【チワワスタイル】お宅の愛犬さんのお宝って何ですか?(その2)
愛犬さんが大切にしているもの、大好きなものなどを2件のお宅で拝見。小さな体のチワワさんが大きなこだわりを持っているのがよくわかるよ♪(チワワスタイル Vol.28より)
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食べ物、オモチャ、飼い主さん、そして……
昭和の犬の最大の宝物といえば、お肉を食べ終わった後の骨。当時、知り合いの家でチワワと秋田犬を飼っていてね。大きさこそ違えど、チワワにも秋田犬にも飼い主は平等に、牛のあばら骨をあげていたわけ。2匹はこれをしゃぶったりかじったり。時には穴を掘って埋めたり、寝床の毛布の下に隠したり。
彼らがお宝を隠している場所に近づくと、慌てて走ってきたり、「これ、宝物だから、近づかないで!」とちょと唸るなど、その行動が犬らしくてなかなか面白かった。
さて、平成も終わろうとしている今、チワワのお宝事情はどうなのか、取材してみた。大まかに分けると、彼らにとっての宝物のカテゴリって、4つに分けられるような気がしたよ。
1つ目はやはり食べ物。特に、いつもはあまりもらえないスペシャルなオヤツは、お宝感満載だ。2つ目はオモチャ。これは初めて見るものほどお宝度が増すみたい。3つ目が飼い主さん。多頭飼いのお宅では、飼い主さんの膝の上が特等席になっていて、それをめぐるバトルがなんともかわいらしかった。
そして4つ目が「独自のアイテム」。パパの靴下だけ大好きだったり、飼い主さんがうっかり床に落としたティッシュだったり。その犬なりのこだわりがあるみたい。
では、実際にどんなお宝を大切にしているのか、見てみよう。
ボクの宝物はダシのしみたパパの靴下♪
りんごやオモチャやパパやママ 宝物に囲まれたボクは家宝者♥
Profile
埼玉県/松城スバル(オス・2歳)
松城家で飼う初めてのわんこ。散歩中に女子高生などに「かわいい!」と言われると、その意味がわかるのか、大興奮するそう。名前の由来はパパの愛車にちなんで、とのこと。かっこいいよ!
汗をたっぷり吸った靴下、犬用おっとっと、いいね♥
この特集の最初のページでおわかりのように、スバルは靴下が大大大好き! 靴下を見ると目の色が変わる。
「特に好きなのはサッカーをやっている息子が練習や試合で履いたサッカーストッキングです。大興奮しますね」
確かに、かなりの良い青春のダシがしみていそうだな。スバルの中では一位二位をあらそう、スペシャルな宝物。
「お父さん」と言葉を聞いただけでソワソワ
「パパ、毎日家にいなよ」
「ム、ムリだよ」
忙しくなかなか会えないパパが宝物。休日は離れないよ~
「主人がいない時に『お父さん』と言うだけで大騒ぎになります」と奥様の真和子さん。どれだけ好きなのかは本文でご紹介しましょうかね~。
さてほぼ同率で大好きなのが、ご主人の敬さんのこと。仕事が忙しく、家にいる時間がとても少ないそうだが、「めったに会えないお父さんは彼にとって宝物みたいです。家にいる時に主人がトイレに行っただけでも鳴くので、スバルを納得させるために主人はいつも声をかけてから動くようにしています」と奥様。
ブラッシングタイム、こう見えて至福のひと時
「あ〜ん♥」
ブラシをかけてもらうのが好き。特に「胸毛なでなで」がお好みとか。でもこの日は初めて会う取材スタッフに興味津々で「それどころじゃないよ~」って感じだね。
その話をスバルを抱っこしながら聞いていたご主人は、
「家にいる時はずっと撫でてくれるので、便利な道具だと思っているのかも」と笑顔で話す。
果物って、やっぱうまいよ 犬の「おっとっと」も好き
「なんかうまそうじゃん♪」
食いしん坊なスバル。果物は大好き。この他「犬用の『おっとっと、食べる?』と聞くと、ワン! と言います」
食べ物はパンや果物が大好き。そして最近のお気に入りは犬用のおっとっと。これさえあれば、オスワリ、マテはもちろん、「ウンチをしたら、ごほうびにおっとっとをもらえると思って、教えに来てくれるほど気に入っています」
食いしん坊さんはしつけを教えやすいって、本当なんだな。
上手に撮れた? ボクの写真は、かわいいお宝だよね
「スバルぅ〜」
「またぁ〜?」
インスタ用にママとの撮影会この時間も大切な宝物♥
「超ご機嫌♪」
インスタアップ用に、洋服を着たスバル氏を撮影。脱いだ洋服はそのままスバルの「お宝」に。めちゃ、かじってました~。
お宝的なオモチャはヒモがついたタイプや新品のもの。たくさんのお気に入りのお宝は、オシャレなテントハウスに入っている。ちなみに、テントハウスには一度も入らなかったらしい。
パパとママに撫でられたらもう夢心地だよ。
散歩サボろっと
「休日っていーよね♪」
パパがいる日は、バッグとダブルな「お宝」DAY。お得だな!
お出かけの時はバッグにイン。だから大好き。この日はパパもいたから「お宝」はダブル。超ご機嫌のスバル。お天気はあいにくだったけどね。
そもそも、最初猫を飼おうと思っていたという松城家。縁あってスバルに出会い一目惚れしたとか。そのせいなのかスバルは猫が大好き。散歩中に猫に会うとシッポを振って近づくが、「大抵は『シャー』とされるか、逃げられたりしてフラれています」
猫にひっかかれると痛いんだよ〜。まぁ、特別な宝物ほど手が届かないのが、世の常だけどね。
「宝物」を上手に使ってしつけに応用できるとベスト
チワワの数だけ、宝物の数はあるのかも、と感じた今回の取材。みんなに共通していたのは、彼らにとっての「お宝」が出てくると、期待感で目がキラキラ、やる気満々になるってこと。中にはその「お宝」が早く欲しくて、自主的にオスワリするコもいたからね。
ハウスは丁度いいオモチャ入れ? 宝物の使い方も犬それぞれ♪
「まだまだお宝が増えそうです!」
もちろん、そんなかわいい姿を愛でるだけでも飼い主としては楽しいけれど、「お宝」を上手に利用してオスワリやフセ、マテの指示や、トイレのしつけなんかに役立てると、犬にも人にもよりお得なことにつながりそうな気がするな。みなさんも愛犬の宝物を見つけて、楽しく有意義なチワワライフをお送りくださいませ!
Text:Mari Kusumoto
Photos:Masayuki Satoh