【猫びより】ウェディングから街猫へ インスタで人気のフォトグラファー【from Hong Kong】
【Cat News Network】(猫びより 2018年1月号 Vol.97より)
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2017年7月26日から9月3日まで、日本で人気の写真展「ねこ休み展」が、海外進出第1弾として香港で行われました。今回ご紹介するBasa(バサ)さんは、香港代表で参加したスター猫クリームあにきの写真を撮り下ろしたフォトグラファーで、あにきの写真のほかに、インスタグラムで発表している自身の街猫写真作品も展示されました。
海外旅行先でも被写体はほとんど街猫。イスタンブールにて
Basaさんは、元々ウェディング専門のフォトグラファーだったのですが、(香港では、挙式前に専門のスタジオやアウトドアでロケをするなど、まるでスター並みの演出とコスチュームでウェディングフォトを撮影するのが常識。フォトブックにしたり大きく引き伸ばして結婚式会場の入口に飾るのが一般的なのです)現在は、不動産会社に勤務しながら街猫写真家としても活動をしています。
街猫撮影が目的で訪れたギリシャのサントリーニ島にて
8年ほど前に、友人に頼まれて猫の写真を撮ったのがきっかけで、街猫写真を撮り始め、それまで撮影したことがなかった被写体としての猫の不思議な魅力にハマってしまったそうです。「街で出会った猫達は、それぞれに物語があって、ファインダーを通して様々な角度から撮影してみると、いろんな顔が隠れている。神秘的で可愛くてでもどこか悲しくて……人間のモデルにはそこまで表現することはできないね」と、今では街猫の虜になってしまっている様子でした。
エキゾチックなイスタンブールの夜。街猫が絵になる
2年間ほど郊外の平屋に住んでいた時、近所にたくさん街猫がいて、世話するボランティアの活動を見たり、自身も参加をするなど被写体としてのみならず、街猫の保護やペットの不買運動などに対する関心が高まりました。2013年からインスタグラムで作品を発表し始めたのも、自分の写真を通して世界中の人に街猫達の状況に興味を持ってもらいたいと思ったからだそうです。
マリーナでも海よりも猫が気になる
「香港は、人がひしめき合っている大都市。街猫を見ていると、その縮図とも思える時がある。お互いに頑張ろうなっていう気持ちと、せめて街猫は増やさずに何とかしなければという思いに駆られる」と語り、その作品同様、会話の端々から心優しいBasaさんの街猫に対する想いが伝わってくるようでした。
ねこ休み展にて展示作品とBasaさん(写真・塚碕由香)
Instagram:basacat
(写真・Basa 文・塚碕由香)