【チワワスタイル】健活のススメ【お宅のチワワさんの元気の理由を教えて】(その3)
人の健康寿命について関心が高まる今、本誌ではチワワの健康的な生活「健活」について真面目に考えてみた。読者宅での食、運動、環境、心のケアなど、愛犬がすくすく育つ工夫が満載。ぜひご参考に!(チワワスタイル Vol.28より)
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3匹のために、リビングのレイアウトを4回変更
今年の1月まで15歳になるプードルのティアラと3人暮らしだった舘家。
「ティアラの運動量や食欲が減り、1日中寝ているような日々が続いていたので、『もしもティアラがいなくなったら、私たちがペットロスになるのでは……』と息子が心配して、子犬を飼うことを提案してくれたんです」
と話すのはご主人の英実さん。
それまではティアラの他に犬を飼うことなど、考えてもみなかったそう。そしてお正月休みの最後の日、息子さんに促されてペットショップへ。
「チワワなんて見る気もしなかったんです。プルプル震えている弱い犬種だと思い込んでいて。でもウーゴに会って運命を感じました。奥ゆかしい感じもあるのに、快活で、素直で。すぐにチワワの魅力にハマリました」
宝物を扱うように、優しく注意しながらウーゴとロッタを抱っこしたり、床に下ろすご夫妻。胸毛に優しくブラシをかけてもらって、うっとりするウーゴ。
迎え入れたウーゴがプードルのティアラと遊びたくても、年齢の差がありすぎたため、3匹目を飼うのは早いかなと思いつつ、ご夫妻でチワワのことを猛勉強しウーゴの遊び相手になる5ヶ月違いのロッタを迎え入れることにした。
洋服は奥様の啓子さんが、オモチャなどは英実さんが購入することが多いそう。ロッタ、とっても似合ってるよ!
「何か、食べたいんだけど~♥」
その後はドッグトレーナーに自宅まで6回ほど来てもらい、しつけをはじめ、犬たちが暮らしやすい生活環境を整えるためにリビングのレイアウトについてもアドバイスをもらったそう。ちなみに、リビングのレイアウト変更は4回行ったほどの徹底ぶりだ。
チワワたちのハウスは隣同士に、高齢のティアラはチワワたちがはしゃいでもゆっくり眠れるように、チワワたちの居場所とフェンスで仕切るなどして、今の状態に落ち着いたそう。
犬たちがフリーでいる時は、飼い主さんモテモテ。抱っこの順番、早く回ってくるといいね。
「先住犬が優先に決まってるでしょ!」
「次がボク!」
「え~あたしぃ~!」
ご自宅で仕事をしている英実さん。休憩時間はリビングで愛犬達と過ごす時間もあり、ついワンコ用の通販カタログを見てはオモチャなどのグッズをオーダーすることもあるとか。
ご主人の英実さんが自転車で出かける時に、ウーゴがお供をすることも。
「出発、シンコー♪」
また、ワンコ達のお世話も奥様の恵子さんと役割を分担している。
「ブラッシングでは私がシッポなどの下半身担当です。デリケートな部分なのでラバーブラシを使います。首や耳などの上半身は妻がコームで行います」
この他、ロッタの目薬(自分の爪で目を引っ掻き、角膜に傷がついた)を点眼する時や、洋服を着せる時もご夫婦が阿吽の呼吸で協力して行っているので、何事もとにかくスムーズ。
今夏の猛暑対策としてカートにミニ扇風機を取り付けた。さすが!
「あ~快適だよね~」
実際に日々お世話をしているからこそ、「もっと便利なもの」「もっと犬たちが快適に感じるもの」を見つけ出せるのかも。ソファの裏の侵入防止のために置いたペットボトル、カートに取り付けた小さな扇風機、シリコン製の柔らかい歯ブラシ、点眼時に使用する布製のエリザベスカラーなど。英実さんが設置したり購入するものは、どれも「なるほど!」と思うものばかり。
これからも犬たちの健康のことを考えた便利&快適グッズが、どんどん増えていくに違いない。
舘家の健活対策
ウーゴとロッタが来てからレイアウトを変えた室内。
シリコン製の指はめタイプの歯ブラシ。使いやすい!
車でよくお台場方面などにお出かけもする。車内はもちろん犬仕様。
ソファの裏に入り込まないよう、水の入ったペットボトルでガードしている。適度に重いし、ナイスアイデア!
