新型コロナウイルス対策もバッチリ!『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

新型コロナウイルス対策もバッチリ!『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

前作はなんと、5刷に達し大好評となっている『猫といっしょに生き残る防災BOOK』の第2弾として犬バージョンが登場。災害サバイバル術や必要なモノ、状況別の対処法などがまとめられており、愛犬と暮らす一家には必携の一冊となりそうです。

  • サムネイル: PECO編集部
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犬と一緒に生き残るための防災BOOK!この本こそが役に立つ!

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』


「東日本大震災」から10年。震度7の地震が2度も襲った「熊本地震」、平成最悪の水害「平成30年7月豪雨」など、多くの災害に見舞われてきた日本。
今後30年以内に、首都直下型の地震や、南海トラフ大地震の発生も予想されているなか、今や安全といえる場所はありません。

更に現在では、「新型コロナウイルス」の感染拡大により、集団生活となる「避難所」も極力避けたほうが良いとされています。このような大きな不安を感じざるをえない状況下において、私たち人間だけでなく、家族同然の愛犬をどう守ればよいのでしょうか。

本作は、そんな困難に立ち向かうべく、犬と暮らす人がやっておくべき「基本の防災」と、あらゆるケースを想定したハウツー、そして知っておくだけで対処できることが大幅に広がるさまざまなアイデアが紹介されています。

これを機に、どんな災害も「愛犬と一緒に生き残る」を考え、愛犬を守るための「あなたの防災」を始めてみてください。

地震、台風、土砂崩れ、災害大国ニッポンで、イザというとき…あなたは愛犬を守れますか?

「ペット防災」の重要性が改めて見直されるきっかけになった「東日本大震災」。2013年に環境省より「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が発表されましたが、2016年「熊本地震」では、避難所から受け入れを拒否されたり、同伴可能の場合でも鳴き声、ニオイ、アレルギーなどといったトラブルが相次ぐなど、問題点が浮き彫りになりました。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』


愛犬の「ワクチン接種」は済んでいますか?

基本となりますが、愛犬の狂犬病予防接種は法律で定められた、飼い主の義務です。特に避難所は、狂犬病予防接種済票を持っていることをペットの受け入れ条件としている避難所もあります。未接種だと避難所に入れない恐れもあるので、日頃からきちんと健康管理をしておくことが、愛犬の安全を守ることに繋がるのです。

また、いざという時に証明書がないと避難所に入ることが認められないケースも想定されますので、混合ワクチンを接種するともらえる証明書は、捨てずに愛犬の健康手帳と一緒に保管しておきましょう。スマホで写真を撮っておくのも◎

「人のための防災」と「犬のための防災」を考えよう!

愛犬を守るためには、まず第一に自分が助からなければなりません。あなたが助からなければ、たとえ愛犬が生き残ったとしても、その後面倒を見てくれる人が現れるかどうかわからないのです。

日頃から「犬のための防災」を心がけることが大切ですが、このように現実的には
①自分の安全をまず確保
②人の備えは犬の備えにもなる
③行政は人命優先
と、「人のための防災」ができていることが大前提となります。

自分の命を守ったうえで、愛犬をどうしたら守れるかを本書を通じて一緒に考えてみましょう。

大切なのは想像力!?

いま現在、私たちの身近で起きている「新型コロナウイルス」の感染拡大が問題となっているなか、いつ、どこで災害に襲われるか分からないのが現実です。もし、災害が起きるとしたらどんなときでしょうか。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
モノの備え・【家の中の安全対策】

実は、さまざまな災害をシミュレーションするなかで、最も大切なことは「想像力」といわれています。実際に災害に遭ったことのない人は、もしかしたら想像しにくいかもしれませんが、知っている知識があるだけで、もしものときに守れる命があります。

外出中、在宅中、または愛犬とお散歩中、そして一緒に避難できるのか、いざ避難するときに必要な「犬用の非常用グッズ」はどんなものがよいのかを、本書は詳しく教えてくれるので、ぜひ参考にしてみてください。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
【災害シミュレーション・チャート】

被災時にどこにいるか、犬と一緒に避難できるか、避難生活をどこで送るかなど、あらゆる状況をシミュレーションできるチャートで、備えや対処法をイメージすることもできます。

知っているだけで差がつく! 飼い主必携の災害サバイバル術をたっぷり紹介

避難所に行くのは最後の選択肢!?新型コロナウイルスの影響により、避難所に多くの人が集まるのは極力避けた方がいいとされているなか、在宅避難を基本とし、車避難やテント避難、ホテル避難などいろんな避難先を提案しています。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
【複数の避難先を想定する】

