【ご長寿特集】犬の寿命・長生きの秘訣は?
大切な家族である愛犬には、少しでも長生きしてもらいたいものですよね。日本で暮らす犬の平均寿命や、犬種サイズ別の平均寿命を頭に入れつつ、健康寿命を延ばす秘訣も探っていきましょう。愛犬が健康で、少しでも長い時間を一緒に過ごすために飼い主さんができることをご紹介します。
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日本で飼育されている犬の平均寿命
日本で暮らす犬の平均寿命をご存じですか?
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によると、2023年の超小型から中・大型まですべてを含めた犬全体の平均寿命は14.62歳で、2010年比で0.75歳伸長しています。
証明されてはいないですが、屋外飼育の犬よりも室内飼育の犬の方が寿命が長いとも言われています。
屋外での生活が、暑さや寒さから体を守るため多くのエネルギーを必要とすることや、飼い主さんとのコミュニケーションが少なく孤独になりやすいこと、気候の変化や物音に安眠を妨害されがちな生活が、万病のもととなるストレスにつながるからと言われています。
愛犬に健康で長生きしてもらいたいのであれば、ぜひ室内で安心して過ごせる環境を提供してあげたいものです。
【参照元】:令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査 結果|一般社団法人 ペットフード協会
犬種によって寿命の長い&短いはある?
犬種による寿命の調査と分析の結果を、アニコム ホールディングス株式会社が2023年に「家庭どうぶつ白書2023」にて発表しています。
この調査によると、犬種別の平均寿命がもっとも長いのは、トイ・プードルの15.3歳。
次いでカニーンヘン・ダックスフンド・甲斐犬の15.0歳が2位、
混血犬(体重10kg未満)、ミニチュア・ダックスフンドが14.8歳で続きました。
同調査では超小型犬と小型犬の寿命が、中・大型犬よりも長いという結果になっていますが、前述の一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によっても、同じように超小型犬と小型犬の寿命の方が長いと発表されています。
【参照元】:家庭どうぶつ白書2023 | アニコム ホールディングス株式会社
超小型犬の寿命
犬全体の平均寿命は14.62歳となっていますが、犬のサイズによって寿命が違ってきます。
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によると、超小型犬の平均寿命は、15.07歳です。
小型犬の寿命
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によると、小型犬の平均寿命は、14.29歳です。
このように犬種サイズ別で平均寿命に違いが発生するのは「成長スピード」「臓器比率」「遺伝子」が関係していると考えられています。
中・大型犬の寿命
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査の結果によると、中・大型犬の平均寿命は、13.86歳です。
大型犬が小型犬よりも平均寿命が短いとされる理由には、前述のとおりさまざまな要因が考えられていますが、大型犬をはじめとする犬全体の平均寿命は、近年延びつつあります。
「大型犬は寿命が短い」と気にしすぎず、わんちゃんの健康のためにできることをしてあげましょう!
長生きしてもらうためには
すべての飼い主さんがうちの子には長生きしてもらって、いつまでもそばにいてほしいな…と思っていることでしょう。愛犬に長生きしてもらうためには、人間にもいえる「健康」であることが重要になります。食事をはじめ、運動やストレス、体調などの管理をしっかり行ってあげることで、愛犬の寿命がのびる可能性があるといえるでしょう。予防接種や定期健康診断なども行いましょう。また、避妊・去勢手術をしている犬はしていない犬に比べて平均寿命が長いことも知られています。
食べ物では、栄養成分の量が適切に入っていて効率のよい愛犬に合ったものを選び、肥満にならない適切なカロリーが摂取できるようにしてあげましょう。肥満体型になるほど犬の寿命は短くなるといわれています。また、寿命に大きく関係する腸内環境を整えてあげるなど、愛犬の体調管理をしっかり行うようにしましょう。
犬種や個体差によって一日に必要な運動量は異なりますが、外に出て様々な刺激に触れることはとても大切です。
快適に過ごせるように普段の生活を見直してあげてくださいね。
今回紹介した犬の平均寿命はあくまでも統計上の数字であり、個体差があって当然です。
そのうえで、毎日の健康管理とたっぷりの愛情で健康寿命を一日でも長くすることができたら嬉しいですね。