猫びより
鎌倉散策の合間に、ちょっと「猫見亭(ねこみてい)」!【from Japan】

鎌倉散策の合間に、ちょっと「猫見亭(ねこみてい)」!【from Japan】

【Cat News Network】(猫びより 2018年7月号 Vol.100より)

  • サムネイル: 猫びより編集部
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鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かって伸びる小町通り。土産物店や飲食店が軒を連ね、平日でも観光客でまっすぐ歩けないほどの賑わいだが、表参道の若宮大路へ抜ける小路の脇に、隠れ家のようにひっそり佇む保護猫カフェがある。その名も「猫見亭」。

江並店長と甘えん坊のロッキー。近々の卒業を惜しんでか、皆の膝へ

江並店長と甘えん坊のロッキー。近々の卒業を惜しんでか、皆の膝へ

さっそくお邪魔してみると、古民家を改装した店内は、さっきまでの喧騒がうそのようなくつろぎ空間。しかもどの子も人懐っこく、ぱっと見では気づかないが、おや? よく見れば中には片足を引きずるように歩く猫や中には全盲の猫の姿も見受けられる。

フロアの真ん中で、全盲とは思えない大胆な寝相をしていたエポちゃん

フロアの真ん中で、全盲とは思えない大胆な寝相をしていたエポちゃん

「うちでは、ご縁のある個人ボラさんや保護団体から、主に大人の猫やハンデを背負った猫を優先的に預かっています。というのも、ネット掲載や譲渡会だけではそういう子はなかなか良さが伝わらず、譲渡に結びつきにくいのですが、猫も人もくつろげる場所でじっくり向き合ってもらえば、それぞれの個性や魅力がうまく伝わって家族が見つかりやすいんです」と、店長の江並由季子さん。

こちらも全盲のねーねー(10ヶ月♀)。活発でチャーミングな接客上手だ

こちらも全盲のねーねー(10ヶ月♀)。活発でチャーミングな接客上手だ

事実、昨年2月のオープンからすでに40頭以上の猫たちが新たな家族の元に巣立っており、取材当時在籍中だったロッキー(3歳♂)と全盲のエポちゃん(10ヶ月♂)も、まだやってきて間もないにもかかわらず、「ふたり一緒に」とすでにお声がかかっているんだとか。

「譲渡について細かい条件は各保護主さんによりますが、こちらからはいつも『長い目で見てくださいね』とお伝えしています。環境にすぐに馴染める子もいれば少し時間が必要な子もいるのは当然。こちらが猫のペースに合わせて気長に見守ることができれば、大抵うまくいきます」と江並さん。ここでは常時約10頭を預かるが、中には「来た当初は逃げ回ったり手が出る程警戒心が強い子もいた」とは信じられないぐらい、皆驚くほど大らかでフレンドリーな器量良しに変貌していることがそれを裏付けている。

新入り猫の様子見で来店した地元保護団体の佐藤さん

新入り猫の様子見で来店した地元保護団体の佐藤さん

観光地のど真ん中という土地柄、地元常連客のみならず遠方からの一見さんも多いが、「そういう方たちにもぜひ気軽に覗いてほしい。すぐにご縁がなくても、いつか猫と暮らしたいと思った時に保護猫を引き取るという選択肢があることや、ハンデがあっても愛情を注げば他の子と同じように互いに不自由を感じない暮らしができるよっていうことをこの子たちを通して知ってもらえますから」とのこと。鎌倉を訪れたら、ぜひ気負わず寄り道してほしい猫スポットだ。

鎌倉 猫見亭

鎌倉 猫見亭


神奈川県鎌倉市雪ノ下1-6-29 
TEL 0467-38-7977
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜
料金:1時間1,200円(缶またはボトル1ドリンク付)、以降10分ごと200円
http://nekomitei0218.sblo.jp
Twitter @nekomitei1629
Instagram nekomitei

(写真・文 高橋美樹)

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