与えたらダメなもの・ ダメな与え方
中毒性のある食材や、事故につながったり、体調を崩しかねない与え方など、基本知識をしっかり復習しておきましょう!(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)
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与えてはいけないもの
人用に加工されたものはNG
人用に加工された食品は、塩分や糖分、人工甘味料や添加物などにより、犬の体への影響が強く出てしまう場合があるため、与えないようにしましょう。またアルコールを飲んでしまい、中毒を起こすケースもあるため、こちらも十分注意を。
喉に詰まりやすいものは注意
人でも事故の多い餅。飼い主さんが与えてしまうほか、置いてあったものを犬が食べてしまって喉に詰まらせる事故も、多く報告されています。また与えてもいい食材の中には、りんごやかぼちゃなどのように、喉に詰まらせやすい食材もあります。与える際は必ず食べやすい大きさにして与えましょう。
加熱した骨は安易に与えない!
骨自体はおやつとして与えても問題ありません。ただ、丸のみしてしまうと喉に引っかかってしまったり、かみ砕いた骨の先が喉に刺さってしまったりする事例も報告されています。特に調理済みや人が食べたあとの骨を安易に与えないようにしましょう。
ダメな与え方
一般的に、愛犬の食事は1日に必要なカロリーを、専用のフードで摂取します。おやつやトッピングなどを与えた場合、そのカロリー分を基本のフードから差し引いて調整する必要があります。与えてよい食材も、与えすぎると体調を崩すきっかけになりかねないので気をつけましょう。
万が一NG食材を食べてしまった場合
愛犬が万が一NGの食材を食べてしまった場合、“吐かせる”という処置が一般的です。食べたものや状況によっては対応が異なる場合がありますが、玉ねぎやチョコレートなどの中毒性のあるものを大量に食べてしまった場合は、胃の中で吸収される前に対処する必要があります。
「塩やココナッツオイルを使って吐かせる方法がネットなどで紹介されていますが、分量ややり方を間違えると悪化させてしまう場合があります。まずは動物病院を受診し、正しい処置をしてもらいましょう」(濱田先生)
誤飲・誤食注意報!
パーティーシーズンは来客も多く、飼い主さんの気持ちも緩みがち。でもそんなときこそ注意が必要です。
使用済みの串類は完璧に処分
年末などのパーティーシーズンに注意したいのが、串や楊枝などの誤飲。なめているうちに口の奥に入り、喉に刺さってしまうといった事故も少なくありません。愛犬がいたずらしやすい場所に放置しないこと!
ポインセチアの置き場所に注意!
クリスマスの演出役に欠かせないポインセチアには、樹液と葉にフォルボールという有毒成分が含まれています。毒性はそれほど強くありませんが、嘔吐(おうと)や下痢、皮膚炎などの症状が出る場合があります。
監修 濱田真由美先生
Saraホリスティックアニマルクリニック院長。ホリスティック医療にかかわって約10年。現在は日本とイギリスにて活動し、セミナーや翻訳など幅広く活動。
https://www.holisticvet-sara.com/
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企画&構成/SOULWORK 撮影/秋馬ユタカ 取材&文/土屋みき子 イラスト/AOI