【獣医師監修】柴犬の性格や飼い方、しつけについて。基本を知って仲良くなろう
様々な犬がいる中で、とくに日本人に馴染み深い犬種である柴犬。日本犬の中では小柄であり、愛嬌のある表情で根強い人気を誇っています。ここでは、柴犬の性格や飼い方、しつけについてみていくことにしましょう。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
柴犬の性格
柴犬は、日本犬の代表格といえる犬種であり、性格は忠実で従順、勇敢で行動的です。柴犬は、昔から愛玩犬ではなく、優秀な猟犬として生きてきた犬種です。猟犬としてのルーツを持つ犬は、飼い主からの命令がなくても、自分の判断で獲物を追ったり仕留めたりするなど、頭が良く、自立心が強い場合が多いです。柴犬も同様の性質を持っているので、飼い主や家族に対して甘えてきたり、「構って」とアピールしたりすることは少なく、比較的クールに接してきます。ただし、一度主人として認めた人間に対しては生涯にわたって忠誠を貫くほど、忠実な性格をしています。
また、常に自信に満ち溢れていて、内に秘めたる闘志と鋭い感覚を持ち合わせているため、番犬としても非常に優秀な犬種です。
柴犬との付き合い方
柴犬と共に暮らしていくうえで、大切なことの一つに「距離感を保つ」ということが挙げられます。もともと、自立心が強い柴犬は、日本犬の中でもとくにプライドが高いといわれており、むやみやたらに触られるのを嫌がることが多いようです。しつけという観点から、最低限人間に触れられることには慣れさせなければなりませんが、必要以上に触られることは、柴犬にとってストレスになってしまうことがあります。
したがって、子どもと犬をたくさん触れ合わせたいとか、常にスキンシップを取っていたいと思っている人には、柴犬の飼育は向かない可能性があります。信頼できる主人が、程よい距離感を保ちながら、近くにいてくれること。それが柴犬の望みであるということを、必ず覚えておきましょう。
もう一つは、「しっかりとした信頼関係を築く」ということです。これは、すべての犬種にいえることですが、中でも柴犬は自分が心から信頼を寄せられる強い主人を求めます。したがって、必要以上に犬を甘やかしてしまう人や、友達のように接していたいと考えている人には、柴犬の飼育は向いていないかもしれません。愛情を持ちながらも、毅然とした態度で接しましょう。
柴犬のしつけ・トレーニング
柴犬は、クールでマイペースなところがあるので、犬のやる気を引き出すのが難しく、飽きてしまうと、学ぼうとしてくれない頑固な子が多いです。このあたりが、柴犬のしつけが難しいといわれる所以かもしれません。ですので、しつけの時間を小分けにして、オンとオフをしっかり分けるようにしましょう。犬がもう少しやりたい、と思うくらいで終わらせるのがポイントです。
また、先述したように、柴犬はカラダを触られることに敏感です。仔犬の時からたくさん触ってあげることで、成犬になってからも、比較的人の手を受け入れやすくなります。スキンシップの延長線上で、ボディケアに慣れさせましょう。歯磨き、足を拭く、首輪の着脱など、成犬になってから始めたのでは、嫌がって怒ってしまうことが多いからです。
柴犬は、頑固な気質からトレーニングが難しいといわれていますが、きっちり教えれば、ちゃんと覚えてくれる賢い犬でもあります。柴犬のやる気と集中力をうまく引き出して、しっかりしつけられるように心がけましょう。
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