犬が床でツルッとすべったら要注意、知らぬ間に足腰を痛めているかも?
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犬が床でツルッとすべったら要注意、知らぬ間に足腰を痛めているかも?

室内で遊んでいる犬が、フローリングの床で足をすべらせていること、ありますよね。その姿はユーモラスで可愛いものですが、じつは、犬にとってはケガにもつながる危険なこと。知らぬ間に、足腰を痛めている可能性もあるのです。

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犬の足と腰に負担の大きい、フローリングの床

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人間にとっては掃除のしやすいフローリングの床ですが、犬にとっては苦手なもの。犬の足はもともと、爪で土や草をグリップして歩く構造となっているため、ツルツルとした床では踏ん張りがきかずに、すべってしまうのです。

ただすべって歩きにくい、ということだけではありません。問題なのは、足をすべらせることによって、膝や腰の関節を痛めてしまう危険性があり、転倒すれば、骨折や脱臼をする恐れもあるということです。

とくに、胴長短足の犬種や、小型犬、太り気味の犬には、ツルツルとすべる床は足腰への負担が大きいため、注意が必要です。また、ソファーから下りる際に、床からの衝撃を吸収できずに足が変な方向に曲がってしまい、ケガをしてしまう事態も珍しくありません。

犬からのサインを見逃さないで!

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室内だから安全! と思って油断をしていると、愛犬の異変に気づくのが遅れてしまうことも。以下のような症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診するようにしましょう。もしかしたら、知らないうちにすべる床が原因で、体のどこかを痛めているのかもしれません。

●動きたがらない
●足を引きずる
●階段の上り下りをしない
●座り方がおかしい

すべる床が原因で起こりやすいトラブル

●椎間板ヘルニア・・・背骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫して痛みや麻痺などの症状が出る。
●膝蓋骨内方脱臼・・・膝の骨が内側にずれ、痛みや炎症が起きて歩行が困難に。
●股関節形成不全・・・股関節が緩み、炎症による痛みなどで歩き方に異常が出る。
●レッグ・ペルテス病・・・骨盤と接する側の大腿骨の先端が壊死する。

(愛犬の床ホームページ 「愛犬を関節病から守る」より)

すべる床は、犬にとって大きなストレス

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ツルツルとすべる床は、足腰の負担となるだけでなく、犬にとってはストレスの原因にもなります。神経質な犬の場合は、一度すべって痛い思いをすると、怖がって歩かなくなることも。犬が安心して暮らすために、床の対策はとても大切なことなのです。

すべらないだけじゃない、犬のいる家庭におすすめの床材

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犬がすべらないようにするためには、床材を変えてあげるのが理想的です。もちろん室内の床すべてを変えるに越したことはありませんが、難しい場合は、犬が普段よくいるリビングなど、部分的に対策をするだけでも大きな効果が得られます。

1 カーペット

フローリングの上に敷くだけで、格段にすべりにくくなります。毛足が短めのものを選べば、掃除がしやすく便利。カーペットは、ホコリを吸着して室内に舞いにくくする性質もあるので、ハウスダストを抑える効果も。

2 タイルマット

正方形の形をしたマットを組み合わせて敷くため、部屋や廊下に合わせやすいのが特徴。汚れた部分だけを取り外して洗うことができるので、お手入れもカンタン。

3 クッションフロア

中材に発泡性のある層をはさみ込んだ、クッション性のある床材。高級感のある木目調やテラコッタ調など柄もさまざまで、部屋のインテリアにも合わせやすいのも利点です。完全防水機能が付加されているものも。

4 コルク

クッション性や保温性、防音性に優れた効果を持っています。組み合わせて使うため、汚れた部分だけを洗うことができ、また、ダニも発生しにくいので、お手入れがカンタン。比較的安価なので、経済的にもうれしいポイントです。

どうしてもカーペットやマットが敷けない場合には、専用の靴下を履かせたり、肉球に塗る専用のすべり止めクリームを利用する方法もあります。また、こまめに爪を切ることも大切。床ですべることの危険性を知って、ケガを未然に防げるよう、愛犬のために早めの対策をとりましょう。

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