東武東上線の下赤塚駅、地下鉄赤塚駅の各駅から徒歩約7分の場所にある「岩の湯」。
60年の歴史がある銭湯には、引き取られた順番に茶白の茶々丸君(7歳♂)、キジ白のリルちゃん(4歳♀)、白黒のポップ君(3歳♂)が。
もっぱら看板猫の役目を果たしているのは福々とした茶々丸君で、ビビリのリルちゃんとポップ君は営業時間中は番台奥のケージに入っています。
茶々丸君、食べ物に興味はないのに立派なこの体!?
リルちゃんは怖がり屋さん
よくリルちゃんとハンモックに入るポップ君
もともと犬派で、今も2匹のゴールデンレトリーバーと暮らしているという春日勝美さんは「最初は『猫ってどうやって飼うの?』という状態でした」と笑います。
近所で保護された当時、診察した獣医さんにも「かわいそう過ぎて写真も撮れない」と言われたほど茶々丸君はガリガリで、皮膚病も患っていたので、まさに満身創痍のボロボロ状態。
最近は保護猫活動にも参加する勝美さん
結局勝美さんに引き取られ、お客様の反応を心配したものの、みなさん割とスンナリと猫の存在を受け入れてくれたとか。勝美さんが一番驚いたのは、世の中には猫好きの男性がこんなにも多いのかということ。
「常連のおじいさんがいるんですが、それまで挨拶程度で会話を交わしたことはなかったんです。それが茶々丸が来て、大の猫好きということが分かり、ちょくちょくお話するようになりました」とニッコリ。
今日だけ特別に茶々丸君が銭湯をご案内
これまで二度茶々丸君が脱走した時、勝美さんは番台を常連さんに任せて半泣きで近所を探し回ったとか。それ以来自動センサーで開くドアを1ヶ所閉鎖し、番台前に猫用監視カメラも取り付けて事故がないよう見守っているそうです。
岩の湯
東京都板橋区赤塚6-12-2
TEL 03-3930-3750
営業時間/月~木・土曜15:30~23:00、日曜13:00~21:00
定休日/金曜
http://1010itabashi.or.jp/detail/141/
取材・平野敦子