ラブラドール・レトリーバーってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

大型犬で、非常に温厚な性格のラブラドール・レトリーバー。日本における盲導犬の代表格で、犬に詳しくない人でも知っている程、知名度の高い犬種です。ラブラドール・レトリーバーの歴史と特徴についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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ラブラドール・レトリーバーの歴史

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ラブラドール・レトリーバーの起源は、カナダ・ニューファンドランド島で発展を遂げた、ニューファンドランド犬といわれています。16世紀頃にイングランドからこの島へと移住した人々が持ち込んだ使役犬と、ニューファンドランド犬が交配され、セント・ジョンズ・レトリーバーという犬種が生まれます。この犬は漁師のアシストをする水中作業犬として活躍していました。

1820年頃、能力の高さに目を付けたイギリス貴族、初代マルムズベリー伯爵がこの犬をイングランドへと持ち帰り、改良を重ねて、現在のラブラドール・レトリーバーの基礎が出来上がったといわれています。

1878年には犬種クラブが設立され、犬種標準が制定されます。その後、1903年にはイギリスケネルクラブで、1917年にはアメリカンケネルクラブで、それぞれ正式な犬種として認定されました。こうして誕生したのが、ラブラドール・レトリーバーです。カナダをルーツに持つラブラドール・レトリーバーですが、イギリスにおいて繁殖と、選択交配がなされたので原産国はイギリスとなっています。

ラブラドール・レトリーバーは、その賢さに加え、穏やかで作業能力が高く、イギリスとアメリカを中心に人気が高まり、やがて世界中へと広がっていきました。現在も盲導犬や、介助補助犬、麻薬探知犬、災害救助犬など、様々な役割をこなすことのできる貢献度・認知度ともに抜群の犬種となっています。アメリカでは、長期にわたって登録犬種のベスト3に入り続けており、世界でもっとも飼育されている純血種になりました。

ちなみに「ラブラドール」という名前は、現存する「ラブラドール半島」そのものとは関係がありません。当時、カナダの北大西洋岸にある半島一帯の名称を「ラブラドール」と呼んでいました。これは、ポルトガルの探検家、ジョアン・フェルナンデス・ラブラドールが発見したことが、地域名の由来とされています。この一帯に、祖先犬の出身地であるニューファンドランド島も含まれています。ニューファンドランド島から先に輸入された他の犬もおり、明確に区別するために、マルムズベリー伯爵が、自分の育てていた犬を「ラブラドールドッグ」と呼んでいたのが、名前の本当の由来であると考えられています。

ラブラドール・レトリーバーのカラダの特徴

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ラブラドール・レトリーバーの理想体高は、オスが56~57㎝、メスが54~56㎝とされており、体重は30㎏程度の個体が多いようです。欧米では中型犬とされることも多いですが、日本では大型犬とされています。体高よりも体長が少し長く、骨太で筋肉質な体躯で、力強い印象のカラダつきをしています。

ラブラドール・レトリーバーは、犬種として明確に区別されていませんが、イングリッシュタイプとアメリカンタイプに分かれます。イングリッシュタイプは首や脚、胴体など、全体的に太く短くがっしりしています。アメリカンタイプは、足が長く、胴長ですらっとしているのが特徴です。

被毛は、短い毛が全身に密集しているのが特徴で、水を油のようにはじくことができます。毛色はイエロー、ブラック、チョコの3種とされています。ラブラドール・レトリーバーが誕生した当時は、黒色を理想とする繁殖がされていたために、それ以外の毛色の犬は、繁殖から除外されてきた過去があります。そのため、黒以外のカラーの個体を、ラブラドール・レトリーバーとして認めるのに、ケネルクラブ登録から30年以上の年月を要しました。

ラブラドール・レトリーバーの顔の特徴

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顔の特徴としては、オスはマズルが太く、頭部に幅があります。それに比べてメスは、小顔でほっそりとした印象を受けます。イングリッシュタイプは、鼻が短め、アメリカンタイプは頭が細く、鼻が長いのが特徴です。

ラブラドール・レトリーバーは、大変賢く、人間が大好きな犬種ですので、しっかりしつけをすれば、かけがえのないパートナーになってくれるでしょう。ルーツと特徴を理解し、信頼関係を深めていきましょう。

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