【チワワスタイル】お宅の愛犬さんのお宝って何ですか？（その１）

愛犬さんが大切にしているもの、大好きなものなどを2件のお宅で拝見。小さな体のチワワさんが大きなこだわりを持っているのがよくわかるよ♪（チワワスタイル Vol.28より）

チワワスタイル編集部
更新日：2021.03.16

マーキング

食べ物、オモチャ、飼い主さん、そして……

昭和の犬の最大の宝物といえば、お肉を食べ終わった後の骨。当時、知り合いの家でチワワと秋田犬を飼っていてね。大きさこそ違えど、チワワにも秋田犬にも飼い主は平等に、牛のあばら骨をあげていたわけ。2匹はこれをしゃぶったりかじったり。時には穴を掘って埋めたり、寝床の毛布の下に隠したり。

彼らがお宝を隠している場所に近づくと、慌てて走ってきたり、「これ、宝物だから、近づかないで！」とちょと唸るなど、その行動が犬らしくてなかなか面白かった。

さて、平成も終わろうとしている今、チワワのお宝事情はどうなのか、取材してみた。大まかに分けると、彼らにとっての宝物のカテゴリって、4つに分けられるような気がしたよ。

1つ目はやはり食べ物。特に、いつもはあまりもらえないスペシャルなオヤツは、お宝感満載だ。2つ目はオモチャ。これは初めて見るものほどお宝度が増すみたい。3つ目が飼い主さん。多頭飼いのお宅では、飼い主さんの膝の上が特等席になっていて、それをめぐるバトルがなんともかわいらしかった。

そして4つ目が「独自のアイテム」。パパの靴下だけ大好きだったり、飼い主さんがうっかり床に落としたティッシュだったり。その犬なりのこだわりがあるみたい。

では、実際にどんなお宝を大切にしているのか、見てみよう。

ボクの宝物はダシのしみたパパの靴下♪

ママの膝の上が一番の宝物なんだ♥

Profile

レオ「譲れないでしょ〜」
アナ「それだけは」

埼玉県／小島レオ（オス・5歳）
　　　　　　アナ（メス・2歳）
とにかく人が大好きな小島家の2匹。英子さんが経営する歯科医院で、毎日看板犬を務めている。基本的におっとりしている2匹だが、ママをめぐっては譲らない部分もある。

ママが大好きだから、ダンスを一緒に踊ることもあるよ！

一昨年までなんと8匹（ポメラニアンとシェットランド・シープドッグもいたが）の犬と暮らしていたという小島英子さん。
「昔から犬と一緒に暮らしてきたので、犬がいない生活は考えられないんです。立ち耳の犬が好きなんですね」

以前は馬も飼い、障害物競走もやっていたそうで、実に多芸多才。

レオの気迫に押され友達犬、やや引き気味

「こーゆー時間、好き♥」

友達犬にもママの膝だけは絶対に譲らないんだからっ！

パン「えっと……」

よく病院に遊びに来る友達犬のパン。休憩時間にくつろぐ英子さんの膝でパンが甘えようとすると、レオが静かに睨みを利かすのだ。

自らが経営する歯科医院で毎日忙しく働く傍ら、ダンスの講師も30年以上続けているというからすごい。病院の広い休憩室は犬たちの遊び場になっているが（近所の友達犬も毎日のように遊びに来るのだ）、ここでダンスの練習をすることもある。
「私が踊っていたら、覚えたんでしょう。レオも一緒に踊ることがあります」

英子さんは筋金入りのチワワファンシャーズ

病院の休憩室に飾ってある、小島家の先輩わんこの写真。ほぼ全員がチワワ。レオとアナはもちろん、彼らとの思い出は英子さんの大切な宝物だ。

最初はマンボから始めたそう。「レ～オ、レ～オ♪」と歌うと、ターンをすることもあるらしい。大好きなママが楽しそうにしているから、自分も踊りたくなっちゃったんだね。

毎日、英子さんと一緒に病院に出勤するレオとアナ。「チワワがいる歯医者さん」の看板犬としても活躍。人懐っこいので、こんなエピソードもある。
「順番が来たので、待合室の患者さんをお呼びしたら『ワンコが寄りかかって寝ているので、席を立てません』なんて、苦笑する方もいらっしゃいます」

診察室で“働く”時間も2匹にはとても楽しみな時間かも

「いいコね！」

チワワを膝に抱いて治療ができるようになった人も

「歯が治ったのはボクのおかげ」

歯の治療を嫌がっていた人が、彼らを抱っこするうちに恐怖心を克服して治療に臨んだこともある。病院の大事なスタッフ＝宝物だ。

また、注射が苦手な患者さんがいて、治療の際にどうしたものかと悩んでいたところ、レオやアナがその人の膝の上に座ったら気持ちが落ち着き、注射を打つことができたこともあるそう。犬が人に与える力ってすごい。歯の治療が苦手な人には、まさに宝物みたいな存在だ。

レオがママの膝にかけた手に注目～♪

「忙しい中散歩ありがと♪」

忙しいママと過ごす時間は、レオとアナにとって至福の時。この嬉しそうな顔。

そんな2匹にとっての宝物は、もちろん英子さんの存在。働く時も、移動する時も、寝る時もいつでも一緒。だから、英子さんの仕事の手が空いてソファで一息ついていると、すかさず膝の上に座ろうとする。この時に「宝物」をめぐって、ちょっとしたバトルが起きそうになるが、ママも慣れたもの。「ハイハイ」と手際よく2匹を抱き上げて、事を収める。チワワさんって、やっぱり甘えん坊なんだね。