【獣医師監修】トイ・プードルをお風呂に入れる方法と頻度
モコモコした被毛が特徴的なトイ・プードル。そんなトイ・プードルのお風呂の入れ方について紹介していきます。頻度や入れ方を間違うと、皮膚のトラブルを引き起こしてしまうこともあるので注意してください。
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
お風呂に入れないとどうなる?
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楽しそうに散歩する犬を見ていると、こちらまでほっこりしてしまいます。一方、犬は興味を惹かれる方向へ行ったり来たり。立ち入る場所によっては、モコモコの毛が汚れてしまうことも。
見た目でわかるような大きなゴミや汚れは手で取り除けば大丈夫ですが、犬のカラダを清潔に保つためにも、定期的にお風呂に入れてあげましょう。
トイ・プードルのお風呂の頻度
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犬をお風呂に入れる頻度は、汚れがあまり気にならなければ、1ヶ月に1~2回で充分です。犬の皮膚は人間よりもデリケートなので、入れすぎはあまりおすすめできません。お風呂が好きな犬やカラダが汚れやすい犬の場合でも、1~2週間に1回程度に留めましょう。
また、シャンプーの頻度については、月に1回程度が目安といわれています。これ以上の頻度でシャンプーをすると、皮膚の健康を保つために必要な皮脂まで洗い流されてしまい、皮膚トラブルを引き起こす場合があります。また、皮膚病の治療としてシャンプーを使用する場合は、獣医師の指示に従ってください。
プロにお願いする場合
自分でお風呂に入れるのが不安だったり、犬にもっと気持ちよくお風呂に入ってもらいたい、という場合はプロにお願いするのも一つの方法です。トイ・プードルの被毛はカットしない限り伸び続けるので、定期的なトリミングが必要になります。
ペットサロンにトリミングを依頼する際は、お風呂やシャンプーがセットになっていることがほとんどなので、愛犬の性格やスタイルに合わせてお気に入りのサロンを見つけましょう。
自分でお風呂に入れる場合
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事前の準備
犬をお風呂に入れる前には、必ずブラッシングをしてください。この入浴前のブラッシングは、おもに毛並みを整えるために行います。
とくにトイ・プ―ドルは、クルクルとカールした被毛が特徴です。そのため、ブラッシングをせずお風呂に入ってしまうと、濡れた毛が絡み合って毛玉になってしまう可能性があります。毛玉は皮膚や被毛の通気性を悪化させるため、皮膚病の原因になります。
お風呂の温度と入浴時間
犬にとっての適温は、人肌程度(35~37℃)といわれています。夏場は少し湯温を低く、冬場に犬が寒がるようなら、少し湯温を上げましょう。人間がちょうどよいと感じる温度は、犬にとっては熱すぎるので注意してください。
お湯につかる時間は10分前後を目安とし、長くなりすぎないようにしましょう。
お風呂から出た後は
吸水性のよいタオルで水分を取り、ドライヤーを使って乾かしてあげてください。ドライヤーの温風を当てながらスリッカーブラシを使うと、より早く乾かすことができます。
皮膚が湿ったまま放置すると、菌が繁殖しやすくなり、皮膚病の原因になってしまうことがあるので注意してください。
お風呂に慣れてもらうためには、仔犬の頃から入浴の習慣をつけることが大切です。仔犬のうちにお風呂に慣れると、カラダが大きくなってからもお風呂に入れやすくなります。
ただし、仔犬をお風呂に入れ始める時期は、ワクチン接種が完了した生後3ヶ月以降にしましょう。それ以前のワクチンを接種していない仔犬は、カラダがまだ無防備な状態です。お風呂に入れることで風邪をひいたり、体調を崩してしまったりする可能性があるので、お風呂に入れることは避けてください。
犬を自宅でお風呂に入れる場合は、お風呂に入れるという行為自体が大切なコミュニケーションになります。お風呂が好きな犬に育つよう、丁寧な入浴を意識しましょう。