今、与えている食事で大丈夫?ペットフード販売士に相談してみよう【前編】

今、与えている食事で大丈夫?ペットフード販売士に相談してみよう【前編】

  • PR一般社団法人ペットフード協会

犬や猫を中心に多種多用なペットと暮らす飼い主さんにとって、彼らの食事や健康をケアすることはとても重要です。今回は、そんな飼い主さんのために「ペットフード販売士」という資格に注目。【前編】【中編】【後編】の3回に分け、その活動内容や事例など紹介していきます。

正しい食の知識を持つペットフード販売士

みなさんは、ペットにどんな食事を与えていますか?
昔は、“人の食事の残り物がペットの食事に。。。”なんて時代もありましたが、今は市販のペットフードが主流となっています。ペットショップやホームセンターなどに行けば、「幼犬用、成犬用、シニア用」「ドライタイプ、ウェットタイプ」など年齢や健康状態によって、さまざまな種類のペットフードを求めることができます。とても便利な時代になりました。

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とはいえ、そんな便利な環境の中でも、ペットの食について悩みを抱えている飼い主さんは少なくありません。「うちのコは好き嫌いが激しくて、いつも決まったフードしか食べません。これでは栄養が偏ってしまうでしょうか?」「そろそろシニアになるのでフードを変えた方がいいでしょうか?」……みなさんの中にも、そんな疑問を持つ方がいるのでは?

このような疑問はインターネットなどで調べて解決することもできますが、間違った情報を受け取ってしまう危険性もあります。やはり正しい食の知識を持った人に相談することが、飼い主にとって非常に大切なことだと言えるでしょう。

そこでペットフードのアドバイザー的存在「ペットフード販売士」に注目してみましょう。

ペットフード販売士は、ペットの食に関する悩みを受け付け、フードの選び方や摂取量などをアドバイスしてくれる、いわばペットフードのアドバイザー的存在で、全国の店舗や動物病院、サロンなどに在籍しています。ペットの食の悩みを持つ飼い主さんは、このペットフード販売士に相談するのが、有効な手段だと言えるでしょう。

ちなみにこの資格は「ペットフードの販売や相談に携わる人」または「将来そうした仕事に携わろうと考えている人」を対象にしたもので、お客様がペットフードを購入するときに参考にできる有益な基礎知識、店頭や動物病院でお客様対応に役立つQ&A、ペットと暮らすご家族に必要な知識とマナーなどを習得できる、一般社団法人ペットフード協会認定の資格制度です。

日々、食の問題に取り組む、緑の森どうぶつ病院

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ここで、ペットフード販売士が活躍している動物病院の事例を紹介しましょう。北海道内に5つの動物病院を展開し、ペットの食の問題に積極的に取り組んでいる「緑の森動物病院」です。同病院スタッフの木村恵さんにお話を聞いてみました。

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「緑の森どうぶつ病院では一般診療のほか、高度専門医療、しつけ、トレーニングなども行っていますが、中でも、飼い主さんがペットにしてあげられる最大の健康法が“食事”であると考え、食事指導に力を入れています。“フードマイスター”と呼ばれる院内資格制度を設けて、スタッフ全員が食事に関する飼い主さんの悩みに対応できる体制を整えています。また、栄養学セミナーなど各種の院内セミナーを行い、食事と健康についての正しい知識の啓蒙にも努めています」

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「最近は、インターネットで病気や栄養についての情報を調べて相談に訪れる飼い主さんも増えていますが、誤った情報を拾ってしまう飼い主さんも多いのが実情です。緑の森どうぶつ病院でも『正しい知識をきちんと伝えなくては……』といった危機感をひしひしと感じ、『院内資格制度だけでは不十分なのでは?』と不安に思っていたスタッフも多かったようです。そんな矢先に知ったのが、ペットフード販売士の資格でした。
 この全国区の資格を取得することによって、正しい知識が得られるだけでなく、“目に見える信頼”が飼い主さんに大きな安心感をもたらすことができると考え、2017年に一部のスタッフが資格を取得し、“ペットフード販売士が在籍する動物病院”として新たなスタートを切ることができました」


現在では、院内資格のフードマイスターに加え、このペットフード販売士の第1期生たちが非常に活躍しているという緑の森どうぶつ病院。こうした成果を受けて、今後も販売士の数を増員していく予定だそうです。

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「ペットフード販売士には、ペットの生理・生態学や栄養学などのほかに、ペットフードの製造や法規に関する知識など、幅広い分野の基礎知識が必要とされています。緑の森どうぶつ病院では、スタッフ全員がペットの食に関わるあらゆる知識を習得し、飼い主さんにきちんと伝えていくことがペットの幸せにつながると考え、ペットフード販売士の資格の有用性を重要視しています」

毎日のように食事や栄養に関する相談を受け、さまざまなニーズに対応している緑の森どうぶつ病院。そんな日々の中で、実に北海道らしい独自の取り組みも見せています。

「せっかく食材が豊富な北海道にいるのだから『安心してペットに食べてもらえる動物病院発信のごはんを作ろう。本当に安全な食事とは何かを飼い主さんに知ってもらおう』と考え、たもぎ茸やエゾシカ、鮭の白子といった北海道ならではの食材にこだわったフードの開発に着手しました。緑の森どうぶつ病院の関連企業である、株式会社やさしい森が中心となって、ペット栄養学の専門家や獣医師が開発に携わっています。安全性を第一義としているため、目が行き届く範囲内での製造や品質管理を行っており、人間が口にしてもまったく問題がない品質のペットフードを作り続けています」

「今後も、習得した知識を正しく論理的に飼い主さんに伝えるためのひとつのツールとして、この資格を積極的に活用していく意向です。資格を保有することで、伝える側にも自信が生まれるという、うれしい副産物にも期待しています」

店頭や動物病院でペットフード販売士に相談しよう

緑の森どうぶつ病院の事例からもわかるように、ペットフード販売士は“正しい食の知識を持った人”として絶大な信頼を得ています。ペットの食について悩んでいる飼い主さんは、ぜひ「ペットフード販売士が在籍しております」という表記のある店頭や動物病院、サロンなどに足を運んでみましょう。気軽に相談できて、正しい食の知識に基づいたアドバイスを受けられますよ。

ペットフード販売士の認定講習会と試験には、獣医療関係者をはじめ、小売・卸売、サービス、メーカー、学生など、幅広い分野の人たちが参加。2017年12月現在、約1,300名以上の人たちが試験に合格し、資格を保有しているそうです。基本はプロ(またはプロを目指す人)向けの資格ですが、飼い主さんが受験するケースも増えてきているそうです。興味のある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょう?

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