広々とした田園の道沿いにあるログハウスのドアを開けると、可愛い猫アクセサリーやワンポイント工夫された洋服・オリジナル陶器など、“十猫十色”なたくさんの手作り猫雑貨が迎えてくれた。猫雑貨・喫茶「ねこのて」では、総勢25名ほどの地元作家さんの作品を集め、店長の加藤晴美さん手製の猫の首輪なども並ぶ。
作品全て同じものがなく見ているだけでワクワク
加藤さんは元々手芸も猫も大好き。「何かお店をやりたい」と思っていた時に、隣市の瀬戸で開催される「来る福招き猫まつり」で日本各地から猫好きが訪れるのを見て感動し、猫をテーマにした雑貨屋を自宅隣にオープン。常連のお客さんいわく「我が家の飼い猫をモデルに作ってくれたり、オーダーできる作家さんがいるのも嬉しいですね」。
カフェスペースでは、カプチーノに猫の絵も描いてくれる。
ムーちゃんもお気に入りの手作り猫ベッドは人気商品
作家さん手製の猫皿に載るお米のワッフルはヘルシー
猫カフェではないので確実には会えないが、営業部長を務めるのはシャム系のムーちゃん(推定17歳♀)だ。お店を開こうとしていた2005年の1月6日、車庫で動けなくなっていた迷い猫を保護。動物病院では「ノラ猫は診察できない。飼い猫なら診察します」と言われ、その場で飼うことを決意したという。
13年前に訪問した時に撮影した若かりし頃のムーちゃん
レントゲンの結果、骨盤骨折が判明したが元気に回復。2歳位の成猫で人慣れした性格だったこともあり営業部長に任命、その後長きに渡り多くのお客さんを招いてきた。現在は高齢となり足腰も弱ってきたのでお店の2階で寝ている時間が長いとか。
「もう17歳位だけど、元気で長生きしてね」。加藤さんは地域猫のTNR活動を行う「NPO法人三好ネコの会」の会員。毎月第1土曜に三好ケ丘駅近くで譲渡会を開催している
次期営業部長候補は茶トラ猫タロウ君(推定10歳♂)で、6歳頃にやってきた元ノラ。加藤家の飼い猫となり、夕方のお散歩時間には時々自宅からお店に移動し、身体を撫でさせ、お客さんを和ませてくれる。
ご主人の昇平さんも猫好きで、タロウ君も甘える
ねこ・ネコ・猫一色の店内は、猫好きをワクワクさせてくれる。ムーちゃんお墨付きの猫が喜ぶ手作りオモチャや猫ベッドもあり、新作はSNSでお知らせしてくれる。
ねこのて
東名高速三好ICから車で2分、名鉄黒笹駅から徒歩5分とアクセスは良い
愛知県みよし市黒笹町唐沢38-2
TEL 0561-36-0280
営業時間/11:00~18:00
定休日/月・火曜、年末年始、夏季
http://nekonote0280.com
Facebook:ねこのて
取材・原田佐登美