前にお風呂場などで絞るのがベスト。
これはNG!
シッポを引っ張りすぎない
シッポを優しく持って軽く体を持ち上げると、お尻が突き出るので絞りやすい。シッポの神経を損傷してしまう犬もいるので、シッポは引っ張らず、とにかく優しく軽く持つこと。
シャンプーする場所の温度管理もヨロシクね
シャンプー
目にシャンプー液が入らないようにして
体が小さいチワワは自宅の洗面所などで手軽に洗っている人も多いもの。愛犬のためにも正しい洗い方を再確認しておこう。
正しいやり方
①濡らす時は頭に遠い部分から
まずはお湯の温度を確かめ、「シャンプーするよ~」と犬の体を優しく触ったり声をかけながら、お湯をお尻の方から静かにかけて、頭以外を濡らしていく。
これはNG!
頭を最初に濡らさない
頭が濡れるのを嫌がる犬は多い。体を洗い終えたら、頭は最後に濡らして洗う。そして頭を最初にすすいであげると犬のストレスが軽くなる。
②初めて使うシャンプーはパッチテストを
初めて使うシャンプー剤は必ずパッチテストを行い、アレルギーの有無をチェック。耳の内側に10倍ほどに薄めたシャンプー剤を少量塗り、一晩様子を見る。皮膚が赤くなったら使用を中止しよう。
③シャンプーはよく泡立てて使う
体の表面だけでなく、皮膚までちゃんと濡れているか指で確認したら、シャンプーをよく泡立てて、犬のボディから洗っていく。
④洗う時は指の腹を使って
自宅でシャンプーする人は、犬の毛だけ洗っていることが多いそう。指の腹を使い、毛だけではなく皮膚までしっかり洗うようにしよう。
これはNG!
爪を立てて洗わない
皮膚を傷めてしまうので、飼い主の爪を短く切っておくことはもちろんだが、洗う時には犬の皮膚に爪を立てないようにして洗うこと。
⑤顔周辺は特に優しく、慎重に
シャンプー剤が目に入って角膜炎になるケースもある。顔周辺は特に慎重に洗うようにしよう。シャンプー剤が目に入るのが心配な場合は、濡らしたタオルやスポンジで顔を拭くだけでもOK。
⑥洗い残しはないかな?
あごや耳の後ろ、脇の下、足の指の間、シッポの裏側、内股など、洗い残している部分はないか、最後にもう一度チェック!
愛あるシャンプーでお願いしまっす!
すすぎ
ぬめりは完全に取ることが大切
しっかりすすいでおかないと、シャンプー剤が残っている皮膚の部分に炎症が起こることもある。念には念を入れてすすぎをしよう。
正しいやり方
①まず頭からすすぐ
目にシャンプー剤が入らないように、顔を上に向けながら頭から優しくすすいでいく。
②ぬめりをしっかり取る
体全体を触り、ぬめりがないか確認。ぬめり感がまったくなくなるまで丁寧にすすぐ。
③水気を絞る
すすぎが終わったら、足先などは軽く手で絞って水気を切っておく。
タオルドライ
3分くらいを目安に拭こう
洗った後はタオルでしっかり水気を拭き取っておけば、ドライヤーを当てる時間も短縮できる。
正しいやり方
①ブルブルも活用して
犬にブルブルしてもらって余分な水分を切ってもらうのもオススメ。周りに水分が飛び散らないように、タオルで犬を覆うと良い。
②耳の中や裏もしっかりと
つい忘れがちな耳周辺。よく乾かさないと毛玉ができやすくなるので、耳の中と同様、耳の裏側もタオルでしっかり拭こう。
③シッポの裏やお尻周りもね
同じく忘れがちなシッポの裏側やお尻の周りも毛が豊かなコが多いので、優しく水分を拭き取ってあげよう。
④タオルドライ終了の目安は?
写真の状態がタオルドライ終了の目安。時間にして3分くらい全身をしっかり拭いていると、このような状態になる。
しっかり乾かすんだよ~
ドライヤーの使い方
近づけすぎるとヤケドの恐れも
タオルで拭いたからといって、自然乾燥はNG。乾ききっていない部分が蒸れて皮膚炎を起こしたり毛玉ができやすくなるので、必ずドライヤーでしっかり乾かして。スムースさんもドライヤーを使って乾かしてあげよう。
正しいやり方
①温度を確かめて背後から
ドライヤーの温度を自分で確かめたら、犬の背後から風を当てていく。ドライヤーの音を嫌がる場合は、短時間ずつ当てて慣らしたり、オヤツをあげながら行うなど無理強いしないで。
これはNG!
至近距離で風を当てない
自宅で乾かす時にやりがちなのが、毛を焦がしたり、ヤケドを負わせてしまうことだそう。必ずドライヤーの温度と距離を自分の手や顔で確認してから、犬に当てるようにしよう。
②家族に手伝ってもらってもOK
1人でできなかったり、犬が動いてしまう場合は、家族などに犬の体を押さえてもらいながらやってみよう。
③スリッカーは毛の流れに沿って
ロングの場合はスリッカーを使い、毛の流れに沿わせながら乾かしていくと、毛の向きがそろって美しい仕上がりになる。
④足先の毛もきちんと乾かそう
家でほとんどやらないのが足先の乾燥。でもここをきちんと乾かしておかないと、蒸れた指の間を気にした犬が足を舐めすぎて皮膚炎になることがあるので注意。
⑤内股やそけい部も優しく乾かして
脇、内股、そけい部などデリケートな部分は、少しドライヤーを離して優しく乾かしてあげよう。
これはNG!
ドライヤーは絶対に顔の正面から当てないで
顔の正面からドライヤーを当てて、目にヤケドを負うことも。顔を乾かす場合は、必ず後ろから風を当てたり、ドライヤーの温度を下げたり、手で目の周りをガードするなどして注意を払おう。
ほら、こんなにキレイになっちゃった♥︎
Text:Mari Kusumoto
Photos:Miharu Saitoh
Model:Hublot、Choco、Koro
監修:野矢雅彦先生
ノヤ動物病院院長。日本獣医畜産大学卒業後、1983年よりノヤ動物病院を開院。著書に『犬の言葉がわかる本』(経済界)『犬と暮らそう』(中央公論新社)など多数。
ノヤ動物病院
埼玉県日高市上鹿山143-19
TEL:042-985-4328
http://www.noya.cc/
※毎月第2週の日曜日14時~15時に、無料の歯磨き教室も行っている。電話にて要予約。