2匹の現在の体の状態に合わせて、フードもそれぞれ違うものを獣医師と相談してあげている。2匹とも元気いっぱいで食欲旺盛。
東京都/舘 ウーゴ(オス・10ヶ月)体重1.7kg、ロッタ(メス・5ヶ月)体重1.75kg
ウーゴとロッタが来てから、トイ・プードルのティアラ(メス・15歳)の衰えていた食欲が蘇ったそう。年齢が離れているので3匹で遊ぶことはほぼないが、良い関係で暮らしている。
チワワは怖がりだと聞いていたので、犬の幼稚園に行きました
ご実家ではパピヨンを飼っていた中村さん。チワワと暮らすのは初めて。パピヨンと比べてどんな印象か伺ってみると、「まず、軽いですね。そして鼻が短いです。あとは動きが早くて感情が豊かだと思いました」と話す。
「ものすごく寒さに弱いです。とにかく寒がりで、冬は散歩に行きたがらないので、その分部屋でたくさん遊びます」冬は洋服が必需品。
「冬は嫌よね~」
チワワは人見知りで、怖がりなタイプが多いと聞いていた中村さん。共働きということもあり、家で1匹で過ごす時間が長いとかわいそうだし、他のワンコと接する機会があるといいのかも、と思ってパヤを犬の幼稚園やしつけ教室に通わせた。その甲斐あって、パヤはめちゃめちゃフレンドリーなチワワに成長した。
冬の散歩は寒いから嫌だけど、それ以外は散歩大好き。芝生の公園で猛ダッシュ。何本も走っておられました。
「ロングリードならもっと早く走れるよ!」
幼稚園の先生からは「パヤちゃんはチワワちゃんにしては珍しく噛まない、良い子ですよ」と言われるほど、人が大好き。でも、なぜか由紀さんに抱っこされている時に、ご主人が手を出すとアウッとなることもあるそうで、「夫のことは遊び相手か友達だと思っているのでしょうね」
オスワリをしていると、なんともおしとやかな女の子に見えるが、かなりのオテンバさんでもある。台所とリビングの間に柵があって、留守番中はリビングの方には行けないようになっているのだが、「3ヶ月の時に1週間かけて柵をずらして脱走しました。帰宅時に何食わぬ顔でリビングにいるので『こんな小さい子が柵を動かすんだ』と驚きました。それからはダンベルの重りを2つとペットボトルの水が入ったケースを置いています」
ちなみに、ダンベル一つの重さは2キロ。さすがに、これを動かすことはないと思うけれど、賢くて運動神経が優れているパヤのこと、ジャンプをして乗り越えてしまう日も、そう遠くはないのかも。
基本、ジャンプは禁止なんだけど、ゴハンの写真を撮っていたら興奮して飛び始めちゃったの。すぐにやめてもらいましたが、それにしてもすごいジャンプ力だよね~。
「だって、ゴハン見たいんだも~ん♥」
オテンバエピソードはまだまだある。かじっても大丈夫なオモチャは、大体1週間でボロボロにしてしまうし、散歩中に木の実や葉っぱを食べてしまうことも。
「家の中ではボールペンをかじっていることもありました。ダイニングセットの椅子を出しっぱなしにしていると、そこからテーブルの上に乗ってしまうこともあるので、気をつけています」
リンゴをワイルドにガブっ。食べること大好き! 散歩中に拾い食いすることもあり、油断は禁物。
「これからリンゴはおいしいわよね♪」
いずれもすぐに見つけたので大事には至らなかったが、1歳ということもありエネルギーが有り余っている感じ。だから仕事から帰ってきた時や休日には、1時間くらいオモチャの引っ張りこやモッテコイ遊びをしてあげているそう。
お気に入りのテントにオモチャを持ち込んだり、持ってきたり。このテント、メキシコにありそう。
「ここはわたくしの秘密基地」
「秘密基地にはですね」
「お宝が眠っているのっ!一緒に遊ぶ?」
そんな元気すぎるほどのパヤだが、「避妊手術の前日に主人と私が緊張していたら、それがパヤに伝わったみたいでお腹を壊してしまいました」
由紀さんがパヤのお腹をさすると、うっとり。この体勢で撫でられているの、珍しいかも~。
「お腹って自分ではかけないでしょ?」
若くても飼い主さんの心がわかるパヤ。それこそチワワが賢く、感情豊かな素晴らしい犬であることを物語っている。
中村家の健活対策
「がっついて食べるので、早食い防止の凸凹のある器にフードを入れ、ふやかして食べさせています」
獣医師と相談するなどしてドライフードは2種類を混ぜてあげている。オヤツは無添加のものを使用。
パヤの膝が心配なので「飛んじゃダメよ!」を教えている。
「ダメよ!」
「ママ、わかったわ」
パヤは結構力持ち。動かぬように重しを置いて柵を固定している。
「ちっ!動かないや」
東京都/中村パヤ(メス・1歳)体重1.5kg
手先が器用でテーブルの上にゴハンを置いて撮影していたら、片手を伸ばして食器を引き寄せようとしたの。それを見たママ「怪盗パヤちゃん!」と言っていました。ナイスネーミング!
「一度聞いたら忘れない名前でしょ?」
Text:Mari Kusumoto
Photos:Minako Okuyama、Miharu Saitoh
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