必要なもの

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
モノの備え・【同行避難に必要なモノ】

災害時の避難は徒歩が基本です。小型犬や子犬はリードではなくキャリーバッグに入れて運ぶのが良いでしょう。中・大型犬であればリードやハーネスで連れ歩きますが、首輪やハーネスが抜けやすくなっていないかよく確認を!犬用カートも道路状況によっては使えない恐れがありますので注意が必要です。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
モノの備え・【犬の身元表示は欠かせない】

避難中、万が一愛犬と離ればなれになる可能性も考え、飼い主の身元表示は欠かせません。首輪や鑑札などに、情報を必ず装着しておきましょう。いざという時の、命綱になります。

愛犬の命に関わる大切なモノの備え

災害時の持ち物として、最も重要なのはペット用の物資となります。災害時に優先して配給されるのは当然、人間用の物資です。過去の大規模災害ではペット用の物資が届くまで半年以上かかった例もあります。
現代では、命に関わるフードや薬をなるべく多く備蓄しておくことが欠かせません。最優先で持ち出すモノと考えておきましょう!

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
モノの備え・【命に関わるフードと薬】

日頃からいろんなフードに慣らしてくことも大切です。ドライフードやウエットフード、犬用のおやつなど健康面に問題がなければ、普段からいろんなフードを与え、好き嫌いのないように食べ慣れておくとよいでしょう。

避難所での過ごし方は、日頃のトレーニングが役に立つ!

多くの人や犬が集まる避難所等での生活は、難しくなると考えられます。なぜなら、犬もストレスを抱え、体調を壊しまったりすると、他の人の迷惑になるからと避難所を出ていかなければならないケースも多々あるからです。
家とは違った環境のなかで、愛犬のお世話をするとなると、どのように対応するのがよいのでしょうか。本書では、お世話のコツもしっかりカバーしつつ、屋根のない場所でのお世話や、係留する場合のお世話の方法についても解説しています。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
人も犬も避難所・【避難所でのお世話のコツ】

その他、ペットシーツの活用法や、ケージの代替えなど、いざという時の対応策も!
人用のグッズと犬用のグッズは分けなくても、共通で使えるものは沢山あります。カッター、布テープ、ガムテープ、油性ペン、ポリ袋など、100円ショップなでも簡単に揃うので、はじめに持ち出す品としてぜひ、備えておくとよいでしょう。

いざというときの対処法!

獣医師に診てもらえないときに行う「応急処置」の仕方は、飼い主としてひと通り確認しておきたいことです。
また、獣医師を探したり、動物病院に連れてくことができない!そんなときに、犬の命が助かる可能性を少しでも高めるために、まず知っておくことが大切です。
本書では出血、骨折、打撲、やけど、熱中症、脱水、低体温、心肺停止など愛犬の症状別に、飼い主でもできる応急処置の方法を紹介しています。

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』より
ケガや体調不良のとき・【犬の対応処置】

書籍データ

『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK 』


タイトル:『決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK』
定価:本体1,300円(税抜)
判型:A5判・128P
編集:犬防災編集部
発行:株式会社 日東書院本社
発売日:2021年1月9日

※グッズリスト、書き込める愛犬の健康手帳、シミュレーション・チャート付

関連書籍:『決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK』

『決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK 』


こちらは、以前PECO編集部でご紹介した『決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK』の猫ちゃん編です。
コロナ時代のいまだからこそ、どのような対策や防災が猫ちゃんのために役立つのかを、この本を通じて考えてみてはいかがでしょうか。
また、可愛いイラストや図解付きなので、防災の知識についてとても分かりやすく学ぶことができます。

いざという時に猫を守れるのはあなただけ! 「決定版 猫と一緒に生き残る防災BOOK」で防災を学ぼう

最後に…

避難のために、ケージや、人、フード、音、洋服、など、さまざまな状況を想定して、日頃から慣らせておくことが大切と言えます。事前の備えを充実させることで、万が一の時に対応できるようになり、「マナー」を守ることにも繋がります。いつ何が起こるか分からないからこそ、日頃の備えが大切です。

今回は愛犬を例として紹介をしていますが、ペットの種類に関係なく、家族を守るということなので、いざというときに人間である私たちが、大切なペットを守れるように知識を身に着け、いざというときにすぐ行動できるようにしたいですね。

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